今日は、松江の楽山焼きの話を伺いました。
松江には、松平藩の御用窯であった
「出雲焼楽山窯」があります。
楽山窯は、開窯340年と言われる歴史のある窯です。
今は12代目になっており、12代目の長岡空郷さんが、
そこで作品を作っておられます。今日は長岡空郷さんに
楽山焼きのことを、教えていただきました。
中でも火の温度の話が、興味深かったです。
窯の火の温度は、1200度というラインがあるそうです。
この1200度を出せるかどうかで、強い焼き物ができるか
どうかが決まるそうです。
1200度を超えると、火の色がオレンジから
ブライトオレンジという透き通った色に変わるそうです。
この温度になると、強度の出る良い焼き物ができるそうです。
この温度が出なかったので、伊万里や唐津を除くほかの窯の
焼き物は、弱くて壊れてしまうため後世まで残らなかったと言います。
また、ただ焼けばいいのではなく、窯の中の場所によって
焼き加減が違っていて、良く焼ける場所とそうでない場所が
あり、また焼くたびに、どの場所で逸品ができるかは、
開けてみないとわからないということでした。
土は萩の土を使い、それを30年乾燥させてから使うそうです。
薪は1年間乾燥させたから使うということでした。
他にも、焼き物の歴史のこと、他の窯との違い、
御用窯のこと、作り方のことなどほとんど今まで聞いたことが
なかったことばかりでした。
【今日の聖書】
おのおのの仕事は明るみに出されます。
かの日にそれは明らかにされるのです。
なぜなら、かの日が火と共に現れ、
その火はおのおのの仕事がどんなものであるかを
吟味するからです。
だれかがその土台の上に建てた仕事が残れば、
その人は報いを受けますが、
燃え尽きてしまえば、損害を受けます。
ただ、その人は、
火の中をくぐり抜けて来た者のように、救われます。
コリントの信徒への手紙一 3章13〜15節