説教の要約:2012年11月
 
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第一主日召天者記念礼拝:2012年11月4日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「神は、その豊かなあわれみにより、イエス・キリストを死人の中からよみがえらせ、それにより、わたしたちを新たに生れさせて生ける望みをいだかせ、あなたがたのために天にたくわえてある、朽ちず汚れず、しぼむことのない資産を受け継ぐ者として下さったのである。」(1ペテロ1:3,4)
 
題「朽ちない天の資産を受け継ぐ」(1ペテロ1:3-9)
 ペテロは晩年にローマに行き、ネロの迫害で殉教したと伝えられている。この手紙は、この迫害が始まる初期の頃、ガラテヤ、アジヤなど異邦人の地域にいるキリスト者に向けて書かれた。周りの人々から、キリスト者への悪意からの非難や攻撃を受けていた。キリスト者が忠実に生きようとすると敵意に出会う。ペテロはこのような試練の中にあるキリスト者を励ますために書いた。
 悪意や敵意の中で、人の尊厳や命を奪い、滅ぼそうとする力が働いてくる。その中でペテロは、神が蓄えて下さっている朽ちることのない天の資産に目を注いでいた。神は死人の中からキリストを甦らせ、私たちをも新しく生まれさせ、罪の負債、束縛、支配から解放し、永遠の命の望みに生きる者として下さった。この救いに与るように信仰に立つ者を神が守って下さる。この約束は成る。
 今の現実の生活には様々な誘惑や試練がある。それは予想もしないものではなく、イエス・キリストに属する、神の子とされた者には当然起こってくるものである。その信仰が試される。滅ぼすためではなく、訓練を受け、キリストの再臨の時、賛美と栄光と誉れに変わる。
 私たちの望みの根拠は自分の能力や業績、財産、名誉にあるのではない。キリストが私たちのために払って下さった代価を信じ受け入れること、そこに立ち続けることである。キリストが天から聖霊を送って下さり、永遠なる方が私たちの内に働いて下さる。神を愛し、自分を愛し、隣人を愛する。主イエスに従う。宣教に生きる者とさせていただきたい。
 
 
 
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第二主日聖餐式礼拝:2012年11月11日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「こうしてモーセはアロン、ナダブ、アビウおよびイスラエルの七十人の長老たちと共にのぼって行った。そして、彼らがイスラエルの神を見ると、その足の下にはサファイアの敷石のごとき物があり、澄み渡るおおぞらのようであった。」(出エジプト24:9,10)
 
題「神を仰ぐ幸いにあずかる」(出エジプト24:1-18)
1.神側からの契約締結の提案(出エジ19:3-6)と民の同意(19:7,8)
2.民の側の、契約を結ぶ前の準備
 @民の聖別(19:10,14,15)
 A山の聖別(19:12,13)
3.契約に関する3つの事項
 @契約内容(20:2-17,22-23:19)
 A警告と勧告(23:20-33)
 B契約内容に対する同意(24:3)
4.契約の批准(24:4-8)
5.契約締結後の交わり(24:9-11)
☆神がイスラエルの民をエジプトから導き出し、神の民とするために契約を結ばれる。イスラエルが契約を守るなら、3つの特権にあずかることができた。(19:5,6)
1)すべての国々の民の中にあって、宝の民となる。
2)「祭司の王国」とされる。
3)「聖なる国民」とされる
☆神ご自身の栄光を拝し、神の声を聞く特権にあずかるために、民は身と心を清めた。(19:9-25)
「シナイ山は全山煙った。主が火のなかにあって、その上に下られたからである。その煙は、かまどの煙のように立ち上り、全山はげしく震えた。」(19:18)
☆イスラエルの民は神のみ声を聞いた。神が雷と稲妻の中から語られるのを聞いて恐れ、モーセに、自分たちはモーセの言うことを聞くので、神が自分たちに直接語られないように頼んだ。(20:18)
☆旧約時代の律法 祭儀律法は当時の社会生活に関する法であり、現代には適用されない。しかし、十戒を初めとする道徳法は現代にも適用され、重要である。主イエスもこれを重んじられた。十戒は神のみ声をもってイスラエルの民に与えられ、神の指によって石の板に書かれ、神の箱に収められた。
☆旧契約の締結 モーセは民におきてを告げ、民は、「主の仰せられた言葉を皆、行います」と言った。主の言葉を書き記し、燔祭、酬恩祭を献げ、その血の半分を祭壇に注ぎ、契約の書を民に読み聞かせ、民も宣誓し、残りの血を民に注ぎかけ、「見よ、これは主がこれらのすべての言葉に基いて、あなたがたと結ばれる契約の血である」と言った。
☆神を仰ぐ モーセとアロン、2人息子、70人の長老らが山に登った。神のお姿を拝した。素晴らしい宝石のような輝きがあり、それが澄み渡る大空に続いていたのか。彼らは神を見て飲み食いした。
 しかしイスラエルの民は50日も経たないうちに、もう神との契約を忘れてしまった。(32章)
☆新契約 憐れみ深い神は、このような人類を救うために、御子イエス・キリストをこの世界に送り、十字架に架けられる前、最後の晩餐で、人類と新しい契約を結んで下さった。主イエス・キリストの十字架による贖いと、御復活による新しい命である。
 
 
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第三主日礼拝:2012年11月18日
 
説教者 鈴木靖尋師
 
今週の聖句
わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ43:4)
 
題「クリスチャンの自己像」(イザヤ43:1-4)
1.贖われた存在(イザヤ43:1-4)
2.義とされた存在(ローマ3:24、38)
3.神の子とされた存在(ヨハネ1:12-13)
 
午後 集会
題「共同体の必要性とその原動力」(マタイ22:37-40)
 
 
 
 
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第四主日礼拝:2012年11月25日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
心を分かち合える関係作り」(マタイ26:36-45)
1)主イエスは様々な状況で気持ち(フィーリング)や感情を表された。〔<パリサイ人らに対して>、イエスは怒りを含んで彼らを見まわし(マルコ3:5)、宮潔め(ヨハネ2:15)、ラザロの死(ヨハネ11:33)〕
2)気持ち(feeling):生理的な反応、または応答で、自動的、神経体系的に起こるもの(まばたきや呼吸のように)。コントロールできない。
感情(emotion):思考や態度と直結している気持ち。主イエスは「恐れるな」「互いに愛し合いなさい」と命じられた。恐れや愛は気持ちとは違い感情である。信仰と様々な体験が絡み合っているものが感情である。
3)主イエスは3人の弟子たちに、自分の悲しみや嘆き、葛藤を言い表された。自分は神の子だ、この使命に生きる、こうあるべきだと踏ん張ったのではなく、素直に心を開いて打ち明けられた。弟子たちはそれを受け止めきれず、眠ってしまったが、それでも主イエスは祈りを要請し、同じ祈りを続けられた。苦しみや悲しみを言い表されたが、父なる神の御心に従う事をやめられなかった。
4)言動が真実であることが大切である。真理は私たちを自由にする。(ヨハネ8:32) 自分のありのままを見せないことは人をだますことになる。
 心に多くの辛いことがある時に、それを平気だと押し殺したり封じ込めないようにしたい。感情の爆発や吐露が起こる時、それがどういう感情であるか、どこから来ているかの原因を探ることが大事である。
 自分で自分の気持ちを探りきれない場合が多く、真実に分かち合える少人数の共同体を持っていることが心の健康に欠かせない。この仲間の中で、感情の出所を認識し、罪を告白し、赦され、十字架に付け、命を注がれ、癒され、解放されていく体験をすることができる。
 
 
 
 
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