２０１８年３月２５日、枝の主日、受難主日

キリストの苦しみと死と復活のストーリを１００回以上読んだ事があります。この古いストーリはいつも新しく聞きます。何故ならば、聖霊はいつも私に語るからです。同じように、聖霊はいつもあなた方にも語っています。

今日、裁判にかけられた時のイエス様の答えを再び見たいと思います。２回の裁判があります。一つ目はユダヤ人の最高法院の前で、２つ目はローマの総督ピラトの前でした。両方の裁判の時、偽りの偽証も、食い違っていた証言もありました。祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にするためイエス様にとって上利な証言を求めたが、得られなかったのです（ﾏﾙｺ14:55）。イエス様は御自分を弁護しませんでした。何も答えませんでした。しかし正しい質問が来る時、答えました。その対話はマルコ１４：６０＊６４です。

60 そこで、大祭司は立ち上がり、真ん中に進み出て、イエスに尋ねた。「何も答えないのか、この者たちがお前に上利な証言をしているが、どうなのか。《　61 しかし、イエスは黙り続け何もお答えにならなかった。そこで、重ねて大祭司は尋ね、「お前はほむべき方の子、メシアなのか《と言った。

62 イエスは言われた。　　「そうです。あなたたちは、人の子が全能の神の右に座り、／天の雲に囲まれて来るのを見る。《

63 大祭司は、衣を引き裂きながら言った。「これでもまだ証人が必要だろうか。64 諸君は冒涜(ぼうとく)の言葉を聞いた。どう考えるか。《一同は、死刑にすべきだと決議した。

勿論、イエス様は本当にメシア、神様から送られた救い主のキリストでしたが、ユダヤ人達は彼を信じませんでした。イエス様は、御自分がメシアである証拠になる、多くのしるしを与えました。例えば、御自分の教え、癒し、又ラザロを復活する奇跡です。しかし、彼らはその証拠を認めませんでした。見たいしるしとは、世の最後に見るしるしです。即ち、

62 イエスは言われた。「そうです。あなたたちは、人の子が全能の神の右に座り、／天の雲に囲まれて来るのを見る。《

最高法院は、このイエス様の言葉は神様を冒涜する言葉だと思いました。神様に対する、死刑にすべき罪と思いました。それで、死刑にしてもらう為に、イエス様をピラトの所に連れて行きました。その時も、多くの偽証を言いました。しかし、この偽りの証拠をピラトは信じませんでした。「15:10 祭司長たちがイエスを引き渡したのは、ねたみのためだと分かっていたからである《と。イエス様は何も答えませんでした。しかし、正しい質問が来る時、答えました。その対話は、マルコ１５：２です。

ピラトがイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか《と尋問(じんもん)すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです《と答えられた。

ピラトはローマ人であるので、「キリストやメシアや救い主《のような宗教的な言葉の意味が分かりませんでしたが、政治的な言葉の「王《は分かりました。それで、神様に対するではなくて、皇帝カイザルに対する反逆者として罰する事が出来ました。それで、冒涜よりも反逆の告発になります。どちらでも、死刑になります、石投げや十字架です。ピラトはイエス様が無罪と思いまして、彼を自由にしたいと思いましたが、「十字架につけろ、十字架につけろ《と叫んだユダヤ人の要求に負けました。

勿論、イエス様は本当にユダヤ人の王です。ダビデ王の子孫です。しかし、ローマに対して戦う為に来ないで、サタンと地獄に対して戦う為に来られたのです。そして、正式に、王として、茨の冠を受けて、十字架の王座に上げられて、字で書かれた証明書も、「ユダヤ人の王《と言うものがありました。

最後の裁判は十字架上だったでしょう。又は、それは、父なる神様に対する裁判でしょうか？マルコ１５:３４でイエス様は聞きました。

三時にイエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。《これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか《という意味である。

答えてもらうには３日間かかりました。神様は御自分の御子をお見捨てになりませんでした。彼を甦らせたのです。

ペテロにも裁判のような事がありました。３回もイエス様を否定しました。私達はどうでしょうか。古い質問があります、「もしあなたが、キリスト信者であるかどうか裁判にかかれていたら、あなたを告発する十分の証拠があるでしょうか《と。その時、あなたは大胆に使徒信条を告白しますか。自信を持って主の祈りを唱えますか。洗礼の水の中で泳ぎきって人生を送りますか。他の人にその水をかけますか。十字架上のイエス様の死による罪の赦しが、あなたに自由と喜びと愛と平和を与えるでしょうか。

聖霊は私達にこの信仰を下さいましたので、十字架のそばに立っていた百人隊長と同じように信仰を告白する事が出来ます。マルコ15:39

百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「本当に、この人は神の子だった《と言った。

アーメン。

マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会

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