説教の要旨

2009年7月5日: 第一主日聖餐式礼拝
 

説教者 加藤信治

今週の聖句
「かえって、あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、仕える人となり、あなたがたの間でかしらになりたいと思う者は、すべての人の僕とならねばならない。」(マルコ10:43,44)

説教の題目と要旨

題 「仕えることによるリーダーシップ」 (マタイ20:25-28)


1)神が意図された教会
 @神による教会の立案(マタイ16:18
 A神による教会の設計図(マタイ28:18-20)
 B神による教会のモデルハウス(使徒2:42-47)
 C依存させる
 ◇教会の7つの働き(使徒2:42-47)
◇教会の2つの構造(使徒2:46)

☆教会は神の共同体、生きた交わり、関わりを持つ。
 神の家族、親しく分かち合う。御国の価値観を持つ。
 共同体を通して、癒され、取り扱われ、伝道し、
成長(育成)し、 牧会し、奉仕する。

☆関係を大事にする価値観に基づいた教会
 教会で大切なものは、―関係―、責任を負い合う愛 の関係を楽しむこと
☆関係の中にいのちが流れる。

:2009年7月

2009年7月12日: 第二主日礼拝
 

説教者 加藤信治

今週の聖句
「イエスは彼に言われた、『あなたの剣をもとの所におさめなさい。剣をとる者はみな、剣で滅びる。』」(マタイ26:52)

説教の題目と要旨
「剣と棒を捨てて」(マタイ26:47-56)
 弟子のユダの接吻を合図に、祭司長や民の長老らが送った群衆は剣や棒を持って主イエスを捕らえようとした。ペテロは剣を抜いて大祭司の僕に切りかかり傷を負わせた。主イエスは「剣をとる者はみな、剣で滅びる。」と言われ、傷を負った者の耳を癒された。(ルカ22:51)主イエスは戦うことなく捕らえられた。
 しかし、「父に願って、天の使いたちを十二軍団以上も今つかわしていただく」ことができる力と権威を持った方である。弟子たちは、主イエスのなさった多くのしるし、体や心の病の癒し、悪霊の追い出し、奇蹟、天国の福音の中に神の力を見てきた。祭司長や民の長老たちも、主イエスの権威が天からのものであることを認めていただろう。(マタイ21:27)〔参照 ニコデモとイエスとの対話 ヨハネ3:2〕その力を恐れて大勢の人に剣と棒を持たせて主イエスを捕らえようとした。
 〔主イエスは、「目には目を、歯には歯を」と言わず、「悪人に手向かうな、右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい。」(マタイ5:38,39)と教えられた。また、「隣り人を愛し、敵を憎め」と言わず、「敵を愛し、迫害する者のために祈れ。5:45 こうして、天にいますあなたがたの父の子となるためである。」(マタイ5:43-45)と教えられた。〕
 主イエスはその力を父の御心を成就するために用いられた。剣や棒で力を見せるのではなく、人々を愛し、ご自身が血を流して救いの道を開くためにエネルギーを注がれた。

2009年7月19日: 第三主日礼拝
 

説教者 加藤育代

今週の聖句
「神がきよめたものを、清くないなどと言ってはならない」(使徒10:15)

説教の題目と要旨
題「障害を乗り越える」(使徒10:1-48)
 この章を読むにあたり、ユダヤ人の異邦人に対する偏見というユダヤ人の問題点を理解しなくてはならない。しかし神がこのかたいものを全く取り払われ、異邦人を救われた。
@異邦人コルネリオは神を求める人だった。それ故、神が彼を見出され、幻を示されたのである。神を求める人とは、a祈る人、b御言葉に聴く人、c施す人、d自分以外の人に影響を及ぼすことができる人。
私たちは神を求める心となっているだろうか?
「主はあまねく全地を行きめぐり、自分に向かって心を全うする者のために力をあらわされる」のだ。
Aペテロの準備
 主はペテロに、神がすべての民族を受け入れておられることを幻によって示された。この神との交わりが、かたいものをとかしたのである。ペテロはコルネリオの家で福音を語った。その時、滅びるほか道のなかった異邦人に聖霊がくだった。神が障害を乗り越えられたのだ。
 私たちに求められている事は、神の憐れみのもとに、神を求め、神を見出し続けていく努力をすることだ。その時、神のあとから、私たちも障害を乗り越える者とされる。


 

2009年7月26日: 第四主日礼拝
 

説教者 加藤信治

今週の聖句
「キリストを基として、全身はすべての節々の助けにより、しっかりと組み合わされ結び合わされ、それぞれの部分は分に応じて働き、からだを成長させ、愛のうちに育てられていくのである。」(エペソ4:16)

説教の題目と要旨
題 「命をあらわす共同体へ」(エペソ4:11-16)
 教会は、聖書的には、神の家族(エペソ2:19、1ヨハネ2:12)、キリストの体(エペソ4:16、ローマ12:5、1コリント12:12)、建物・宮(1コリント3:9、16)に譬えられている。神の命を育み、顕す。教会をセル(細胞)に譬えられる。細胞ははそれ自体が命を育むと同時に、また様々な種類の細胞があり集まって臓器、皮膚などの機能を果たす。教会で用いられるセルは、教会の働きをなす、共同体であり、4つまたは5つの働きをする。
@祈り。礼拝共同体。キリストに繋がり、神を礼拝し、祈りにより神の御心を求める。十字架と復活体験により新しくされる。〔神を愛する(マルコ12:30)〕
A育成。弟子造り共同体。霊的成長、成熟化。訓練。〔すべての国民を弟子とする(マタイ28:19)〕
B伝道。ビジョン共同体。福音を伝える。御国の拡大。
C牧会・奉仕。愛の共同体。牧会(交わり)〔神の家族を造る(マタイ28:19)〕、奉仕〔隣人を愛する(マルコ12:31)〕
 セルは共同体(community)であり、親しい交流(communication)を持って成り立ち、聖餐(communion)の交わりでもある。comは、共に、全く、共に一つとなって親しく分かち合うの意。教会で大切なものは、―関係―、責任を負い合う愛の関係である。牧会者チームの関係の中にいのちが流れ、教会全体に流れるようにしたい。