今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新
2017/4/29(土)



順序が逆!?

 1.十字架で死なれたイエスの遺体には香油を塗れなかった

 新約聖書の時代、ユダヤでは
 遺体に香油を塗るということが、行なわれていました。
 十字架の後、マグダラのマリアをはじめとする女性たち数人が

 イエスの遺体に香油を塗りに行っています。
 安息日が終わって、週の初めの日の朝早く、
 イエスの葬られた墓に、香油を塗りに出かけたのです。

 しかし、女性たちはイエスの遺体に香油を塗ることができませんでした。
 すでにイエスが復活して、もはや遺体ではなくなっていたからでした。
 けれども、イエスの体にすでに香油を塗っていた人がいました。

 2.十字架の前にイエスの体に香油が注がれていた

 イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家にいて、
 食事の席に着いておられたとき、一人の女が、
 純粋で非常に高価なナルドの香油の入った石膏の壺を持って来て、
 それを壊し、香油をイエスの頭に注ぎかけた。
 マルコによる福音書 14章3節

 ベタニアのシモンの家にいた、ひとりの女性です。
 彼女が非常に高価なナルドの香油を、イエスの頭に注いでいたのです。
 しかもそれは、まだイエスが十字架にかかる前のことでした。

 その時、おそらく部屋中に、良い香りが立ち込めたことでしょう。
 イエスの体が、その香りの中心になったのです。
 その香りがすぐに消えたとは思えません。

 このことが起こったのは、除酵祭の2日前以降ですから、
 おそらくその香りは、十字架まで続いていたことでしょう。
 お墓の中まで香っていたのかもしれません。

 3.香油を注いだ女性はイエスの葬りの準備をした

 この女性について、イエスは語られました。

 この人はできるかぎりのことをした。
 つまり、前もってわたしの体に香油を注ぎ、
 埋葬の準備をしてくれた。
 マルコによる福音書 14章8節

 この女性のした香油の注ぎこそ、
 イエスの葬りの準備だったというのです。
 普通は死んでから塗る香油を、死ぬ前に塗ってくれたというのです。

 むすび.後から振り返るとなるほどと思う

 墓に葬られたイエスの体に、香油を塗ることはできませんでした。
 しかし葬られる前に、十字架で死なれる前に、
 ひとりの女性が、すでにイエスに香油を注いでいたのです。

 順番が逆です。死んでから、香油を塗るという順序が
 ひっくり返っています。
 でも、それでよかったのです。

 復活したら塗れなかったのですから、十字架の死の直前に香油が注がれて
 葬りの準備がなされていたのです。
 順序が逆、それは普通では考えられない復活があるからこそだったのです!

 【今日の聖書】
 イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家にいて、
 食事の席に着いておられたとき、一人の女が、
 純粋で非常に高価なナルドの香油の入った石膏の壺を持って来て、
 それを壊し、香油をイエスの頭に注ぎかけた。
 マルコによる福音書 14章3節


 今日から松江城周辺は、交通規制がかかります。
 県庁前は、北側への一方通行になるようです。
 城の敷地内への車の乗り入れもできなくなります。


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新