説教の要約:2014年11月
 
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第一主日召天者記念礼拝:2014年11月2日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
また、死んでいた者が、大いなる者も小さき者も共に、御座の前に立っているのが見えた。・・・・これはいのちの書であった。・・・・そして、おのおのそのしわざに応じて、さばきを受けた。・・・・このいのちの書に名がしるされていない者はみな、火の池に投げ込まれた。」(ヨハネ黙示録20:12〜14)
 
題「キリストの再臨と最後の審判」(ヨハネ黙示録19:1-2、6-9、11-16、19-21、20:1-15)
1)キリストの空中再臨と小羊の婚姻
 天における大群衆の讃美に、小羊の婚宴が記されている(1-10)。1テサロニケ4:13-18には空中再臨について記されている。イエスにあって眠る人々がよみがえり(第一の復活)、いつも主と共にある。キリストと教会の結婚式を顕すと考えられる。パウロは人々をイエスの花嫁にしようと熱心に伝道した。御国に召される者は白い衣を身に付けた者(7:9)、小羊の血で衣を白くした者(7:14)である。花嫁は麻布の衣を着ることが許された者(19:8)である。
2)地上再臨とキリストの勝利
 キリストが空中再臨した後、地上に大艱難が起こる。(10節と11節の間に大患難時代が入ってくる)。地上に残った不信仰な人々や世界の王たちが、白い馬に乗った方とその軍勢と戦い、敗北して火の池に投げ込まれた。
3)サタンの幽閉と千年王国
 ひとりの御使いがサタンである竜を捕らえて、千年間、幽閉した。その間、キリスト者は生き返って、キリストと共に千年間、支配する。
4)第二の復活と審判
 竜が解放され、諸国民を惑わし、神に敵対する軍が聖都を攻めるが、滅ぼされ、火と硫黄の池に投げ込まれた。死んでいた者(第二の復活)が甦らされ、御座の前に立って裁かれる。いのちの書に記されていない者は火と硫黄の池に投げ込まれた。イエス・キリストを救い主と信じ、この方に委ねて生きる者はいのちの書に名が記されている。主イエスの死と甦りに合わされて、日々歩みましょう。
 
 
 
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第二主日聖餐式礼拝:2014年11月9日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「わたしは、この都の中には聖所を見なかった。全能者にして主なる神と小羊とが、その聖所なのである。都は、日や月がそれを照す必要がない。神の栄光が都を明るくし、小羊が都のあかりだからである。」(ヨハネ黙示録22:22,23)
 
題「新天新地と聖都新エルサレム(ヨハネ黙示録21:、22:)
1)新天新地、聖都新エルサレム
@新天新地の創造(21:1)、聖都新しいエルサレム(2)
A神が人と共に住む(3)、
 小羊の妻なる花嫁(22:9-10)、
B聖都・新エルサレムの様子(21:12-21)、
C都に聖所なし、神と小羊が聖所。太陽や月の必要なし、神の栄光が都を明るくし、小羊が都の明かり(21:22-27)。
D命の川。神と小羊の御座から出て、都の大通りの中央を流れる。毎月の実り、木の葉は諸国民を癒す。(22:1-5)
E海(21:1)、死、悲しみ、叫び、痛み(4)、呪われたもの(22:3)、夜(5)がない。
2)結び、招き
@これらの言葉は信ずべき、まことである。預言の言葉を守る者は幸い。(22:6,7)
A不義、汚れを行う者と、義、聖を行う者に分かれていく(22:11)。
Bイエスは仕業に応じて報いる。(22:12)
Cイエスが、「すぐに来る」と言い(22:12)、御霊と花嫁が、「来たりませ」と応じる(22:17)。
Dこの書の預言の言葉を守る者は幸い(22:7)。自分の着物を洗う者は幸い。(22:14)
3)滅びを刈り取る者、御国に入れない者(21:8,27,22:15)
 
 
 
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第三主日礼拝:2014年11月16日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
見よ、わたしは戸の外に立って、たたいている。だれでもわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしはその中にはいって彼と食を共にし、彼もまたわたしと食を共にするであろう。」(ヨハネ黙示録3:20)
 
題「戸を叩き 共に食事される方」(ヨハネ黙示録3:14-22)
1)小羊は「アァメンたる者、忠実な、まことの証人、神に造られたものの根源であるかた」:万物を創造された方である。(ヨハネ1:3) 真実な方:真実を顕しにおいで下さった。この方を通して御国に迎えて下さる。人間は完全ではなく、破れや躓きがあるが、この方は真実である。(Uテモテ2:13) 私たちに真実を尽くして下さる。
2)ラオデキヤの教会は、熱くも冷たくもない、生ぬるい教会であった。しかし主イエスは吐き出すと言われる。エペソの教会よりも大きな教会とも言われ、富み、迫害もない中で、生ぬるい信仰であった。パウロは冷たい者であったが、キリストに出会って熱い者へと変えられた。
3)自分は富み、豊かで、何の不自由もないと思っている。しかし小羊から見ると、惨めで憐れむべき、貧しい、目の見えない、裸な者であった。金を、白い衣を、目薬を買いなさいと言われる。 @火で精錬された金:1ペテロ1:6-7。火で精錬された金を買う。試練や苦しみを通して価値ある者にされていく。神に出会う。神が愛であることを知る。 A白い衣:ヨハネ黙示録7:14 B目薬:エペソ1:17-19。
4)愛する者を叱ったり懲らしめたりする。熱心に悔い改めなさい。 ヘブル12:5-11。
5)戸の外で叩く。声を聞いて戸を開けるなら、入って共に食事をする。キリストとの交わりを通して、私たちは変えられる。
 
 
 
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第四主日礼拝:2014年11月23日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「時が来れば成就するわたしの言葉を信じなかったから、あなたは口がきけなくなり、この事の起る日まで、ものが言えなくなる」(ルカ1:20)
 
題「時が来れば実現する神の言葉(ルカ1:5-25,57-66)
1)医者ルカがローマ帝国の高官であったと思われるテオピロに、イエスの生涯を知らせるために書かれた書。立派なギリシャ語で書かれ、ルカは知識、教養の豊かな人と考えられる。
2)ザカリヤはアビヤの組の祭司で、妻エリサベツも正しい血筋の人であり、二人は共に正しい落ち度なく仕えている人たちであった。しかし、夫婦に子供がなく、年老いていた。当時、妻がいなかったり子がいない者はラビの職から追放されたり、離縁の理由となっており、夫婦は裁かれる肩身の狭い思いをしていたのではないか。
3)祭司が二万人以上いたと考えられ、24組に分かれて、聖所に仕えていた。年に2回、聖所で行う奉仕にくじで当たることはかなり困難であったろう。ザカリヤがくじで当たった。聖所は神に近づき、神を礼拝する所である。香を焚く奉仕に聖所に入ったところ、御使いが立っていた。
4)@御使いは、「恐れるな、ザカリヤよ。」と言い、男の子が与えられることを告げた。ザカリヤ:「神に覚えられている人」の意。 A御使いはこの子が、イスラエルの人々を神に立ち帰らせ、救い主の前に道備えをする大いなる者となることを預言した。
5)ザカリヤは、年寄り夫婦に子が与えられるはずはないと、その言葉を受け入れられなかったため、御使いはそのことが起こるまで口がきけなくなると言い、その通りとなった。神の言葉は時が来ると実現する事柄である。信仰によって受け取り、従っていきたい。ザカリヤは子が生まれると、ヨハネと名付け、主を讃美した。
 
 
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第五主日礼拝:2014年11月30日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
主の母上がわたしのところにきてくださるとは、なんという光栄でしょう。ごらんなさい。あなたのあいさつの声がわたしの耳にはいったとき、子供が胎内で喜びおどりました。」(ルカ1:43,44)
 
今週の聖句
御霊によって共鳴する関係」(ルカ1:26-56)
1)御使いはマリヤに、「恵まれた女よ、おめでとう。」と挨拶し、マリヤがイスラエルを救う者となる男の子を産むことを告げた。(1:31-34)。婚約していたが結婚関係になかったマリヤにとってそれは不安なことであったろうが、それを信仰によって受け入れた。御使いは、親族のエリサベツも高齢ながら男の子を授かり、6ヶ月になることを語った(1:36)。
2)マリヤはエリサベツが住む山里に行った(1:39)。マリヤがエリサベツに挨拶すると、エリサベツは聖霊に満たされて、マリヤと胎の実を祝福し、救い主の母の訪問を感謝し、マリヤの声を聞きお腹の子が踊ったことをマリヤに告げた。(1:41-45)
3)エリサベツの宿す子は、救い主の道備えをする者であり、腹にいる時から聖霊に満たされていた(1:15)。
4)マリヤは主を讃美した。卑しい者に神は心をかけ、すばらしいことをして下さったことを喜び、感謝した。
5)マリヤ、エリサベツは神から大いなる働きを託された子を生むという任務をそれぞれにいただいた。この二人の女が、それぞれの重荷や苦しみを負いつつ、出会う中に、聖霊は霊的共鳴を与え、慰めや喜び、讃美を与えて下さった。神の約束を信じつつ、いのちを宿し、御国の働きを拡大する、そこに大きな喜び、神への讃美が与えられる。
6)礼拝は神の恵みによって新しい命が与えられ、神の約束を信じ、主を誉め讃える者たちが、神を喜ぶ集いである。聖霊は霊的共鳴を与え、慰め、いやし、喜び、力を与えて下さる。
 
 
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