2024年9月29日  「聖霊による宣教の前進I『異邦人の救いを目撃して宣教前進』」
          使徒言行録 10章1〜8節
1.神の直接介入によるコルネリウスとペトロの出会い
@コルネリウスに幻で天使が語りかけた (1-8)
 コルネリウスは信仰心があつく家族も神を畏れていた  彼は天使の呼びかけるのを聞き幻ではっきりと見た  「ヤッファへ人を送ってペトロを招きなさい」(5)→実行
A同時にペトロにも幻を見せて語りかけた (9-16)
 ペトロは幻で清くないものを食べるよう指示された  「食べない」と答えると「神が清めた」と教えられた  はじめはこの幻の意味が理解できなかった→思案
B本来交流しないはずの異邦人と交流する流れに(17-)
 コルネリウスから差し向けられた人々が訪ねて来た  聖霊が「ためらわないで一緒に出発しなさい」と語った  翌日一緒に出かけ次の日一行はカイサリアに到着(-24)
2.かなり強引な流れだがそこには大きな理由があった
@ユダヤ人であったペトロは異邦人と交わらなかった
 「ユダヤ人が外国人と交際したり訪問したりすることは  律法で禁じられています」「けれども、神はどんな人をも  清くないとか汚れていると言うなと示されました」 (28)
Aイエスの救いは異邦人も含む全世界の人々のため
 「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。  どんな国の人でも神を畏れ正しいことを行う人は神に  受け入れられる」→ペトロは異邦人の救いに気付いた
Bペトロはそれまで異邦人の救いに気づいていなかった
 イエスの血による罪の赦しはユダヤ人だけのもので  まさか異邦人も救われる等とは少しも考えていなかった  異邦人=偶像崇拝者,ユダヤ人の敵,交わる事は罪
3.神はペトロに異邦人も救われることを悟らせたかった
@異邦人が救われることを理解しなければならなかった
 ペトロは異邦人の救いも理解しなければならなかった  イエスの十字架の血は全世界の人のために流された
Aそのままならいつまでたっても理解できなかった
 ペトロの理解はユダヤ人の救いまで=不完全な理解  神は完全に理解させようとコルネリウスの家に導かれた
B神は介入され異邦人の救いを見させて悟らせた
 一同の上に聖霊が降り異言を話し神を賛美→一緒に来  た人は皆聖霊の賜物が異邦人の上にも注がれるのを  見て大いに驚いた→異邦人も救われるんだ!と理解
むすび.大事なことの場合神は半ば強制的に導かれる
 異邦人も救いの対象であるという事実は重要だった  しかしペトロも教会のメンバーたちも理解していなかった  神はペトロに理解させるために半ば強引に異邦人コルネリウスの家に導いた  ペトロはコルネリウスの家で異邦人も救われるということを悟った  このことは、単にペトロの理解を進めただけではなく  パウロの異邦人伝道の神学的正当性の基盤となった