松江で活躍したキリスト教の有名人といえば、
B.F.バックストン
1 があげられます。
昨年の11月下旬に、いのちのことば社から本が出ました。
「バックストン著作集 第1巻 説教1 赤山講話」です。
なぜ「赤山講話」という名称かといえば、赤山こそ松江市で、
バックストンが住んでいた場所だからです。
その本の中に記されている説教は、心に迫るものが多く、
教えられることも多いのですが、中でも
「金の燭台」という説教の中の言葉が、心に留まりました。
「私たちは自分の力で光を照らすことはできません。〜中略〜
「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」であります。
兄弟姉妹よ。皆さんが自分の権力を用いて、自分の能力を用いて、
伝道をしようと思うならば、それは大きな誤りです。
そういう伝道で罪びとを救うことはできません。
それは神の栄えを現す伝道ではありません。
ただ自分の名を現す伝道にすぎません。
「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」。
神は私たちに絶えず霊を与えたいと願っておられます。
私たちは絶えず神より霊をいただくことができます。」
(2015). バックストン著作集 第1巻 説教1 赤山講話, 59.
『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって。』
ゼカリヤ書 4章6節(抜粋)
これは、まさに日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の聖句です。
バックストンが来日し、松江にいたのが、
1891年〜1902年の11年間ですから
赤山講話もその時に語られた、メッセージということになります。
明治でいうと、明治24年〜35年ということになります。
教団設立にかかわられた弓山喜代馬師が、1900年生まれなので、
弓山喜代馬師がまだ生まれる前から2歳の間に語られた説教
ということになります。1891年は、若槻禮次郎氏が25歳、
梅氏が31歳、岸氏が24歳の時になります。
その時すでに、アッセンブリーの標語ともなる聖句の説教が
なされていたということに、感動を覚えます。
そのスピリットが、今に至るまで継承されているのです。
【今日の聖書】
彼は答えて、わたしに言った。
「これがゼルバベルに向けられた主の言葉である。
武力によらず、権力によらず
ただわが霊によって、
と万軍の主は言われる。
ゼカリヤ書 4章6節
注1 バークレー・フォーエル・バックストン