日本キリスト教団

2022.10.23 
説教ダイジェスト
礼拝説教要約
「神を告げる」
使徒言行録14章11-17節
   私はイスラエルに行き、夜の空を見上げました。満天の星空でした。夜空に 輝く星々が、私の心を捕らえました。今まで見た星空とは、まったく別物のと ても素晴らしいものでした。イエス様やパウロも、聖書の時代の人々も、こん なに素晴らしい星空を望み、神様の美しさ、天地創造の神を身近に感じていた のだろうと思わされました。

  各地を伝道したパウロは、トルコのリストラという町に行くと、神の化身に 間違えられました。町の人々は、パウロのことをゼウスやヘルメスというギリ シャ神話の神が人間の姿をして現れたのだと言うのです。

  パウロは慌てて、人々に自分たちは神ではないと大声で叫びました。パウロ は、神様は世界を造り、「恵みをくださり、天からの雨を降らせて実りの季節 を与え、食物を施して、あなたがたの心を喜びで満たしてくださっているので す」と言いました。パウロは聖書の神を、天地創造の神として示しました。

  リストラの人々は、神様は天地を創造したのだということを初めて聞いたの でしょう。パウロの話す言葉にとても大きく驚き、神様と人間とは違うのだ、 神様が人間の姿をして現れるなんて言うことはあり得ないのだということを知 ったのです。

 神様は天地を造られた、このことはユダヤ教、キリスト教、聖書の神の大き な特徴です。ここでパウロが言っているのは、神様はこの世界を造り、この世 界に命が育ち暮らせるように恵みを注いでくださっているということです。

  もし、この世界がとてもできの悪いもので、神様の目にかなわないものだっ たとしたら、神様はこの世界を諦めて終わりにされるのでしょうか。もしも神 様がこの世界を良いところだと思わなくなることがあったとしても、神様はこ の世界を諦めたりはしません。それは、神様はこの世界を慈しむためにお造りになったからです。

  神は愛である、神は愛するためにこの世界をお造りになった。このことを信 じていきましょう。天地を創造されたその初めに、神様は「光あれ」と言われ ました。これが、神様の最初の思いです。

  神様は、大切な独り子を、この世界に救い主として遣わしてくださいました。 今週から降誕前節、クリスマスを迎える心の備えを始める季節になりました。 救い主が現れるまでの神の御業の、その最初のこととしての天地創造、「光あ れ」と言われて天地を造られたこと、変わることのない慈しみをもって天地を 造られたことを覚えます。神様の大きな意に感謝する思いを抱いていきたいと 思います。



   
 愛隣こども園
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