松江には、イギリス聖公会の宣教師、
バックストンが、今から125年前に来て宣教を始めたのですが、
その痕跡が、ところどころに残されています。
そのバックストンの写真の中に、
山陰社会事業の父と言われた、
福田平治家族が、写っているものがあります。
明治35年、赤山のバックストン邸で写した
写真がそれです。
その福田平治が建てた、育児院の礼拝堂が
北田町にある「愛隣会館」です。
愛隣会館は1931年に建設され、外壁はモルタルで、
屋根や床は木造の造りの洋館で、94平方メートルということですが、
これが今でも残っています。
NPO法人「福田平治・与志顕彰会」が
松江市から買い取って、耐震工事を行い、
先日、工事の完了に伴う竣工式があったそうです。
現存している85年も前にできた礼拝堂で、
当時、福田平治や子供たちが、神様を礼拝していたことを思うと、
感慨深いものがあります。
【今日の聖書】
お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、
のどが渇いていたときに飲ませ、
旅をしていたときに宿を貸し、
裸のときに着せ、病気のときに見舞い、
牢にいたときに訪ねてくれたからだ。』
マタイによる福音書 25章35〜36節
そこで、王は答える。
『はっきり言っておく。
わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、
わたしにしてくれたことなのである。』
マタイによる福音書 25章40節