栗山地の塩キリスト教会

当教会と栗山町

栗山地の塩キリスト教会について、また栗山町におけるキリスト教の歴史などをご紹介いたします。

当教会のご紹介

福音バプテスト宣教団・栗山地の塩キリスト教会は、正統のプロテスタントのキリスト教会です。
2014年4月より、牧師家のリビングにて毎月1回の礼拝と毎週の祈り会、2014年10月より、毎週の礼拝と祈り会が始まりました。
まだ生まれて間もない教会ですが、下記でご紹介する通り、栗山町の現在の繁栄にはクリスチャンの開拓者たちが大いに関わっており、実はこの場所で教会が始められたことには明治20年代からの歴史に連なる何かがあるのかもしれません。
私たちも栗山の地に腰を据え、骨をうずめるつもりで、地域の皆様と一緒に歩んでいきたいと願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

福音バプテスト宣教団とは

福音バプテスト宣教団は、2019年現在、北海道に9教会、関東に4教会、合計13教会ある小さな群れです。
1954年、米国テネシー州ナッシュビルに本部を持つFree Will Baptist海外宣教本部より派遣されたカルバリー宣教師ご夫妻によって関東地区で、 1956年、ハーシー宣教師ご夫妻と共に北海道網走支庁管内の地で宣教が始まりました。
聖書66巻(旧約聖書39巻、新約聖書27巻)を私たちに与えられた誤りのない神の生けることばと信じています。
親の信仰で本人の意思に関係なく幼児洗礼を授けることはありません。 お一人一人が自由な個人の意志で、信仰告白をした際にのみバプテスマ(洗礼)を授けることを大切にしています。
興味がありながらも宗教への漠然とした不安などを感じている方も安心です。

栗山町中心部の開拓・発展とクリスチャン

栗山町の開拓の第一人者と言えば、栗山町民であれば皆様ご存知、明治21年に角田に入植した泉麟太郎さんです。
ところで、現在の栗山町の中心部一帯は、と言うと、
当時ウエンベツ地区と呼ばれていた現・桜丘に、泉さんと同時期の明治21年に渡辺大助さん一族が、 明治23年には杉武一郎さんが入植し、開拓に努め、市街地の利便性や発展に大いに貢献しました。
杉さんは、明治26 年に栗山停車場に所有地 4 万坪寄付し、長沼との交通不便解消のために馬追橋の架設を道庁に請願。 附近の学童のために私立粟屋学校の門戸を開き、栗山公園造成を企画して敷地2万7千坪の土地を寄付しました。
渡辺さんは、明治24年に教育所を開設して栗山小学校の前身をつくり、 岩見沢から角田までの夕張道路開さく(現・国道234号)を道庁理事官の湯地定基さんに出願し完成させました。
湯地さんは、退官後、明治24年に雨煙別の未開地280ヘクタールの貸し下げを出願して自ら農場経営をし、湯地の地名にもなっています。
彼らは皆、クリスチャンでした。
栗山駅も、栗山公園も、栗山小学校も、国道234号も、栗山と長沼・札幌方面をつなぐ馬追橋も、現在の比較的便利な栗山町の中心部に重要な一つ一つのものの背後には、実はクリスチャン開拓者たちの貢献があるのです。
 
参考文献:編さん室ニュース第3号,栗山町史編さん室 編,2016年10月1日

栗山町の教会の始まりと地の塩の働き

明治26年4月4日、夕張独立教会(またの名をウエンベツ教会)が栗山町の杉武一郎さん宅に設立されました。
夕張・ウエンベツという名前ですが、ウエンベツは現在の雨煙別よりも中心部側一帯の名称で、杉さん宅はクリスチャンが住んでいた錦ではと思われます。これが最初の栗山町内のキリスト教会です。 (明治35年には、札幌独立教会のクリスチャンで長沼町開拓の第一人者である吉川鉄之助さんの協力によって、 日本組合岩見沢基督教会栗山講義所(現在の日本基督教団栗山教会)が設立され、塩見孝次郎牧師が赴任したのが、2番目の教会となります。)
栗山駅近隣一帯と栗山公園のための膨大な土地を寄付して児童教育に関わった杉さんは、町のインフラにも人の成長にも、人々にとって大切なもののために心を尽くしました。

ところで、人間は、塩がなければ生きていけません。また塩は腐敗を防ぎます。 神の愛に感動したクリスチャンは、他人に口先の言葉で伝道する以前に何よりも、その地になくてはならないものを心を込めて注ぎ出さずにいられなくなりますが、 そのような生き様について「あなたがたは地の塩です」とキリストは話して促しました。

      

この教会がある錦は、かつてクリスチャンが住んでいた土地。
そして、杉さんと同じように現在この教会も、牧師家のリビングを教会堂として使っています。
また、開拓をしながら教会の働きをしていた当時のクリスチャン同様、当教会の牧師も夫婦それぞれ福祉・医療関係の仕事をもって生活の必要のため自活しながら、2019年現在まで牧師の給料はゼロで働いています。
それは「商売」「収入源」としての牧師なのではなく、素晴らしい医者を通して命に係わる深刻な病気がすっかり治ったら周りの人たちにもぜひ教えてあげたい!と自然に思い実行するように、自ら体験したキリストの愛による救いと癒しと人生の大変革の喜びを「伝えずにいられない」し、自ら受けたその愛によって周りの人たちにも「良いものを分け合いたいから」なのです。(もちろんその熱意をもちながら牧師の仕事のみに従事して生活の必要を支えられている牧師も多くおり、それもまた素晴らしいことです。)
栗山地の塩キリスト教会と命名されたこの教会の私たちも、栗山町開拓時代のクリスチャンたちの熱意を引き継いで、「地の塩」として地域の必要に応えていきたい、と願ってやみません。 
 
参考文献:「開拓者による札幌独立教会 夕張独立教会の新たなる再生」長沼町九十年史,長沼町史編さん委員会 編,1977年12月

地方移住をお考え(町外在住)の方へ

栗山町は、札幌にも新千歳空港にも車で約1時間で、生活に基本的に必要なリソースがそろった、人口1.2万人弱でかつ自然豊かな広々とした町です。
JRの栗山駅があって岩見沢〜苫小牧間をつなぎ、駅前ターミナルからは札幌行き高速バス、新さっぽろ行・岩見沢行バスも出ていて、公共機関で札幌・大通・新札幌・岩見沢・苫小牧まで1本で出かけることができます。
また、ちょっと暮らし体験施設があり、経験や性別を問わず就農希望者の相談・研修を受け付けており、移住や就農のための様々な支援制度も充実しています。
地方移住をお考えの方は、以下のようなサイトを参考にしつつ、栗山町を視野に検討してみてはいかがでしょうか。 当教会も、栗山町への移住者を心から応援しています!
●くりやまSATOYAMAライフ(栗山移住促進協議会公式ウェブサイト) ●くりやまに住んでくり(栗山町移住促進プロモーションサイト) ●栗山町農業振興公社 公式ホームページ ●じっくり聞いて、しっかり比べて。栗山人のホンネ。農業人のホント。(新規農業検討者向け特設サイト)

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統一教会(現・世界平和統一家庭連合)、ものみの塔(エホバの証人)、モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)、全能神教会は、キリスト教ではない別の宗教です。
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