ぼてぼて茶
 松江と言えば、お茶です。
 松江でお茶と言えば、煎茶ではなく「お抹茶」です。
 「お茶」と言うと上品で高級そうな感じがしますが、
 それに対抗する庶民的な食べ物として、ぼてぼて茶というのがあります。
 松江市内でも、出してくれるお店がいくつかあります。
 今日は、島根県退職公務員連盟松江支部の方から、
 ぼてぼて茶の立て方と飲み方を教えて頂きました。
 ぼてぼて茶は、普通の番茶に茶の花が入れられているものです。
 この花が、茶筌でかき混ざしたときに泡立つ元になります。
 普通にぼてぼて茶の茶葉に湯を注ぎお茶にして、器に注ぎます。
 すると普通の茶色のお茶ができます。
 これを、ぼてぼて茶専用の長い茶筌で、前後にかき混ぜます。
 すると、不思議なことに茶の花のせいで泡立ってくるのです。
 ここに具材を入れます。
 黒豆やダイコンの漬物や赤飯などを入れます。
 そして、それを一気に口の中に流し込んで食べます。
 ですのでお茶というより、食事と言えそうです。
 たたら製鉄で働いていた人の、労働食から来ていると言われていますので
 なるほどそういうことかと、思いを馳せました。
 大変質素な食事ではありますが、面白い食べ方で、
 泡立てるのに時間はかかりますが、食べる人が食事の時間が取れない時などは、
 助かる食べ方だなと思います。
 
【今日の聖書】
 肥えた牛を食べて憎み合うよりは
 青菜の食事で愛し合う方がよい。
 箴言 15章17節