説教の要約:2013年8月
 
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第一主日聖餐式礼拝:2013年8月4日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「その時、ペテロが聖霊に満たされて言った、『・・・・この人が元気になってみんなの前に立っているのは、ひとえに、あなたがたが十字架につけて殺したのを、神が死人の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのである。」(使徒行伝4:8,10)
 
題「人間中心からイエス中心へ」(使徒行伝4:1-22)
1)大祭司らはモーセの律法に立ち、ペテロらを裁こうとした。神殿で贖罪や礼拝を司り、神に最も近く仕えていると考えられていた民の指導者たちであった。その権威に立ち、ペテロらが何の権威によって宮でイエスの復活を宣伝しているかを問うた。
2)しかし、神の救いや癒しの力はイエスの御名を通してまた聖霊の力によってイエスの弟子たちを通して顕された。美しの門で生まれながら歩けない人が癒され、踊り上がり神を誉め讃えた。この様子を見た人々にペテロらは、神がイエスを死人の中からよみがえらせたこと、イエスの名が信仰のゆえにこの人を癒したことを証しし、悔い改めを勧めたところ、多くの人が信じ、その数が5千人ほどになった。
3)ペテロは聖霊に満たされ、大祭司らに癒しの理由を説き、イエスは神が遣わされた救い主であり、この方以外に救いはないと語った。大祭司らは、二人の大胆な話しぶりを見、無学のただ人だと知らされて不思議に思った。またイエスと共にいた者であることを認め、共にいる癒された者を見て返す言葉がなかった。イエスと弟子たちに不思議な力が働いていることを大祭司らは認めざるを得なかったであろう。
4)マルコ13:9に、「主イエスのゆえに衆議所に引き渡され、証しさせられるが、何を言うか心配するな。聖霊が語らせられる」ことを既に弟子たちは主イエスから聞いていた。ペテロは聖霊に満たされ、大胆に証しした。聖霊が注がれた時に、弟子たちは一同聖霊に満たされ、御霊の語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した。(使徒2:4)。また、ペテロとヨハネが許され仲間に帰され、皆に証しした後、語る力が与えられるように求めたところ、「一同が聖霊に満たされて、大胆に神の言葉を語り出した」。(使徒4:31)。
5)働いているのは弟子たちであるが、天におられる主イエスが御霊を送り、聖霊に満たして弟子たちを用いておられる。主イエスは互いに愛し合う弟子たちの共同体(主イエスの新しいいましめヨハネ13:34,35)、また聖霊によって導かれる共同体(ヨハネ14:16,25、15章、16:13-15)を造るように言われた。その共同体が聖霊降臨後に誕生し、主イエスに委ねられた働きを聖霊を通して進めていった。
主イエスから委ねられた働きは、マタイ28:19,20。
主イエスの建てられる教会とは、マタイ16:18。
 主イエスはキリストの体である教会の設計図を既に弟子たちに与え、御霊を通して御業を行われ、神の国を拡大しておられる。この働きに用いて頂き、実を結んでいきたい。
聖霊の実とは、ガラテヤ5:22,23
聖霊の賜物は、Tコリント12,13,14章
キリストの体の働きは、エペソ4:11-16、ローマ12:3-8、1コリント12:12-31
 
 
 
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第二主日礼拝:2013年8月11日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「主よ、お言葉どおりです。でも、食卓の下にいる 小犬も、子供たちのパンくずは、いただきます」(マルコ7:28)
 
題「主を動かした異邦の女の信仰」(マルコ7:24-30)
1)主イエスは、ヘロデがバプテスマのヨハネを殺し、パリサイ人や律法学者らが議論をもって主イエスを追いかけるようにする状況の中、密かに異邦の地に行かれたが、隠れておれなかった。
2)スロ・フェニキヤ生まれのギリシャ人である女が、悪霊に憑かれた娘を癒して欲しいと、主イエスに熱心に求めてきた。
3)主イエスは、自分は選民に遣わされており、異邦人に遣わされているのではないと断った。
@しかし女は、イエスを主と呼び、神が人を救うために遣わされた救い主であることを信じ、娘の癒しを諦めなかった。
A「お言葉通りです。」自分は異邦人であり、神の恵みに与る資格のない者であることを認めた。
B「でも、食卓の下にいる小犬も、子供たちのパンくずは頂きます」。子供たちが食べるパンを下さいという資格はない者ですが、子供たちの食卓から落ちてくるパンくずで結構ですから下さい。あなたから出る神の恵みは溢れています。その余りで結構ですから下さい。あなたに依り頼むしかありません。
4)恵みの主権は主イエスにある
@主イエスはユダヤ人である。ユダヤ人を通して救いが全世界に及ぶ救いの流れを神は造られた。異邦人である私たちはその神の恵みを身を低くして願い求めたい。
Aユダヤ人は選民であったが、主イエスがもたらした救いのめぐみを拒否し、イエスを殺そうとした。一方この異邦の女は主イエスがもたらした神の恵みを謙遜に必死に求めた。このため主イエスによって娘は癒していただき、救いを受けた。
私たちも謙遜な姿勢と諦めない信仰をもって主を求めよう。
 
 
 
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第三主日礼拝:2013年8月18日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
キリストはわたしたちの平和であって、二つのものを一つにし、敵意という隔ての中垣を取り除き、ご自分の肉によって、数々の規定から成っている戒めの律法を廃棄したのである。」(エペソ2:14,15)
 
題「キリストによる平和の関係へ」(エペソ2:13-19)
1)異邦人と選民との敵対関係。異邦人は神から遠い者、神の戒めや約束からも遠い者であった。様々なものを神にして拝んでいた者。その行く先が滅びに向かっていることを知らない者であった。
2)そういう者にキリストが近づいて下さった。キリストの血によって近い者とされた。神は分け隔てされない方。決して私はあなたを離れず、あなたを捨てないと言われる方が近づいて下さった。病む者に、不自由な者に、悪霊に憑かれている者に、様々なものに縛られている者に、キリストが来られて、癒し、自由にし、教えを与え、救いを下さった。
3)キリストは私たちの平和。
1)キリストは敵意という隔ての中垣を取り除かれた。ご自身の肉によって戒めの律法を廃棄された(2:14,15)。キリストにあって二人のものを一人の新しい人に造り替えた。十字架によって二つのものを一つにし、敵意を十字架に架けて滅ぼした。
2)キリストは罪を贖い、神と和解させるために来られた。罪を犯し、神から離れているすべての者がキリストの贖いを必要としている。キリストはご自身の肉をもって罪を滅ぼすために十字架に架かられた。肉体が悪であったり汚れている訳ではない。しかし、人間生活のルールの中で、肉的な性質を身につけており、信仰を持った後もその性質が残っているものがある。「肉の働きは、・・・敵意、争い、・・・・このようなことを行う者は神の国を継ぐことはない。しかし御霊の実は、・・・平和・・・、これらを否定する律法はない。キリスト・イエスに属する者は、自分の肉を、その情と欲と共に十字架に付けてしまったのである。」(ガラテヤ5:19-24)
 「・・・・私の欲している善はしないで、欲していない悪は、これを行っている(ローマ7:19)、・・・・私自身は、心では神の律法に仕えているが、肉では罪の律法に仕えている(7:25)。・・・・御子を、罪の肉の様で罪のためにつかわし、肉において罪を罰せられたのである。これは律法の要求が、肉によらず霊によって歩く私たちにおいて満たされるためである。(8:4)・・・・肉の思いは死であるが、霊の思いは、命と平安とである。・・・・神の御霊があなた方の内に宿っているなら、あなた方は肉におるのではなく、霊におるのである。(8:9)・・・・・」(ローマ7:〜8:)
  肉を十字架に付けて殺すように命じている。(ローマ8:13,コロサイ3:5) そして、御霊によって生きる事を勧めている。
4)キリストにある平和を求めよう。御霊が与えるもの、一つ御霊によってつくり出されるもの、父なる神に近づき、与えられるものである。こうして神の家族の関係が作られていく。
 
 
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第四主日礼拝:2013年8月25日
 
説教者 加藤篤子師
 
今週の聖句
世に勝つ者はだれか。イエスを神の子と信じる者ではないか。」(1ヨハネ5:5)
 
今週の聖句
「信仰は逃避ではない」(1ヨハネ5:1-5)
◇漁師あがりのヨハネはキリストから「雷の子」とあだ名されるほど激しい気性の持ち主でした。ところがキリストはこのヨハネに特に目をかけたのです。こうしてキリストの愛を知ったヨハネは晩年には「愛の人」と呼ばれるほどの人物になりました。この手紙でも神の愛を知ること、互いに愛し合うことの素晴らしさが語られています。
◇イエスがキリストであると告白した者は神によって生まれ、世に打ち勝った者であり、キリストにある永遠の命を持っていると教えています。
◇イエス様は十字架で死なれ、3日目によみがえり、天に昇り、今は神の右の座におられます。このイエスをキリストであると信じ、口で告白する者は、誰でも罪が赦され、御子の内にある復活と永遠の命を持つことができるのです。御子イエス様の内に私たちの永遠の命があることを、信仰をもって宣言しましょう。そして神によって生まれた者(信者)は兄弟姉妹です。互いに愛し合いなさい。また生んで下さった方(神)のいましめを守ることは重荷とはなりません。神さまを愛しているからです。
◇イエスを神の御子と信じる者は世の価値観や習慣また自分の中の不信仰に打ち勝ちます。それはイエス様が完全に世に打ち勝ったのでイエス様を信じる者もその勝利を自分のものにすることができるからです。
◇罪深い世との戦いに疲れて逃避したくなることもあります。*例話として創世記16章よりアブラハム、妻サラ、女奴隷ハガルについて学びます。聖書は私たちはすでに勝利者であると教えています。世(悪魔)との戦いは続いていますが、イエス様はすでに勝利しています。この主を信じて、境遇はみな違いますが、勇気を持って出ていきましょう。
 
 
 
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