【福音宣教】  私たちは神の家族 四重の祝福

あなたがたはみな、キリストイエスに対する信仰によって神のこどもです」(ガラテヤ3:26

今朝は2025年度の教会年次総会礼拝です。今年度の主題聖句としてガラテヤ3章26節が導かれました。

パウロはキリストを信じ、キリストの名によるバプテスマ(洗礼)を受けた者は、例外なく「みな」、4重の祝福の中に招かれていると教えています。

みな、すなわち全員が、一人の例外もなく、誰一人この祝福から漏れることなく、

神の子供(26)であり、キリストの衣を着ている者(27)であり、一つとされた者(28)であり、約束による相続人(29)であるとはっきりと呼ばれています。

繰り返しますが、ここには4重の祝福が記されています。

第一に、神の子供とされました。この祝福は過去に関する祝福です。すでに神の子とされています。神様からあんたは知らない、よその子だと言われる恐れや不安はありません。親にとって、出来の良い優等生の子も、出来の悪い子も、大切な自分の子には変りありません。これは洗礼を受けたとき、父なる神の子どもという霊的な立場、特別な身分が与えられたことを意味します。キリストの十字架の死によって罪の赦し受け、神様に背き、敵対し、対立していた関係に和解が与えられ、神様を「私の父よ」と呼ぶことができる特別な親しい関係の中に招かれたことを意味します。祈りの世界が開かれた祝福です。

第二は、今・現在に関する祝福です。神様の前に裸のままではない、キリストの衣を着させていただいていることを意味します。私たちは外出する時、かならず服を着ます。なぜなら裸のままでははずかしいからです。どんなに取り繕っても私たちは不完全で愚かで罪深く汚れた存在です。完全性などありえない私たちです。しかし、イエスキリストの愛と真実と聖さを信仰によって身にまとわせていただいています。キリストの義の衣を着せていただいていることを意味します。ですから裁きを恐れる必要はありません。

第三に、私たちは一つの信仰の共同体、一つの神の家族、一つの御国の民と「今、すでに」されています。神の子とされた私たちは、一人っ子として育てられているわけではありません。一匹オオカミのような孤独な神の子などは存在しません。神の子とされていることは、神の家族の一人であり、天に国籍をもつ御国の民の一人とされていることを意味します。私たちは神の家族です。こんな素晴らしい家族をもっていることを神様に感謝しましょう!

第四に、私たちは天のすべての相続人です。これは未来に関することです。

「朽ちることも消えることもない資産を受け継ぐ者とされました」(1ペテロ14)。永遠のいのち、永遠のキリストの御国、人知を超えた栄光に輝く天の宝を受け継ぐものとされています。

 この新しい1年を、神の子供、神の家族、御国の世継ぎとされている喜びと感謝をもって歩みましょう。今年の活動の課題の前半は、明日から始まる教会堂の外壁塗装工事です。後半の課題は、社会人として働いている若い兄弟姉妹あるいは教会員の子供さんたちが15名近く、大学生も4名ほどいます。彼らは未来の宝です。教会の「原石」のような存在です。連合も青少年担当主事を新設し、小川先生を迎え入れ、各教会を巡回され青年宣教に仕える予定です。彼らがみ言葉によって育ち、神の子とされ、やがて御国の完成のために奉仕する者とされるような「あたたかい居場所」を提供していきましょう。主が祝福してくださいますように。

私たちは4重の祝福に招かれた神の家族なのです。「あなたがたはもはや他国人でも寄留者でもなく、今は聖徒たちと同じ国民であり、神の家族なのです」(エペソ2:19)