今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新
2017/5/17(水)



罪の赦しの中で生きてゆく

 1.わたしはしたくない悪を行っている

 1.1 パウロはしたくない悪を行ってしまうと告白

 わたしたちは、必ず悩みの中を生きているはずです。
 毎日が、自分自身の内側にある罪との戦いの連続のはずです。
 良いことをしたいと思うのですが、逆を行ってしまう。

 パウロもそういう悩みの中を生きていました。
 イエス・キリストを信じる前ではなく、信じた後、罪の赦しを受けて、
 伝道者として大いに用いられている時にこう語っています。

 わたしは、自分のしていることが分かりません。
 自分が望むことは実行せず、
 かえって憎んでいることをするからです。
 ローマの信徒への手紙 7章15節

 わたしは自分の望む善は行わず、
 望まない悪を行っている。
 ローマの信徒への手紙 7章19節

 良いことをしたいと思っていても、できない。
 悪いことはしたくないと思っていても、ついやってしまう。
 それこそがパウロを悩ませていた葛藤でした。

 1.2 私たちの悩みもパウロと同じ

 私たちの一番の悩みは、これではないでしょうか?
 自分自身の罪について、一番悩むのではないでしょうか?
 したいと思わない悪をつい行ってしまう。

 やるべき善は、やろうと思っているのにできない。
 その結果、人に迷惑を及ぼし、自分自身も打ちのめされ
 自分が犯してしまった罪と、その結果招いてしまったことについて、

 もはやどうすることもできないということで、私たちは悩むのです。
 一言言ってしまった言葉は、言わなかったことにはできないのです。
 こぼしてしまったミルクは、もはや元に戻すことができないのです。

 1.3 一旦犯してしまった罪は取り消せない

 アダムは、神から「取って食べてはならない」と言われた善悪を知る木の実を、
 エバに勧められて食べてしまいました。その実を食べてしまった後では、
 どんなに頑張っても、もはやそれを食べなかったということには、

 できませんでした。
 私たちも、犯してしまった罪を取り消すことはできません。
 やってしまった罪は、やらなかったことにはならないのです。

 2.わたしはなんというみじめな人間か!

 パウロは、それを悩んでいるのです。
 そして、そういう自分はなんとみじめな存在なのだろうと
 告白しています。

 わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。
 死に定められたこの体から、
 だれがわたしを救ってくれるでしょうか。
 ローマの信徒への手紙 7章24節

 「自分自身では、もはやどうすることもできません!」
 「だから誰かに救ってもらう以外にないのです!」
 という、パウロのうめきと、叫びです。

 人間が罪人であるということは、そういうことです。
 良いことをしようと思っても、自分の力ではできないのです。
 悪いことは絶対にしたくないと思っても、止められないのです。

 そして罪を犯してしまって、後になって自分はダメな人間だと
 悔やむのです。悔やんだところでどうにもなりません。
 そして、ああ自分は何というみじめな人間なのだろうと悩むのです。
 
 パウロはそれを包み隠さず、あからさまに告白しています。
 正直に書いているのです。私たちも、やはりパウロと同じように、
 自分の罪に悩む者の、ひとりなのです。

 3.救い主イエス・キリストがおられる!

 自分は罪人以外の何者でもない、みじめな罪人だ、
 けれども、そんなみじめな罪人の自分を、
 救ってくださる方がおられるんだ!とパウロは続けます。

 従って、今や、キリスト・イエスに結ばれている者は、
 罪に定められることはありません。
 キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則が、
 罪と死との法則からあなたを解放したからです。
 ローマの信徒への手紙 8章1〜2節

 イエス・キリストは、私を罪に定めないで赦してくださる、
 過去犯してしまった罪も、これから犯すであろう罪も、
 今現在の、罪の性質を持っている私も、すべて赦されている!

 パウロはそれを喜び感謝しているのです。

 むすび. 赦されて前進する

 私たちは、この世ではこのように悩みがあります。
 自身の罪に悩み、自分の罪の結果に悩むのです。
 けれども、その悩みに解決があるのです。

 罪のために死んでよみがえられたイエス・キリストは、
 いつも私たちをとりなしてくださり、罪の赦しを宣言してくれるのです。
 私たちはもはや自分の罪に、悩む必要はないのです。

 悩むのではなく、イエスに罪を告白し赦しを受けて
 一歩前進するのです。
 パウロは罪人だから私はダメだ!と語っていません。

 罪人の私を赦してくださるイエスがおられるから、感謝するのだ
 と語っているのです。(ロマ7:25)
 そのように私たちも、罪の赦しの中を進んでいくことが必要なのです。

 【今日の聖書】
 従って、今や、
 キリスト・イエスに結ばれている者は、
 罪に定められることはありません。
 キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則が、
 罪と死との法則からあなたを解放したからです。
 ローマの信徒への手紙 8章1〜2節


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新