説教の要約:2010年2月
 
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第一主日聖餐式礼拝:2010年2月7日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。(マタイ28:19、20)
 
題「弟子たちの使命と約束」(マタイ28:16-20)
 弟子たちは、ガリラヤで復活された主イエスにお会いし、拝した。しかしまだ疑っている者もあった。主イエスは弟子たちに近づき、宣教へと遣わされた。
弟子たちに次のことを求められた。
@自分のすべての領域で主イエスの復活を信じる
 「預言者は故郷では敬われない。」自分の逃げ場があるガリラヤから、主イエスは弟子たちを宣教へと派遣された。黄泉の力、死の力、権力、世の知恵や繁栄が支配している世の中に見える。しかし、神がイエスを遣わし、御業を行わせ、新しい戒めを教え、共に働かれた。そのことを復活を通して承認され、新しい御業を行われることを示された。主イエスはすべての権能を持っておられる方である。近づいて下さった主に出会って弟子たちは復活の証人へと変えられていった。
A大宣教(弟子化)命令に従う
 全ての国民を弟子とし、父子聖霊の神の名によってバプテスマを授けるように命じられた。この世や自分に支配されていた人が、古い自分を悔い改め、死んで、父子聖霊の神の支配に入れられる、神を愛する、主イエスを模範とし従う、聖霊に導かれる歩みを造る。
 主の弟子は主に学ぶ。主イエスが柔和でへりくだった方であるから、主イエスのくびきを負うて学ぶ時に魂に休みが与えられる。主は甦られて、いつも共におられ、その安息を与えて下さる主として生きておられる。 
B主の教えを自ら守り、人に守るよう教える。山上の説教で律法を新しく語り直された。敵を愛することや主の祈りを教えて下さった。主イエスが甦りの力を持って、神の支配に生かされるところに真理があることを語り、いつも共にあるという約束と臨在を持ってそのことを保証して下さる。福音は滅びず、キリストの体である教会は世界中に広がっている。
 
 
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第二主日礼拝:2010年2月14日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「あなたがたは、それぞれ賜物をいただいているのだから、神のさまざまな恵みの良き管理人として、それをお互のために役立てるべきである。(1ペテロ4:10)
 
題 「賜物を互いのために」(Tペテロ4:7-11)
管理者(オイコノモス)であること
賜物には、信じるすべての者に与えられる賜物(主として<ギ>ドーレア)と、全体の徳を高めるために、ある特定の者に与えられる賜物(主として<ギ>カリスマ)があります。すべての信者が例外なしに賜物を受けている(カリスマ、1ペテロ4:10)とあります。特定の者に与えられているものとすべての者に与えられているものとを正しく識別し、慎み深く受け取ることが大切です。時間、才能、もの(金等)など、神は私たちに管理を委ねておられます。すべては神のものであり、神から管理を委ねられていることを重んじつつ、用いたいものです。キリストの福音にふさわしく、天に国籍を持つ者(ピリピ3:20)として生活したいものです。価値観、基準、目標、在り方をそこにおきたいものです。
 賜物は神の恵みの委託に応答し、感謝し信仰的に、積極的に用いたいものです。〔タラントの譬え(マタイ25:14-30)、ミナの譬え(ルカ19:12-27)〕、神がそれを祝福して下さいます。
 与えられている賜物を神の家族、信仰の仲間、他の人のために用いることを神は求めておられます。教会の徳を高めるために用います。
 
 
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第三主日礼拝:2010年2月21日
 
説教者 加藤育代師
 
今週の聖句
「イエスはその人が横になっているのを見、また長い間わずらっていたのを知って、その人に『なおりたいのか』と言われた。(ヨハネ5:6)
 
題 「働かれる主」(ヨハネ5:1-9,18)
 エルサレム神殿の近くに、ベテスダという池があり、そこに38年も病気で床に伏していた人がいた。長い闘病生活で心病み、希望を失っているその人に、主は「直りたいのか」と声をかけられた。それは主に解決があるからだ。主の力を受ける時、第一に必要なことは、
@それを熱烈に願うことだ。
 イエスはわれわれのもとに来てこう言う。「あなたは本当に変えられたいのか」と。もしわれわれの心が、現状のままでいることに満足しているなら、われわれに変化は起こらない。聖霊の力により、より良いことへの願いが心の中に興されよう。
A人の意志と神の力。
 主は応答を求められる。他者依存症だったその男に、「起きて、床を取り上げ、歩け」と命じた。男はキリストと共に努力した。これが男の応答であった。するとすぐに癒された。神の力とは、決して人間の努力を廃するものではない。奇蹟は人の意志と神の力との共同作業によって可能になることを教えている。
 
 
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第四主日礼拝:2010年2月28日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「はじめに神は天と地とを創造された。地は形なく、 むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。神は『光あれ』と言われた。すると光があった。」(創世記1:1-3)
 
題 「神の創造と秩序」(創世記1:1-8,1:24-2:9,15-25)
@天地創造、闇の中に光りを創造、混沌としたところに、秩序を造られた、昼夜、陸と海、生物(植物、動物、)、命の創造、神の意志で造られた。どうしてその形か。どうして手、足、目、口、耳・・・、神はこれを備えられたのか。神が造り与えて下さった。神の目的で、神の時に、神の計画で。良かった、良しとされた。人の罪によって堕落したが、神の計画の中でそれを用いて下さる。天地が造られる前から、神の選びの中にあって(エペソ1:4)。膨大な力を用いて、神は天地を造り、人を神に似せて造り、これを管理させた。神と対話し、神と交わり、神を喜ばせる存在として造られた。
A安息日、神は創造の働きを6日間で行われ、7日目に休まれた、私たちも6日間働いて、7日目を安息日として休む。神を礼拝する。神がおいておられる秩序を侵す時、人間関係が崩壊し、個人の人格や健康が損なわれてくる。
B人間の創造、神の形に造られた、土の塵で型どり、神が息を吹き込まれて人は生きる者となった。霊を持つ。進化によってあるメカニズムや機能を持つ有機体ができる可能性があるかもしれない。しかしそれが霊を持つ者となる、これは不可能なことであろう。〔神の息は聖霊を指す。〕人が人であるのは、その人の霊が生きていること。神から見失われる時、体は生きていても、命を失っている。(マタイ16:26)
C男と女、夫婦関係の土台、男の体から女が造られた、創造の秩序。敬う、男は女を愛する。女は男を敬う。その秩序を壊す時に、家庭が機能を果たさなくなる。(エペソ5:22-)
 
 
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