説教の要約:2013年12月
 
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第一主日聖餐式礼拝:2013年12月1日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
イエスは言われた、『・・・だれでもわたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、もしくは畑を捨てた者は、必ずその百倍を受ける。すなわち、今この時代では家、兄弟、姉妹、母、子および畑を迫害と共に受け、また、きたるべき世では永遠の生命を受ける。』」(マルコ10:29〜30)
 
題「永遠の命を得るために」(マルコ10:13-31)
1)富める若い青年。主イエスの許から去って行った人。主イエスの許に、どうやったら、永遠の命が得られるかを問うてきた人。主イエスは戒めを守ることと言われた。十戒の後半を行う人。隣人を愛する人。富める青年は、小さい頃から戒め(いましめ)を守ってきたと答えた。主イエスはこの青年を慈しまれた。神の戒めを大事にする愛すべき人、真剣に永遠の命を求めている、神の国に入るには何をすればいいのか、を問うている。しかし、主イエスの答は、ここでこの青年とは少し異なっている。「良い方は、神だけだ」と神を指し示された。良い生き方は、神との交わりによって造られていく。神と共に生きていくことである。
2)この青年に、あなたに欠けているものがある。自分の財産を売り払って、貧しい人々に施しなさい。そうすれば天に宝を持つ。そしてわたしに従ってきなさい。そう言われて、この青年は主イエスの許を去って行った。多くの財産を持っていたから。
 この後に主イエスは、金持ちが天国に入るのは何とむずかしいかと問われる。ラクダが針の穴を通る方が易しいとまで言われた。でも弟子たちも自分もできないと思ったに違いない。一体誰が救われるだろうか。天国に入れる、永遠の命を得られるだろうかと思う。
 この金持ちの青年も、立派な人生、律法を行って生きようとしてのだろう。努力をし、律法を行い戒めを守って、こうすれば救われる、そうしてきたのではないか。
 しかし、やはり、お金を、財産を、自分の生活を守るもの、支えるものを、これがあれば自分は大丈夫だ、自分を支えるものを捨てきれない。そこに捕らわれ続ける。主イエスは天に宝を積みなさい。イエスを主として礼拝し、イエスに従う生活を作りなさいと言われる。イエスを依り所として生きる。支えに生きる、信頼して生活を造る。そういうことが求められている。自分の計画で、計算でやろうとする。自分の作る偶像が支配する世界となる。
 イエスのために生きる、イエスの言葉を拠り所として生きる、イエス中心で生きる、福音のために生きる、神の御子が父なる神の御許から、人間を、私たちを、サタン、罪、死から解放するためにおいで下さった。永遠の命を与えて下さる。神の国、神の支配に生かして下さる。神の国は始まっている。
 
 
 
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第二主日礼拝:2013年12月8日
 
説教者 カイク・加藤師
 
今週の聖句
「光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。」(ヨハネ1:5)
 
題「もう一つのクリスマス」(ヨハネ1:1-5)
 
 
カイク・加藤師、加藤幸子師をお迎えして、特別礼拝、子供クリスマス会を行いました。
 
 
 
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第三主日礼拝:2013年12月15日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
そこでマリヤが言った、『わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように』」(ルカ1:38)
 
題「神の御業を実現させた信仰と従順」(ルカ1:26-38)
1)「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。御使いはマリヤに祝福の言葉をもって近づき、これから起こる出来事を告げた。マリヤが男の子のを産み、その子が神の子と唱えられ、ヤコブの家を支配する者である、と。マリヤは、ありのままの自分を顕して御使いに問うた。
2)御使いはマリヤに聖霊が臨み、神の力によってそれが行われる、神にできないことはないことを告げた。
3)マリヤは、自分が主のはしため(端女:召使い、はした者)であることを告げ、その言葉を信じ受け入れた。マリヤは、賛歌で、神を誉め讃え、卑しい女に心をかけて下さった事を告白した。
4)マリヤの信仰と従順によって、神の救い(人の罪が赦され、永遠の命が与えられ、罪や死に勝利する道が開かれた)の御業がこの世に実現した。旧約の時代から、新約の幕開けとなる先駆けとなった。
5)主イエスの十字架、復活、昇天、聖霊降臨によって、イエスを主と告白するすべての人に聖霊が注がれ、神が御業を行われる時代にある。御霊によって互いに愛し合う共同体を造り、喜びの福音をもってすべての民を弟子とする幸いな使命を預かっている。聖霊がそれを実現して下さる。マリヤの信仰と従順をもって主の御業の前進に仕えたい。
 
 
 
 
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第四主日礼拝:2013年12月22日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであったので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。」(ルカ2:20)
 
今週の聖句
喜びの知らせを受けた羊飼いたち(ルカ2:8-20)
1)羊飼いらは、家畜を飼っているため、礼拝に行くことができず、屠殺も行うため汚れた者とされていた。しかし、主の使いは、救い主の誕生を羊飼いに最初に知らされた。
2)「ダビデの町に」:ダビデの子孫として生まれた。「すべての民に」:イスラエルの人々だけではない、富む者、高貴な者、賢い者、力のある者ではない、むしろ、貧しい者、軽んじられている者、病む者に、・・・・。「大きな喜び」:大きな喜びを神はこの方によって与えて下さった。「救い主」:救いがこの方によって万民に起こる。滅ぶ者ではなく、命を得る、御国を受け継ぐ。「主」:神である方。「キリスト」:油注がれた者。神の命を信じて、油を注いで、預言者、祭司、王の職に任命された。(終末の時代に神の子なるキリストが現れると待望されていた。)
3)御使いが語るしるしは、「布にくるまり飼い葉桶に寝かせてある幼子」:通常、赤子を飼葉桶には寝かせない。この救い主は最も貧しい者として生まれた方。
4)天の軍勢が現れ、神を讃美した。この幼子の誕生は天の軍勢を動員して祝うべき、特別の大きな喜びの出来事であった。
5)羊飼いたちは、御使いの知らせに応答して、急いで行って幼子を捜し当てて、礼拝した。主なる神が民に約束されたことをこの幼子を通して実現されることを信じ、喜びに満たされた。羊飼いらの生活は相変わらず貧しく、また汚れた者としての扱いは変わらないが、御子の誕生を知らせて下さった神の約束の成就を信じて、羊飼いらは失われない喜びを心に抱いて歩んだことだろう。
6)羊飼いたちはこのすばらしい喜びの知らせを人々に告げ知らせた。神をあがめ、讃美しながら帰って行った。
7)聞いた人々は「不思議に思った」。 すばらしい知らせを聞きつつ、この人々は御子を礼拝し損なっている。
8)マリヤは「心に留めて、思いめぐらしていた」:マリヤは天使ガブリエルからこの赤子について預言を受けていた。
 このイエス・キリストは、すべての人の弱さ、貧しさ、罪、汚れ、裁かれるべきもの、呪われるべきものを負い、解放するために、最も低い所にお出で下さった。私のためにお出で下さったキリストを心の内にお迎えしたい。
 
 
 
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第五主日礼拝:2013年12月29日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「愛には偽りがあってはならない。悪は憎み退け、善には親しみ結び、兄弟の愛をもって互にいつくしみ、進んで互に尊敬し合いなさい。」(ローマ12:9,10)
 
今週の聖句
キリスト者生活の規範」(ローマ12:9-14)
<9節>:神を愛し、自分を愛し、隣人を愛することがキリスト者の生活の基本姿勢です。真実の愛が求められています。家族、職場(エペソ5,6章、コロサイ3,4章)、等、身近な関係から問われています。神の前に問いつつ、整えていただきましょう。すべての人に善を行うことが基本で、特に信仰の仲間に善を行うことを勧めています(ガラテヤ6:9,10)。しかし、使徒パウロはまた一方で善を行えない自分の内に働く肉の法則についてうめいています(ローマ3:12,7:19)。聖霊によって歩かせていただこう(ローマ8:4,5、ガラテヤ5:16)。
<10節>:神の家族の愛をもって愛することを勧めています。神の子として、兄弟姉妹として愛し合うことに成長したいものです。
☆どうしたら他の人を愛することに上達することができるか(小笠原師)
(1)無条件の愛で、その人自身(の存在)を愛する
(2)心の中に他の人のことを思う場所を作る
(3)耳を献げ、聞くことに献身する
(4)同意できなくても同感し、その人の所まで降りる
(5)誉めて励ますことは何でも誉める
(6)違いを喜び、理解するために時間を掛ける
(7)いつでも他の人を平等に扱う
(8)共に親密な時間を過ごす(食事など)
 相手を尊敬する、敬うことは大切な教えです。
<11節>:失望してはいけない。人にはできないが、神にはできる。神様がそれをせよとおっしゃるのであれば、神の御言葉に従っているなら、それが質されるべき事であるなら、神様は成し遂げて下さる。
 
 
 
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