説教の要約:2014年12月
 
--------------------------------------------------------------------------------
 
第一主日聖餐式礼拝:2014年12月7日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
わたしたちを敵の手から救い出し、
 生きている限り、きよく正しく、
 みまえに恐れなく仕えさせてくださるのである。」(ルカ1:74、75)
 
題「解放し恐れなく仕えさせる神(ルカ1:57-80)
1)ザカリヤは子供が与えられるという御告げを天使から聞いたが信じなかったから、口がきけなくなった。しかし、子供が生まれその名を付ける時に、ヨハネと名を書いて口がきけるようになった。ヨハネとは、主は恵み深いの意のヘブル語。ザカリヤの不信仰にもかかわらず、神の約束は真実で、エリサベツに子が宿り成長する中で、ザカリヤは神の約束に対する信頼と待望を熱くしたことであろう。
2)口がきけるようになり、ザカリヤは神が救い主を送って、選民を救われる約束と起こるべき御業を誉め讃えた。
@<68>「顧みて」(口語訳、新改訳)、「訪れて」(新共同)、「主は来て」(LB=リビングバイブル)。
A「あがない」(口語、新改):「解放し」(新共同、LB)、贖いとは、奴隷を買い戻す、代価を払って奴隷を解放してやる、という意味。
B救い主が来るのは、先祖に与えられた約束、契約の成就である。
C主イエス・キリストの死と復活、昇天、聖霊降臨を通して、罪(死、サタン)から贖い出され、恐れなく、御前に仕えさせて下さる。
3)ザカリヤの子であるヨハネは、主イエスに先立って悔い改めのバプテスマを授ける者となった。
4)神の憐れみの光りは暗黒と死の陰に住む者を照らす。
 
 
 
--------------------------------------------------------------------------------
 
第二主日礼拝:2014年12月14日
 
説教者 加藤育代師
 
今週の聖句
「その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」(マタイ1:21)
 
題「罪から救ってくださる方」(マタイ1:18-25)
1、苦悩を内に秘めるヨセフの決断
@ヨセフの苦悩
母マリヤはヨセフと婚約していた。当時イスラエルでは婚約とは結婚と同じ法的な効力があった。しかしこの婚約期間中に「身重になったことがわかった」夫ヨセフの苦悩は計り知れない。けれども聖書は、イエス様の誕生を聖霊によるものだと明言してる。人類の罪を打ち砕く者は、罪のない者である。
A委ねるヨセフ
19節にヨセフの人柄が豊かに表れている。「正しい人」とは、律法を守り、守るというと、守らない人に厳しい目を向けるイメージが側面につきまとうが、決してそうではなく、暖かみのある(あわれみ深い)正しさだった。その事を裏付けるのが、自分の妻を罪ある者として公衆の前に出すこと、すなわちマリヤが死刑に処せられて殺されることを好まなかったという事。彼は彼女を赦すことを決め、マリヤを助けたいと、「決心」したのである。
B天使の御告げと、従うヨセフ
ヨセフは、夢の中で主の使いの言葉を聞いた。そしてそれに従った。ここに神様の業が進められた。ヨセフは、主の使いの命じたとおりにその妻マリヤを迎え入れ、生まれてきた子に命令のとおりにイエス(救い)という名をつけた。ヨセフは、全てが分かったから従ったのだろうか。何かが見えたから従ったのだろうか。そうではなかった。主イエスが伝道の活動を始めたときには、すでに他界していたと考えられる。
この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です」という言葉を聞いたが、それを自分の目で確かめることも、主イエスの福音の言葉を聞くことも、その奇跡を目にすることもできなかったのがヨセフだった。しかし、この言葉がヨセフを導き、照らした。
C罪からの救い それは、
「罪からの救い」ということが、ヨセフ自身の重大事だったからに違いない。赦されるべきは、自分自身の罪だということを知ったのだ。しかし、その時、自分自身の最大の問題に光が照らされる希望を経験し、一切を神に委ねた。まさに神が共なる生涯が始まったのだ。
 
 
 
--------------------------------------------------------------------------------
 
第三主日クリスマス礼拝:2014年12月21日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。」(ルカ2:6,7)
 
題「低きに始まる恵みの支配(ルカ2:1-14)
1)イエスは、約束の成就者キリストとして来られた。
 神が遣わされた王として救い主がダビデの子孫であるヨセフの子として生まれた。救い主キリストはダビデの子孫として生まれる(詩篇132:11、イザヤ11:1)、またベツレヘムで生まれる(ミカ5:2)預言があった。数々の預言を成就する方として、主イエスは生まれた。またヨセフ(1:21,23)、マリヤ(ルカ1:31-33)にも過去の預言をさらに進める約束の言葉が御使いによって語られた。神はこのイエス・キリストの誕生を通して、約束された救いの働きを始めて下さった。御使いが羊飼いらに、キリストの誕生を知らせ、天の軍勢はご降誕を祝った。
2)この世の支配や権力、人々の生活の中に来られた。
ヨセフは身重の妻マリヤを連れて、皇帝の命による人口調査のために、自分の町であるベツレヘムに行かなければならなかった。ダビデ王家の子孫はベツレヘムが出身地であった。それはローマに隷属していることを認めざるを得ない屈辱であり、人の世の様々な闘いや苦しみの中にキリストは来られた。
3)最も貧しい者として来られた。
 旅先であった故郷において宿がなく、キリストが誕生した所は家畜小屋であった。羊飼いたちに与えられたキリスト誕生の徴は、飼い葉桶に寝かされる布にくるまれた幼子であった。最も貧しく、厳しい環境であった。この世はキリストの誕生に冷淡で、無関心であった。(ヨハネ1:11)。それはこの人の生涯を予見するようであった。
4)私たちも様々な支配の中で、自分の意に反した苦しみや悩み痛みを抱えて生活している。神の御心からは遠い、闇の中にある者である。しかしキリストは馬小屋のようなその現実の中においで下さり、神の国を始めて下さる。
 
 
--------------------------------------------------------------------------------
 
第四主日礼拝:2014年12月28日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「だれに対しても悪をもって悪に報いず、すべての人に対して善を図りなさい。あなたがたは、できる限りすべての人と平和に過ごしなさい。」(ローマ12:17,18)
 
題「善を図り、すべての人と平和に」(ローマ12:17-21)
1)良い隣人だけでなく、悪しき隣人も多くいる。どんな関係を結んでいくか。
@一般的な場合。受けた以上の悪を返す。復讐する。 A旧約聖書 目には目を、歯には歯を。受けたものと同程度の復讐で収める。
B新約聖書 悪に悪をもって報いず、善を図りなさい(17)。迫害者を祝福しなさい(14)。
2)キリスト者は祝福するために召されている
@祝福すると神の祝福がその人に留まる。
Aしかし不和がある身近な人こそ祝福しにくい。
Bキリスト者は恵みにより信仰により救われた。多くの負債が赦された。隣人の小さな負債を赦さなければならない。
C1)主イエスが十字架上で赦しの祈りを捧げた。隣の強盗が救われた。 2)ステパノの執り成しと殉教。パウロの救い。 3)ヨセフが兄弟たちを赦す。 4)ダビデはサウロを殺さなかった。
D祝福しなければ自分も相手も祝福を受けず、サタンが喜ぶだけ。
3)神を礼拝する生活。(1、2)
 
 
--------------------------------------------------------------------------------
 
第主日礼拝:2014年月日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
 
今週の聖句
 
 
--------------------------------------------------------------------------------