2月のメッセ−ジ   2001年

「信仰は神様からの贈り物です」

「使徒たちは主に言った。「私たちの信仰を増してください」。しかし主は言われた。「もしあなたがたに、からし種ほどの信仰があったなら、この桑の木に、『根こそぎ海の中に植われ。』と言えば、言いつけどおりになるのです。」(ルカ17:5−6)

「信仰を増し加えてください」と願ったお弟子たちにイエス様は、「からし種」一粒ほどの信仰があれば、困難なことも不可能なことも解決できると教えられました。からし種は一ミリにも満たない小さな種ですが、やがて数メートルの木に成長するそうです。 

 1 信仰は神様からの贈り物

信仰は神様から与えられる贈り物です。神様からの最高のギフトです。ですから信仰は神様から受け取らせていただくものです。  「自分が信仰する」と頑張るものではなく、「信仰を与えてください」と求め、感謝して受け取らせていただくものです。キリスト教の信仰に、人間くさい宗教的熱心さや勢力の誇示は無用なことです。なぜなら、私たちに信仰を与えてくださり、その信仰を支え、完成にまで導いてくださるのはイエス様ご自身だからです。

 「信仰の創始者であり、またその完成者であるイエスから目を離さないでいなさい」     (ヘブル12:2) 

 2 信仰に生きること 

  大切なことは「今ここで」その小さな信仰に「生きる」ことだと思います。 信仰ばかりでなく、私たちの人生もまた神様からのすばらしい贈り物です。私たちは「生きること」を神様からプレゼントされています。毎日、朝を迎えることができたこのいのち、幼い頃から育んでくれた父母、人生で出会い友となり、妻、夫となった大切な人々、与えられた子供たち、仕事とその仲間たち、教会と兄弟姉妹たち。みな神様から与えられたかけがえのない贈り物です。大切に丁寧に生きることが、私たちの信仰といえます。 

心臓病を患う男の子が級友に支えられて修学旅行をしましたが、迷惑ばかりかけている自分が情けなく落ち込んでしまいました。彼は「自分も誰かの役に立ちたい」と強く願っていたのです。しかしある日、ついに発見しました。「僕がこうして生きていること、それが誰かの役に立っているんだね!」と。 そのときから彼は、友達に支えられて生きることを受け入れ楽しむことができるようになり、体力の許す限り自分のできる小さな働きを喜ぶ少年になりました。

小さな信仰であっても、神様のしもべとしてお仕えしましょう。イエス様のお役に立つしもべとして生きること、それが私たちの信仰に生きる姿なのです。