契約:ノア&イエス

2015年7月26日


創世記
9:8 神はノアと彼の息子たちに言われた。
9:9 「わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。
9:10 あなたたちと共にいるすべての生き物、またあなたたちと共にいる鳥や家畜や地のすべての獣など、箱舟から出たすべてのもののみならず、地のすべての獣と契約を立てる。
9:11 わたしがあなたたちと契約を立てたならば、二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない。」
9:12 更に神は言われた。「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。
9:13 すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。
9:14 わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、
9:15 わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。
9:16 雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」
9:17 神はノアに言われた。「これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」
9:18 箱舟から出たノアの息子は、セム、ハム、ヤフェトであった。ハムはカナンの父である。

創世記1章では神様は天と地、即ち、宇宙全部を造りました。地上にはエデンの園があります。私は想像しますが、この地球の惑星は厚い、水で満たされて雲に覆われています。大きいなビニールハウスのようでしょう。地球は茂っている森や、ジャングルのようでしょう。もしかしたら、その雲は、太陽が直接に地上に当たらないように、厚く、太陽の危ないUVもカットするでしょう。

そして、もしかしたら、私の想像では、神様は宇宙から大きい隕石insekiを送ったかもしれません。それがこの地球に当たって、地球の全体の環境を乱してしまいます。地球を守る雲の層を破壊して、この雲にあった雨が四十日四十夜、地上に降り続いたでしょう。その大洪水の後に、雲がない空に、太陽は始めて綺麗に輝きました。そして、初めて小雨の中に、虹が現れました。地球は生まれ変われました。そのような大洪水が決して二度も起こりません。虹はその証拠です。神様の約束のしるしでした。この契約の約束は、地上のすべての生きているものの為でした。

神様は完全な世界を造りましたが、罪によって悪くなりました。アダムとエバの罪は、ただ罪の最初の罪でした。 アダムとエバに対する呪いとは、労苦と出産の痛みでした。しかし、このような罰があっても、罪を止める事になりませんでした。ノアの時代になりますと、全世界、すべての人間が罪によって悪くなりました。今度、神様は最初から創造をやりなそうと思いました。新しい創造です。すべての命を破壊しようと思いましたが、神様の愛は地上に一人の良い人を見つけました。そして、この一人の人の為に、神様は愛するノアと動物を救う方法を準備しました。創世記6:8が言います、「ノアは主の好意を得た。… その世代の中で、ノアは神に従う無垢(むく)な人であった。ノアは神と共に歩んだ。」

それで、ノアは人間の救い主になりました。神様はノアが箱舟を作るように命じました。大きなハウス・ボートのような物でした。箱舟の長さを150メートル、幅を25メートル、高さを15メートルぐらいの3階に作りました。ノアの8人の家族――自分の妻と三人の息子とその妻達――そして、すべての種類の動物の2匹でした。雨が四十日四十夜地上に降り続いて、水が8ヶ月か10ヶ月ほど残りましたので、その後にノア達が箱舟から出られました。

そして神様は約束を造りました、ノアとすべての生き物との契約でした。この契約には3つの部分がありました。1.全世界を滅ぼす大洪水は決して再びないように。2.普通の季節が必ずいつまでも続きます。創世記8:21-22、「人に対して大地を呪うことは二度とすまい。人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ。わたしは、この度、したように生き物をことごとく打つことは、二度とすまい。地の続くかぎり、種蒔きも刈り入れも/寒さも暑さも、夏も冬も/昼も夜も、やむことはない。」3.そしてその契約の3つ目のポイントとは、その時から、人間は動物の肉を食べる事が許されました。しかし、血は食べてはなりません。それは、血は命です、そして、命は神様の物です。そして、この契約のしるしとして、御自分の名前をサインするように、ハンコを押すように、空の中に神様は虹を置きました。この綺麗な光は神様の愛と約束を表します。

しかし、ノアの後にも、人間は再び罪を犯し続けました。聖書の旧約聖書の記録は、罪に対する神様の罰と、敵から救い出す神様の愛です。神様の怒りと神様の愛です。神様の憐れみです。数人の良い人、義人を見ると、その人の為に救い出します。それはアブラハムを初め、モーセと出エジプト、志士記の書もそうです、又、ダビデの王、そして預言者達です。

しかし、罪が続きました。神様はノアに約束した事は、世界を滅ぼさない事でしたので、今度救いを送りました。ノアと箱舟ではなくて、イエス様と十字架でした。イエス様にこそ、‘完全に神に従う無垢(むく)な人で神と共に歩んだ者’でした。

ノアは全部の動物から2匹づつを箱舟に乗せましたが、イエス様は、私達の罪を十字架に乗せました。その日、世界は暗くて嵐のようでした。そして、イエス様は死にました。三日目に、お墓が開かれていました。イエス様は復活しました。罪が赦されました。

今は新しい契約の約束があります。それはヨハネ3:16&17です、「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」

神様の永遠の愛と憐れみを思いさせる為に、神様はノアとの契約を虹で「サイン」しました。神様の愛と救いを思いさせる為に、イエス様は新しい契約をサインする為に、3つの方法でサインしました。1、十字架のしるしです。クリスチャンにとっては、十字架を見る事は嬉しい事です。以前死のしるしの物は、今は命と赦しと復活と希望のしるしになりました。2、洗礼のしるしがあります。大洪水の水は罪を洗い落としたように、洗礼もそうです。箱舟の中に安全にいるように、私達はイエス様の腕の中に抱かれています。聖霊は、平和の鳩のようで、神様の平和を私達の心に下さいます。3、そして、3つ目の契約のしるしとは、聖餐式です。 第1コリント11:23-26、

「私があなたがたに伝えたことは、私自身、主から受けたものです。すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、感謝の祈りをささげてそれを裂き、『これは、あなたがたのための私の体である。私の記念としてこのように行いなさい』と言われました。また、食事の後で、杯も同じようにして、『この杯は、私の血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、私の記念としてこのように行いなさい』と言われました。だから、あなたがたは、このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られる時まで、主の死を告げ知らせるのです。」

しかし、世の中には、罪とみだりな状態が続きます。もし全能の主なる神様がこの世を破壊する事を決めたら、驚きではないでしょう。イエス様は世の終わりを予言しました。その時地上に戻ると言われました。しかし、その時までに、私達はまだこの罪深い世に住んでいます。問題と嵐と悪があります。人生で、ある時、自分が海の中で溺れそうです。自分が死にそうです。その時、神様が自分を救う為に、一つの箱舟を送るように祈ります。又、カリラヤ湖の小さな舟に乗った弟子達のように感じます。逆風です。漕(こ)ぎ悩んでいます。一生懸命に働いても、成功がありません。聖霊が私達に力を与えるように祈ります。イエス様が私達を救うように祈ります。湖の真ん中は寂しいです。イエス様が来るように希望していますが、本当に来ると思いますか。信仰がありますか。私達の希望は幻(まぼろし)に過ぎないでしょうか、幽霊(ゆうれい)を見るような事でしょうか。

しかし、良い知らせの福音とは、イエス様が水の上を歩く事が出来る事です。甦る事が出来る事です。病気を癒す事が出来る事です。困っている時、私達に来る事が出来ます。イエス様が私達の舟の中にいる時、即ち、私達の人生の中にイエス様を見る時、何と言う喜びでしょうか!イエス様は言われます、「安心しなさい。私だ。恐れる事はない」。ですから、多くの人々に、ノアと箱舟の物語が愛されています。即ち、イエス様が私達を愛して、私達が好意を得たので、私達もその箱舟の中に載っているからです。

アーメン。

マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会


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