沖縄に台風が来る時、私達は自分のコンクリートの家の中で安全です。外は、雨が降り、風が吹いて、風が吠えているように聞こえます。しかし、私達は安全です。しかし、ガリラヤ湖の真ん中にいた弟子達はどうでしょうか。ガリラヤ湖は盆地のように、山と高い丘に囲まれています。山の斜面に降りて来る風が、突然の嵐を起こします。弟子達は船の中にいました。行こうと思った岸から強い風が吹いて来ましたので、船を前へ進ませる事が困難(こんなん)でした。波は船を打ちました。命をかけて一生懸命に船をこいだでしょう。前の夕方出発したので、もう夜明けごろでした。一晩海の上にいました。夜明けごろのうすい太陽の光で、岸にいるイエス様は彼らを見て、彼らを助ける為に水の上を歩いて行きました。
その前の夕方、イエス様は５千人をガリラヤ湖畔で５つのパンと２匹の魚で食べさせました。その後、イエス様は弟子達を船で向こう岸へ行かせました。イエス様は群衆を解散させました。そして、独りで祈る為に山を登って行きました。何の為に祈ったかと言いますと、多分、福音の宣教の為にや、その日御言葉を聞いて、パンと魚で食べさせた人々の為にや、船にいる弟子達の安全の為にも祈ったでしょう。そして、夜中すぎに、イエス様は歩いて帰り始めました。多分、祈りの山の上から、イエス様は弟子達とその船が見えたでしょう。弟子達が困っているのを見る事が出来ました。前の夕方、群衆の為に憐れみを思って食べさせたと同じように、弟子達の為にも憐れみを持って助けに行きました。
逆風の為に、弟子達は一生懸命に船を漕いで、舟の中の水をバケツで投げ出して、神様が助けるように祈ったでしょう。そして、夜明けごろのうすい光の中、水の上にお化けが動いているのを見たと思いました。風を恐れました。溺れる事を恐れました。今度、幽霊をも恐れました。しかし、それはイエス様でした。イエス様の白い衣は、風に吹かれていたのでしょう。ペテロも水の上を歩いてみましたが、溺れそうな時にイエス様がペテロを助けました。風を沈めました。その時、弟子達はイエス様を真の神の子として拝みました。
現在の人々は人生の嵐の中で、自分の船の中にいます。私達はいろいろな嵐や風に悩まされています：疫病、災害、病気、天災、学校、仕事など。多くの場合には、私達はその嵐を支配する事が出来ません。溺れる可能性があります。
このような悩みがある時、私達はペテロと同じように怖くなります。弟子達は自分の問題たけを見るので、向かって来られるイエス様が分かりません。イエス様を幽霊だと思いました。私達もイエス様の本当の姿をあらわすしるしが分からないかも知れません。そのしるしとは、イエス様は水の上を歩いたり、５千人を食べさせたり、３日目に甦ったりする事です。ペテロと同じように私達の信仰が弱くて、イエス様の力を疑う時があります。私達は水の上を歩こうと思います、即ち、信仰によって生きるようにします。しかし、世の中の問題が大きすぎますと、目をイエス様から離します。その時、沈みかけます。失望や絶望しまして、希望がないので死にます。救いを失います。
それなのにペテロは、自分の救いのただ一つの確かな希望を知りました。沈みかけるペテロは「主よ、助けてください《と叫んだのです。そして、水の上を歩くイエス様はすぐ手を伸ばして、ペテロを捕まえました。私達も同じように再びイエス様の方を見なければなりません。彼が自分の救い主であると忘れてはいけません。信仰によって私達も言います、「主よ、助けて下さい。救って下さい《と。風がやみます。危険が終わりました。今は礼拝と感謝と讃美の時です。
弟子達はどのようにイエス様がその風を静めたかを見ると、「本当に、あなたは神の子です《と言ってイエス様を拝んだのです。イエス様が自分達を救ったと分かりました。しかし、イエス様が十字架上にいる時、彼が侮辱されました。「神の子なら、自分を救ってみろ。そして十字架から降りて来い《と(ﾏﾀｲ27:40)。又、一人の犯罪人は言いました、「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ《(ﾙｶ23:39)。ここには、神様の本当の素晴らしい憐れみを見ます。イエス様は御自分の上に、私達のすべての嵐、すべての罪、すべての悩みを取って下さいました。イエス様は地獄の深い所までに溺れさせられました。しかし、３日目に、父なる神様は、御自分の御手を伸ばして、イエス様を捕らえて、お墓から甦らせました。
ペテロは自分の目をイエス様に向けると、恐れがなくなり、船から降りて、イエス様と共に水の上を歩きます。私達も同じようにしましょう。目をイエス様に向けて、イエス様の手をしっかり握ります。その時、人生の恐ろしい嵐と災いの恐れがなくなります。恐れがなくなりますと、今度、そのものに直面する事が出来ます。それは、私達を溺れさせる水の上を歩くようです。私達を悩ませる問題の上を歩いて通るようです。私達は幽霊を恐れないのは、聖霊がいるからです。自分の過去の昔の幽霊をも、今ある悪霊も、聖霊に負かされているので、それを恐れません。
教会の礼拝堂の建築を学びますと、教会の建物の部分によって特別な吊前があります。祭壇がある前の方は「チャンセル《と呼びます。皆さんが座っている所は「ネイベnavef《と呼ばれています。それは「船《の意味です。英語の海の物の「navy《の言葉に近いです。ですから教会は船のようです。イエス様は私達と共にこの船に乗っています。人生の嵐の時にも、楽しい船の旅の時も、イエス様は私達の船長です。それで、イエス様の宣教のミッションの為に、出港します。
アーメン。
マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会
