今日のできごと


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2016/12/19(月)


 イエス・キリストの誕生に関する聖書の記事で注目に値するのは、
 年配の人々が、少なからず登場することです。

 1.アンナ
 具体的に年齢が記されているのは、
 アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者です。
 84歳でした。

 また、アシェル族のファヌエルの娘で、
 アンナという女預言者がいた。
 非常に年をとっていて、
 若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、
 夫に死に別れ、八十四歳になっていた。
 彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、
 夜も昼も神に仕えていたが、
 ルカによる福音書 2章36〜37節

 アンナは、神殿で幼子イエスと出会い、
 イエスのことを人々に話します。
 救い主について語るという大任を果たしています。

 そのとき、近づいて来て神を賛美し、
 エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に
 幼子のことを話した。
 ルカによる福音書 2章38節

 2.ザカリアとエリサベトの夫婦
 イエス・キリストの誕生に先立って生まれた
 バプテスマのヨハネの父ザカリアと、母エリサベトも、
 老人だったことが記されています。

 そこで、ザカリアは天使に言った。
 「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。
  わたしは老人ですし、妻も年をとっています。」
 ルカによる福音書 1章18節

 年の進んだエリサベトが妊娠し、バプテスマのヨハネを産みます。
 バプテスマのヨハネは、イエス・キリストの道備えをする
 偉大な人物となりました。

 3.シメオン
 さらに、エルサレムに住んでいたシメオンです。

 そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。
 この人は正しい人で信仰があつく、
 イスラエルの慰められるのを待ち望み、
 聖霊が彼にとどまっていた。
 ルカによる福音書 2章25節

 シメオンは正しい人で信仰があつかったといわれています。
 さらに彼は、イスラエルの慰められるのを待ち望み、
 聖霊がとどまっていたといいます。

 シメオンの年齢は記されていませんが、
 老人だったことが、次の言葉でわかります。

 「主よ、今こそあなたは、
  お言葉どおり
  この僕を安らかに去らせてくださいます。
 ルカによる福音書 2章29節

 「この僕を安らかに去らせてくださいます」というのは
 この世から去るということですので、
 人生の終盤を迎えていた年齢だったのでしょう。

 シメオンは、神殿で幼子イエスに会い、腕に抱き
 神をたたえて、神の救いを語りました。
 人生の最後になって、大きな働きをしたのです。

 わたしはこの目であなたの救いを見たからです。
 これは万民のために整えてくださった救いで、
 異邦人を照らす啓示の光、
 あなたの民イスラエルの誉れです。」
 ルカによる福音書 2章30〜32節

 むすび.
 年齢を重ねると、体力は徐々に衰えていきます。
 しかし高齢になったから、もう主の働きができないかと言えば
 そうではないことがわかります。

 女預言者アンナもシメオンも、ザカリアもエリサベトも
 イエスの降誕に際して、大きく用いられています。
 聖書の記事として残るような働きをしているのです。

 ザカリアはもう子供を産む歳ではないと、
 はじめはあきらめていました。
 しかし主のご計画は、ザカリア夫婦に子を与えることでした。

 人生の最後まで、主は私たちを用いてくださるお方である
 ということが、ここからわかります。
 「もう終わった、これからは余生を過ごす」

 というのではなく
 高齢になっても余生ではなく、主に用いられる人生を
 最後まで生き続けるのです。

 シメオンは人生の最後に、救い主に会って
 神をほめたたえるという恵みに預かりました。
 人生の最後まで、主は私たちに何をなされるかわかりません。

 いくつになっても、
 希望を抱いて生きていきましょう!
 モーセは、80歳から大きく用いられています。

 【今日の聖書】
 ファラオに語ったとき、
 モーセは八十歳、
 アロンは八十三歳であった。
 出エジプト記 7章7節


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