説教の要約:2014年7月
 
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第一主日聖餐式礼拝:2014年7月6日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「あなたの兄弟アロンとその子たち・・・とをあなたのもとにこさせ、祭司としてわたしに仕えさせ、またあなたの兄弟アロンのために聖なる衣服を作って、彼に栄えと麗しきをもたせなければならない。」(出エジプト28:1,2)
 
題「主に仕える祭司の働き」(出エジプト記28:1-12,15-22、29:10-14)
☆出エジプト記
1-2章 エジプトでのイスラエルの民の奴隷としての苦しみ。モーセの誕生と成長。3-4章 モーセの召命、拒否と神の説得。5-6章 モーセとアロンがパロの下へ遣わされる。事態の悪化。7-11章 10の奇跡。12-13章 過ぎ越とエジプト脱出。14-15章 パロの追っ手に勝利。16-18章 荒野の旅が始まる。マナ。岩からの水。19-23章 十戒、律法が与えられる。24章 神と民との契約。25-31章 幕屋の作りの設計図。32章 民の偶像崇拝とモーセの執り成し。33-34章 モーセの嘆願、契約の更新。35-40章 幕屋建設と主の栄光。
☆イスラエルの民が奴隷とされていたエジプトを脱出して、神様が約束された、乳と蜜の流れる地に向かって旅を始めた。しかし、ほとんどは荒野の旅である。食べ物も飲み物もない荒れ地、男だけでも60万人、女・子供も合わせると、数百万人はいたであろうこの民族がどうして40年もの間、大移動できたのか。衣食住、内部の争い、外部の敵、秩序の乱れ、・・・・。それを克服できたのは、善き指導者が与えられ、神に従い、神が与えられた秩序に従ったからである。律法が与えられた。そして祭儀を行い、神を礼拝した。神が民と共におられ、様々な問題や闘いが起こってきたが、神がそれを乗り越えさせて下さり、指導者や民が訓練・育成・強くされて約束の地に入り、その地を勝ち取ることができた。
 荒野の旅において、幕屋は神の臨在の象徴であった。民の現実の厳しい闘いがある一方で、幕屋において神の栄光、美、輝き、命、喜び、楽しみ、罪の赦し、清め、交わり、・・・があり、その恵みが民全体を導き、祝福を与えた。
☆祭司・・・神と人との間の仲保者。人に代わって神の前に出ていけにえを捧げ、人々の罪のための購いをした。また神の前に出て人々のために執り成しの祈りをした。
*1)神はモーセの兄アロンとその息子たちを聖別して祭司の職に任じ、アロンを大祭司とするように命令された。アロンが属するレビ族は幕屋の任務を果たすために聖別された。
*2)その衣装や働きについてはモーセを通して詳しく告げられた。大祭司はエポデの肩当てに付けられた2つのしまめのうにイスラエルの12部族の名が刻まれ、また身に付ける裁きの胸当ての宝石にも、12部族の名が刻まれていた。イエス・キリストは私たちの完全な大祭司であり、神の前において執り成して下さる。(ヘブル7:24,25)
*3)祭司の聖別。会見の幕屋の入り口で身を洗い(29:4)、聖なる装束を身に着け、頭にはかぶり物をかぶり(5,6)、頭に油が注がれた(7)。
 祭司の聖別に3つのいけにえが捧げられた。@罪祭〔罪のためのいけにえ(新改訳)、罪のあがない(29:10-14)〕、A燔祭〔全焼のいけにえ(新改訳)、祭司の献身、(29:15-18)〕、B酬恩祭〔和解のいけにえ(新改訳)、神と祭司との間の交わり、(29:19-36)〕。いけにえをほふる前に、アロンとその子らは、動物の頭に手を置いた。これはいけにえと捧げる者が同一視されることを意味する。この儀式を通して、祭司は主への奉仕者として、主との特別に親しい交わりの関係に入れられた。また酬恩祭が、アロンとその子らの受け取る分であることが明らかに示され、祭司が主への奉納物の中から養われるようになったことも示されている(26-28)。
 
 
 
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第二主日特別礼拝:2014年7月13日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句 「そこで、イエスは、神のみまえにあわれみ深い忠実な大祭司となって、民の罪をあがなうために、あらゆる点において兄弟たちと同じようにならねばならなかった。主ご自身、試錬を受けて苦しまれたからこそ、試練の中にある者たちを助けることができるのである。」(ヘブル2:17,18)
 
題「あわれみ深い忠実な大祭司」(ヘブル2:17,18)
 信仰において大事なことは何か。・・・・救われること。命を得ること。でもほとんどの人は自分が救われなければならない罪人だと分かっていない。
 旧約において、神は人を赦し和解するために祭司制度を用いた。すべての人は罪を犯したので裁かれ死ぬ者となった。しかし神は、祭司が立ち、身代わりの動物の命によって罪が贖われる赦しの道を備えられた。しかしそれは不完全なものであった。新約(新契約)において、神が遣わされたイエス・キリストが、完全な供え物として贖いを成し、また聖なる永遠の大祭司として新しい契約を立てられた。
☆新約聖書にキリストを祭司と実際に呼ぶのはヘブル人の手紙だけであるが、主イエスの人格や働きは祭司的なものであった。彼は「聖にして、悪も汚れもなく、罪人とは区別され(7:26)」た方であるという点で、立派な大祭司であるだけでなく、「すべてのことについて、わたしたちと同じように試錬に会われた(4:15)」ので、私たちの弱さに同情し、私たちが試みられる時に助けることができる。主イエスはペテロの信仰がなくならないように執り成された(ルカ22:32)。ヨハネ17章の祈り。主は父が彼に与えられた者たちのために、自分を聖別し、また彼らを聖別して下さるように祈っている。ヨハネは、「もし、罪を犯す者があれば、父のみもとには、わたしたちのために助け主、すなわち、義なるイエス・キリストがおられる。 2:2 彼は、わたしたちの罪のための、あがないの供え物である。ただ、わたしたちの罪のためばかりではなく、全世界の罪のためである。」(1ヨハネ2:1,2)
☆キリストの祭司職の完全性、無比性
 キリストはアロンの系図から出る祭司ではなく、メルキゼデクの位に等しい大祭司である。アロン的祭司の動物のいけにえは人間の良心を清めることができない。キリストは、神の御心を行うために、キリストのために造られた体(10:5)をことごとく神に献げ、全生活において神に服従し、死においてその体を神に奉献した。このような献げものは、神に受け入れられるだけでなく、キリストを祭司として神に近づこうとする人々の心と良心をきよめる。(10:10)。「こういうわけで、わたしたちはイエスの血によって、はばかることなく聖所にはいることができ、彼の肉体なる幕をとおり、わたしたちのために開いて下さった新しい生きた道をとおって、はいって行くことができるのであり、」(10:19,20)。このいけにえには実にすばらしい効力があり、キリスト者は新しい契約の祝福、、すなわち、「もはや、彼らの罪と彼らの不法とを、思い出すことはしない」祝福に与る。
 キリストは自身を完全な贖いの供え物として献げ、自分の血を携えて真の聖所である天に入られた(高挙)。(ヘブル9:24)。キリストは今天の聖所に仕えておられ、私たちを導かれる。
 キリストは当時の制度にある大祭司として仕えたのではない。当時の「 13:12 だから、イエスもまた、ご自分の血で民をきよめるために、門の外で苦難を受けられたのである。 13:13 したがって、わたしたちも、彼のはずかしめを身に負い、営所の外に出て、みもとに行こうではないか。 13:14 この地上には、永遠の都はない。きたらんとする都こそ、わたしたちの求めているものである。」(13:12-14)と語られている。
 
 
 
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第三主日礼拝:2014年7月20日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「わたしたちを愛し、その血によってわたしたちを罪から解放し、わたしたちを、その父なる神のために、御国の民とし、祭司として下さったかたに、世々限りなく栄光と権力とがあるように、アァメン。」(ヨハネ黙示録1:5-6)
 
題「御国の民、祭司として下さった方」(ヨハネ黙1:4-20)
1)ヨハネ黙示録は主の弟子ヨハネがパトモス島にて書いたと考えられている。キリスト者がローマの迫害を受けていた時代、ある者は信仰を捨て、ある者は皇帝礼拝を受け入れた。その迫害下、主がヨハネに幻を見せ、信者たちを励まし、後に起こることを示して、主の再臨の時を信仰と忍耐をもって待ち望むよう勧めるため、書き記させた。
2)「1:3 この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。」(ヨハネ黙1:3)
3)ヨハネから七つの教会へ送られた手紙(4節)だが、その本当の送り主は、父なる神、聖霊なる神、子なる神である。 
@「今いまし、昔いまし、やがてきたるべきかた」:永遠から永遠の存在される方。天地を創造された方。地上の教会が苦難に遭っているが、ちゃんと見ておられる方。世界の完成のために御子を遣わされた方。モーセをパロに遣わすに当たって「私は有って有る者」という名を示された方。 A「その御座の前にある七つの霊」:完全数。聖霊の一番大きな働きはイエス・キリストを私たちに分からせて下さること。イエスを主と告白させ、賜物を与え、一人ひとりが主の体」として仕えることができるようにして下さる霊である。 B「忠実な証人、死人の中から最初に生れた者、地上の諸王の支配者であるイエス・キリスト」:主イエスは、「父のふところにいるひとり子なる神だけが、神をあらわした」(ヨハネ1:18)方。父なる神を忠実に証しした。
4)死人の中から初穂として甦られた方。
 
 
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第四主日礼拝:2014年7月27日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「恐れるな。わたしは初めであり、終りであり、また、生きている者である。わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である。そして、死と黄泉とのかぎを持っている。
(ヨハネ黙1:17,18)
 
題「死と黄泉の鍵を持っている方」(ヨハネ黙示録1:9-20)
 
 
 
 
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第主日礼拝:2014年7月日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
 
今週の聖句
 
 
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