自分を見捨てた弟子たちに使命を与えた
1.弟子たちはイエスを見捨てて逃げてしまった
イエスがゲッセマネで捕らえられたとき、弟子たちはどうしたでしょうか?
弟子たちは皆、
イエスを見捨てて逃げてしまった。
マルコによる福音書 14章50節
逃げてしまいました。ひとり残らずです。
誰一人逃げなかった人は、いなかったのです。
ペトロに至っては、イエスなど知らないとまで言っています。
2.イエスは自分を見捨てて逃げたことを責めていない
復活されたイエスが、弟子たちの所に現れた時、
弟子たちの不信仰と、かたくなな心は、責められましたが、
ご自分を見捨てて逃げてしまったことに関しては
何も責められませんでした。
「なぜあの時逃げたのか!なぜ見捨てたのか!」
と厳しく追及することなど、なかったのです。
3.イエスは重大な使命を弟子たちに与えた
それどころか、不信仰を責められたあとで、
極めて重大な使命を、弟子たちに与えておられるのです。
「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」
弟子たちはどれほど慰められ、励まされたことでしょうか。
「肝心な場面で逃げ出すようでは、もうお前たちは弟子失格だ!
弟子の資格ははく奪する」と言われても仕方がないような状況でしたが
逆に、重大な宣教命令を与えられているのです。
イエスの愛と、寛容さを教えられます。
弱く不完全な弟子たちでしたが、イエスは彼らを信頼しておられたのです。
むすび.イエスは弱く不完全な私達に宣教を任せられた
私たちも同じです。
弟子たちのように、弱く不完全な私達ですが、
それでも私たちを信頼して、大切な宣教を任せてくださっているのです。
【今日の聖書】
その後、十一人が食事をしているとき、
イエスが現れ、その不信仰とかたくなな心をおとがめになった。
復活されたイエスを見た人々の言うことを、
信じなかったからである。
それから、イエスは言われた。
「全世界に行って、
すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。
マルコによる福音書 16章14〜15節