12月のメッセ−ジ   2001年

「希望といのちの光」 

「 すべての人を照らすまことの光が世に来ようとしていた。」(ヨハネ1:9)

1   希望の光

同時多発テロで多大な犠牲者を出した悲劇の街ニュ−ヨ−クのロックフェラ−広場に今年も大きなクリスマスツリ−が飾られ、傷ついた市民の心に勇気と慰めを与えているそうです。神の御子イエスキリストの誕生を祝うクリマスは美しい光に包まれています。

いつの時代も人間は争い続けてきました。大きくは民族や国家間で、小さくは家庭内の親子や夫婦間において、憎悪をぶつけ合ってきました。頭では平和と和解を願いつつも心はうらはらに、怒りと恨みにかき乱されてしまいます。

創造主である神様に背いて欲と我を突っぱって生きてゆこうする傲慢さが、その罪が、この世を争いと悩みの絶えない世界に変質してしまいました。そのような世界に生きる人類を罪と滅びから解き放ち、赦しと救いをもたらすために神の御子はこの世界に人となって来られ十字架で死なれました。ここに私たちの永遠の救いと希望の光があります。

2   いのちの光

地上の生命は太陽の光と熱によって美しいいのちの連鎖の環を形成しています。太陽の光は全生物のいのちを支えていると言えます。

以前、私は太陽の光といえども人間の心の中までは照らすことはできないと思っていました。しかし、驚いたことに、精神医学の世界では近年、光の量と人間の感情活動との相関性が研究されています。明るい太陽の光を浴びると、光は視覚神経を通して脳内の化学伝達物質を活性化させ、鬱気分や否定感情などを解消することが解明されてきたのです。つまり太陽の光は人間の心の世界・感情の世界に大きな影響を与えているのです。鬱病の治療の一貫して光を照射する研究も進んでいると聞きました。

さらに人間の体は「体内時計」によってさまざまな脳内化学物質が規則正しく働きだすそうです。そしてこの体内時計は、朝起きて30分間太陽の光をあびることによって健全に調節されるとのことです。太陽の光はじつは目に見えない人間の内的な世界にも直接的に大きな力を及ぼし、いのちの営みを支えているのです。

神の御子イエスキリストは人類の心の闇路を照らすいのちの光としてこの世にお生まれになりました。

太陽の光にまさって神の御子は全人類の心の闇を照らし、癒し、生かすことができるお方です。イエス様が私たちの霊的な領域においてどれほど強い光を照らして出してくださっていることでしょう。

三重苦の中にいたヘレンケラ−はイエスキリストを信じたときに、心の目が開かれて闇を照らすうちなるいのちの光に照らされ、喜びと平安に生きることができるようになりました。そして彼女の活動と講演は世界中の障害者たちに生きる希望を与えるようになりました。

イエスキリストはあなたのどんな心の暗闇も照らし出してくださいます。一人で悩まないでいつでもイエス様のもとに来られませんかイエス様はあなたをいのちの光、希望の光で包んでくださることでしょう。

2001年12月6日