ペトロの失敗の数々(1) 湖で沈みかけた
ペトロは、いろいろと失敗しています。
1.ガリラヤ湖で沈みかけた
ガリラヤ湖の湖上で舟の中、逆風に悩まされていたそこに
湖上を歩いて来られるイエスを、見つけます。
はじめは皆、「幽霊だ」と言っておびえてしまいます。
14:26 弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、
「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。
14:27 イエスはすぐ彼らに話しかけられた。
「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」
マタイによる福音書 14章26〜30節
ペトロはイエスに「水の上を歩いてそちらに行かせてください」と頼みます。
イエスの「来なさい」という言葉に応えて、ペトロも湖上を歩きますが
強い風に気がついて怖くなって、沈みかけるのです。
14:28 すると、ペトロが答えた。
「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、
水の上を歩いてそちらに行かせてください。」
14:29 イエスが「来なさい」と言われたので、
ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。
14:30 しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、
「主よ、助けてください」と叫んだ。
マタイによる福音書 14章26〜30節
暗がりの強風の湖の上、舟の上でも怖いのに
湖の水の上に立てば、怖いのは当然と言えば当然ですが、
イエスはペトロにこう言われています。
イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、
「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。
マタイによる福音書 14章31節
普通考えれば怖くなるのは当然のような状況でも、
イエスはペトロに対して、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」
と言われています。
ペトロに求められていたのは、それでも信じる信仰だったのです。
ペトロの失敗と言われていますが、私たちに大きな教訓を与えてくれる箇所です。
恐れるのが当然の状況で、「それでも信じる信仰を持ちなさい」
これがイエスの求められていることなのです。
【今日の聖書】
信仰がなければ、神に喜ばれることはできません。
神に近づく者は、神が存在しておられること、
また、神は御自分を求める者たちに
報いてくださる方であることを、
信じていなければならないからです。
ヘブライ人への手紙 11章6節