5月31日(日)「聖霊とは何か」説教要旨
Ⅰコリント12:1-11

  Ⅰ 聖霊はあなたに教えます、(聖霊の知らせる機能)

  使徒行伝によると聖霊は、激しい風が吹き、炎のように別れて一人一人の上にとどまりました。風は聖霊の自由を、炎はその力を現わします。火が石油をもやします。石油は冷たいものですが、火がつくと物凄い力でもえはじめます。
  どんなに冷たく、弱く、暗い者でも、聖霊の炎がつくと燃え始めるのです。しかも、十把一からげの集団エクスタシーではなく、一人一人を大事にし、一人一人を生かします。そのようなもののみが、真の聖霊です。では聖霊はあなたに何を教えるのでしょうか。  

  聖霊は、あなたが自分の知識でわからない「生ける神」を教えます。神を知るには、自分の知識だけでは不十分です。何の予備知識もなければ、神を知ることはないでしょう。
  しかし、どこかで予備知識を捨てて飛躍しなければなりません。その飛躍を与えるのが聖霊です。

  次に、聖霊は、あなたに罪を教えます。自分が罪深いことぐらい、聖霊に教えられなくても知っているというのですか。いいえ、あなたの知っている罪は、道徳的な罪、いわゆる「悪いこと」です。あなたは、まだ宗教的罪を知っていません。あなたは徹底的にエゴイストで傲慢で、神さまから離れてすべてをしようとしています。
  聖霊は、この罪を教えると同時に、キリストの救いを教えてくれます。今日の聖書で、「聖霊によらなければ、誰もイエスは主であると言うことはできない」とあります。聖霊は、その罪からの救いを教えてくれます。つまり「神-罪-救い」を同時に教えてくれます。聖霊によらない罪理解は、小説の罪理解のように救いがありません。

  Ⅱ 次に聖霊はただ教えるだけでなく、行為をもってあなたを助けてくれます。(聖霊の助ける機能)。  

  聖霊は鳩のように、やさしくあなたを慰めてくれます。どう祈ったらよいか分からない途方に暮れた時、聖霊は道しるべで、あなたを助けてくれます(ローマ8:26)。「神を愛する者には、すべてのことが相働いて益となる」ように働いてくださいます。聖霊は、助けぬし、慰め主(パラクレートス、弁護者)と呼ばれています。

  Ⅲ どうしたら聖霊は与えられるでしょうか。

  使徒たちは、祈りました。それはイエスを天に送った後でした。イエスの代わりに、霊の主は、祈りに答えて助けてくださいます。
  しかし、間違ってはいけません。わたしたちの乞い求めと、聖霊降臨とは、直接結びつているわけではありません。自動販売機のように、祈れば聖霊が必要なだけ出てくるのではありません。こうやったらいただける、といった方法、手だてはありません。
  しかし、祈る二階座敷がなければ、聖霊はくだりません。

  一階だけの生活があります。それはただ目に見えるだけの、忙しい、しかし、魂の抜けた生活です。それなのに多くの人びとは祈りません。クリスチャンさえ、あまり多くの時、祈りをしません。なぜでしょうか。「祈りはたいしたことはない」、そう思っているからです。「ただ祈るだけか、祈って何になる」。
  しかし、このペンテコステの祈りが二千年を動かしてきた事実を忘れてはなりません。使徒たちが祈り求めて、与えられた聖霊、それのみが十字架に意味あらしめ、復活の力を偉大なものにし、世界を動かし、世界を変えました。
  あなたは変わることができますか。自分を変えることができますか。自分で自分を板の上に乗せて、持ち上げることができないように、自分で自分を変えることは不可能です。ただ聖霊がくっだった時のみ、わたしたちは新しく、全く根本的に変わることができます。  

  Ⅳ 聖霊はカリスマを与えてくださいます。

  「霊の賜物は種々あるが、御霊は同じである」
  知識、知恵の賜物、いやしの賜物、預言、力ある業。カリスマは異なるが、主は同じ、この世でいうカリスマは、天才的能力です。しかし、聖書では、カリス(恵み)からくる、カリスマ(賜物、恵みの賜物)にほかなりません
  。この世では、その天才的人間が突出していますが、聖書では、恵みの賜物ですから、その出所は、聖霊なる神であります。したがって、その後で「からだの肢体」にたとえているように、助け合い支え合う賜物です。

  最後にみなさん、聖霊はあなたにも与えられています。そのためにはたった一つのことが必要であります。真の慰め主なる、力の主をすべての先にすることです。第一に神を仰ぐことです。ある意味で静かになることです。
「神があなたがたのために戦われるあなたがたは静まっていなさい」
  (出エジプト14:14)。

  しかし、彼らはついに立ち上がりました。ただ神が働き、神が命じる時、立ち上がりました。ただ静かに待つ人のみ、この真の立ち上がりを知るのです。
ぜひ、あなたも礼拝に出席して直接お聴き下さい。一人でも多くの方のご出席を心からお待ちしています。
   


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