説教のリスト
２０１５年７月１９日
今日の説教で、今日の使徒書、エペソ２：１１－２２を見ましょう。この箇所の言葉は福音の基礎に基づいています、即ち、エペソ２:８-９です。
｢2:8 事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。2:9 行いによるのではありません。それは、だれも誇ることがないためなのです。｣
2:11 だから、心に留めておきなさい。あなたがたは以前には肉によれば異邦人であり、いわゆる手による割礼を身に受けている人々からは、割礼のない者と呼ばれていました。
＃＃ 割礼は人がユダヤ人であるというしるしです。そのようなしるしの問題は、そのしるしはその人が神を信じて、救われている事を保証しません。例えば、現代、人が暴力団に入る時、刺青(いれずみ)をいれます。アメリカの軍隊の中にも、刺青は人気があります。しかし、腕にアメリカの籏の刺青があっても、その人が本当に軍人になる訳ではありません。同じように、あなたがクリスチャンであるしるしとは、あなたの心の中にある信仰です。
しかしユダヤ人達の為に、割礼は戸籍のようでした。自分がアブラハムの子孫、その同じ血が流れる子孫であると言います。
2:12 また、そのころは、キリストとかかわりなく、イスラエルの民に属さず、約束を含む契約と関係なく、この世の中で希望を持たず、神を知らずに生きていました。
＃＃ 聖パウロはエペソの町に住んだ人々にこの手紙を書きました。その人々の親がユダヤ人ではなく異邦人でした。それで、彼らはアブラハムに約束された神様の契約に含められていませんでした。産まれた状態で、イスラエル人の血がないので、神様から離れていました。自動的にイスラエルや救い主のキリストの約束につながれていなかったのです。神様なしにこの世の中にいました。彼らに神様がいないので、救いの希望もありませんでした。
2:13 しかしあなたがたは、以前は遠く離れていたが、今や、キリスト・イエスにおいて、キリストの血によって近い者となったのです。
＃＃ これから聖パウロは福音を語ります。神様に近い所にいる事とは、神様がいる所にいる事です。それは天国です、救いです。彼らは、キリストの血によって神様に近い者となりました。アブラハムの子孫である血液によるではなく、十字架上で流されたキリストの血によるのです。イエス･キリストの福音とは、彼の死と復活によって、その血によって、すべての人々、すべての人種と国籍が神様の近くになる事が出来、救いに近い者になる事が出来ます。
2:14 実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔(へだ)ての壁を取り壊し、
＃＃ ｢平和｣とは何でしょうか。沖縄の｢平和祈念公園｣があります。太平洋戦争の資料館があります。その戦争の歴史、沖縄の戦争、戦争後の沖縄の再建設の事もあります。戦争が大変ひどく絵かれていますのは、人々が再び戦争しようと思わないように。戦争の破壊の後に、以前は敵であった人と共に、新しく建て直す希望があります。
聖パウロは、本当の戦争を話しませんが、人間の間にある不信頼感と憎しみについて、話しています。不信頼は壁のようです。神様の民を、神様を知らない人から離します。イエス･キリストはその壁を壊しましたので、今は救いがすべての人々の為にあります。その壁がないと、人は自由に混ざる事が出来ますので、一緒になります。十字架上で死んだキリストの肉に於いて友達になります。
2:15 規則(きそく)と戒律ずくめ(かいりつ)の律法(りっぽう)を廃棄(はいき)されました。こうしてキリストは、双方(そうほう)を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、
＃＃ 新しい平和の作り方です。条約(じょうやく)や法律や制裁(せいさい)などによるではなくて、以前二人の人である者を、一人の新しい人に造る事によるのです。二人がいましたら、争う事が出来ますが、一人の人は自分と戦う事が出来ません。二つの国は互いに戦争する事が出来ますが、内戦でなければ、一つの国は自分と戦争しないでしょう。ユダヤ人と異邦人は今、互いに､皆が神の国のメンバーになりましたので、平和があります。
2:16 十字架を通して、両者(りょうしゃ)を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意(てきい)を滅ぼされ(ほろ)ました。
＃＃ 面白い表現だと思います：「敵意を滅ぼす」事。普通に言うと、敵意は他の者を殺すからです。しかし、どのように敵意が滅ぼされたかを見ましょう。イエス様が十字架上で殺された時です。イエス様は御自分の上に世界の罪、ユダヤ人の罪も異邦人の罪を取りました。御自分の一つの体として、両方を一つにして、その罪と敵意を赦しました。「和解」とは争いがもうない事です。その争いの原因が解決したからです。ですから人種の間に平和があり、神様との平和があります。
2:17 キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、また、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせられました。
＃＃ イエス様が述べ伝えた福音はすべての人々の為です:ユダヤ人と異邦人の為にも、又、私達と私達の敵の為にもです。イエス様の教えを詳しく分かる為に、どうか、山上の説教を読んで下さい。
2:18 それで、このキリストによって私達両方の者が一つの霊に結ばれて、御父に近づくことができるのです。
＃＃ 聖霊に結ばれる事とは、救いと平和と、国民としての権威です。その権威によって、私達は神様に祈る事が出来ます。父なる神様の所に自由に行く事が出来ます。
2:19 従って、あなたがたはもはや、外国人でも寄留(きりゅう)者(しゃ)でもなく、聖なる民に属する者、神の家族であり、
＃＃ 以前に異邦人であった、あなたと私のような者は今、神様の国の国民になりました。この国は家族のようです。神様の家族の人になりますと、父なる神様の息子と娘となる事です。洗礼を受ける時、それを祝いします。その時、神様は御自分の名前を私達に与えます、父と子と聖霊の御名によるのです。アーメン。
2:20 使徒や預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリスト・イエス御自身であり、
＃＃ 家族には家が必要です。その家のかなめ石はキリスト･イエスです。その石から、家を建てる時、すべての寸法を測ります。それで、福音の意味が、イエス様の十字架の意味です。教会の基礎は聖書です。使徒と預言者、特に新約聖書の預言者と説教者と教師が福音を述べ伝えました。福音と神の愛、救いの希望と神の平和を述べ伝えました。
2:21 キリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主における聖なる神殿となります。
＃＃ 神殿とは、礼拝の場所です。私達の人生全体をこの聖なる神殿の中で送りますので、私達の人生全部が主を礼拝する事です。祈り、歌、朝の朝食、仕事や学校に通う事、ゲームをやる時、政治についての喧嘩をしても、食器洗いやテレビを見る事も、すべての活動がこの神殿の中で行われます。
2:22 キリストにおいて、あなたがたも共に建てられ、霊の働きによって神の住まいとなるのです。
＃＃ 聖霊は私達の心の中で住まいとして住みます。それはクリスチャンの人生の平和です。
アーメン。
マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会