日本キリスト教団

2021.04.04 説教ダイジェスト
礼拝説教要約 「慈しみへの招き」
マタイによる福音書28章1-10節
 イエスを慕う女性たちが香油を塗るためにイエスの墓に行くと、天使が現れ イエスの復活を告げました。墓の中にイエスの遺体はなかったのです。そして、 このことを弟子たちに告げなさいと命じました。女性たちは、恐れつつ喜びまし た。

 私たちにとっても、イエスの復活は恐れつつ喜ぶことです。死を死で終わらせ ない神の力、死を越えて命をもたらす神の強大な力を恐れ、そして復活のすばら しさ、神の慈しみを喜ぶのです。私たちの思いも及ばないことをなさる神を恐れ、 その御業のすばらしさを喜びましょう。2千年前のこの世界で、とてつもないこ とが起こりました。イエスは死に打ち勝たれました。

  この世に人は生まれ、生き、そして死んでいく。この繰り返しだと私たちは思 います。しかし、イエスの復活を信じるなら、この世のすべての罪は赦されてお り、神の救いがもたらされるのです。この世界はよみがえりの命に満たされると ころになったのです。黙示録21章「神は自ら人と共にいて、その神となり、彼 らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみ も嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」

  パウロは言っています。Ⅱコリント4章「わたしたちは、四方から苦しめられ ても行き詰まらず、途方に暮れても失望せず、虐げられても見捨てられず、打ち 倒されても滅ぼされない。」私たちが打ち倒されても、イエスは大きく両手を広 げて私たちを受け止めてくださるのです。決して滅びない。決して見捨てられな い。どんなことになろうとも、神の御手の内に守られているのです。死を迎えて 永遠の命があるのです。私たちの生きている世界は、このようなすばらしい世界 になったのです。神を恐れつつ、復活を喜びましょう。神様の大きな愛に心から 感謝します。

 女性たちが弟子たちのもとに急ぐ途中、復活したイエスが立っていました。 「おはよう」と声をかけられました。「おはよう」カイレーテ、「喜ぼう」「おめ2 でとう」、もっとくだけて「万歳」。暗い墓の中にあったイエスはよみがえられ、 明るい朝を迎えました。どんな後ろめたさも悲しみも消え去った清らかな朝。新 しい朝です。「おはよう、喜ぼう」イエスはすべての罪を赦し、その大きな慈し みへと招かれます。

  イエスは「恐れることはない。行って、わたしの兄弟たちにガリラヤへ行くよ うに言いなさい。そこでわたしに会うことになる。」と告げました。ご自分の弟 子たちのことを「兄弟たち」と呼ばれます。イエスを見捨てた弟子たちも、罪赦 されて兄弟、イエスの大切な仲間なのです。イエスはガリラヤに先に行かれ、弟 子たちを迎えてくださいます。「あなたがたは赦された罪人だ、神の慈しみの掛 け替えのなさを知る人たちだ。だから、私の弟子だ、兄弟だ」とイエスは弟子た ちを迎えてくださいます。

 イエスと出会い招かれたガリラヤ、そこで再びイエスと共に歩み始めます。今 までとは違う関り、新しい関わり方、新しい働きを始めます。赦された罪人だか らこそ、イエスの復活を喜ぶべきこととして語ることができるのです。

  ヨハネ福音書15章15節「もはや、わたしはあなたがたを僕とは呼ばない。 僕は主人が何をしているか知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼 ぶ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。

   
 愛隣こども園
宮城県仙台市青葉区五橋1-6-15
〒980-0022 ℡:022-222-3242