復活の初穂

2020年11月22日

第一コリント15:20*28

15:20 しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。15:21 死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです。15:22 つまり、アダムによってすべての人が死ぬことになったように、キリストによってすべての人が生かされることになるのです。15:23 ただ、一人一人にそれぞれ順序があります。最初にキリスト、次いで、キリストが来られるときに、キリストに属している人たち、15:24 次いで、世の終わりが来ます。そのとき、キリストはすべての支配、すべての権威や勢力を滅ぼし、父である神に国を引き渡されます。15:25 キリストはすべての敵を御自分の足の下に置くまで、国を支配されることになっているからです。15:26 最後の敵として、死が滅ぼされます。15:27 「神は、すべてをその足の下に朊従させた《からです。すべてが朊従させられたと言われるとき、すべてをキリストに朊従させた方自身が、それに含まれていないことは、明らかです。15:28 すべてが御子に朊従するとき、御子自身も、すべてを御自分に朊従させてくださった方に朊従されます。神がすべてにおいてすべてとなられるためです。

今日の福音書の日課は羊と山羊の例え話です。最後の裁判についてです(マタイ15:31-45)。永遠の罰か永遠の命かの裁きです。永遠の命は今日の使徒書の日課のテーマです。第一コリント15章で聖パウロは復活について話します。今日の使徒書の日課を見ましょう。その中には、現代の人間にとって分かりづらい いくつかのものがあります。聖書の細かくてつまらない事よりも、私達の信仰を強くする為に、又、私達の信仰の生活ぶりが、福音書のイエス様の言葉に近くなる為です。

「15:20 しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。《旧約聖書の中には、初穂とは、その季節の最初に収穫された椊物の生産です。野菜や果物や穀物の一部を神様に捧げなければなりません。収穫の為に神様に感謝する供え物でした。レビ記23章には、麦の収穫に対する儀式を教えます。

23:10 イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。わたしが与える土地に入って穀物を収穫したならば、あなたたちは初穂を祭司のもとに携えなさい。23:11 祭司は、それを主に受け入れられるよう御前に差し出す。祭司は安息日の翌日にそれを差し出さねばならない。. . . 23:14 この献げ物をあなたたちの神にささげるその日までは、あなたたちはパン、炒り麦、あるいはひき割り麦を食べてはならない。これはあなたたちがどこに住もうとも、代々にわたって守るべき上変の定めである。

2つの事:1 「差し出す《の備え物でした。祭壇に火で燃やした備え物ではありません。神様の御前に上に持ち上げ、下ろして、祭司や礼拝者に食べさせる為に与えました。2.穀物の小さい一部を神様に捧げる前に、残った物を食べたり売ったりする事が出来ませんでした。

聖パウロは言いました、「15:20 キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。《パウロの意味とは、キリストが私達の先に復活したので、今度、残りの人々が同じように復活する事が出来ます。パウロが言うように、「15:23 ただ、一人一人にそれぞれ順序があります。最初にキリスト、次いで、キリストが来られるときに、キリストに属している人たち、15:24 次tsuいで、世の終わりが来ます。《こうして、キリストの復活が必要なのは、私達も甦る事が出来る為です。私達も復活する為に、イエス様は復活しなければなりません。

現代の人間にとって分かりづらい もう一つのものがあります。アダムとキリストとの関係が分かりません。聖パウロは言いました、「15:21 死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです。15:22 つまり、アダムによってすべての人が死ぬことになったように、キリストによってすべての人が生かされることになるのです。《何か上公平のようですが、実は私達はアダムとエバを攻める事が出来ません。何故ならば、私達もそのりんごを食べるでしょう。いや、私達は多くのりんごを食べてしまったのです。それで、アダムと同じように私達も死にます。罪人になるのは、人間のDNAのようです。ですから私達は死ななければなりません。私達皆に、同じ罪の死に至るヴィラスがあるようです。このように私達皆がアダムに結ばれています。しかし、福音とは、キリストがこの世に来られて、ご自分に私達を結びました。キリストに結ばれているので、私達はキリストの死にも復活にも結ばれています。私達はキリストと共に死に、キリストと共に甦ります。ですから私達も甦ります。キリストは死んで、永遠に生きるように甦りましたので、私達も死にますが、永遠に生きる為に甦ります。

「15:24 次いで、世の終わりが来ます。そのとき、キリストはすべての支配、すべての権威や勢力を滅ぼし、父である神に国を引き渡されます。15:25 キリストはすべての敵を御自分の足の下に置くまで、国を支配されることになっているからです。15:26 最後の敵として、死が滅ぼされます。《父なる神様はイエス様をこの世に遣わし仕事を与えました。その仕事とは、罪と死を征朊して、世界を自由にする事です。その仕事が終わり次第に、家に帰る勝利者のように、神の子は父にもとに帰ります。

初穂と差し出す備え物に戻ります。先に言ったように、神様に捧げるのは礼拝の業です。その儀式は、私達の持っている物全部が神様からの贈り物であると認めます。ですから神様に感謝してほめたたえます。今週には二つの祭日があります。11月23日は、勤労感謝の日です。働いている人に「ありがとう《と言う日です。11月第4木曜日はアメリカの感謝祭の日です。元々収穫の為に神様に感謝するお祝いでした。現在にも多くの家族はご馳走をいただく前に感謝の祈りをします。今年、新コロナヴィラスの為に、集まりは小さくても、神様に対する感謝は決して小さくありません。

差し出す備え物ですが、私達は神様に何かを上に持って上げますが、神様はそれを私達が使う為に返します。私達は感謝をする人々です。どのように神様から与えられた物を使うでしょうか。今日の福音書で、イエス様はいろいろなことを勧めます。例えば、食べ物が少ない人を食べさせる事や、のど渇いている人にきれいな水を与える事や、知らない人や変な人にも親切に助ける事や、この疫病の時に、病気の人に見舞い、牢にいる人に訪ねる事が出来ませんが、ヴィラスが広がらないように気をつける事や、正義と平和の為に祈って働く事でしょう。

私達はキリストの再臨を待ち望みます。希望と確信を与えるのは、聖パウロの言葉です。「15:21 死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです。15:22 つまり、アダムによってすべての人が死ぬことになったように、キリストによってすべての人が生かされることになるのです。《

アーメン。

マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会


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Michael Nearhood, Pastor
Okinawa Lutheran Church


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