2024年7月7日  「恐れることはないただ信じなさい」
          マルコによる福音書 5章35〜36節
1.わが子の死を知らされたヤイロに恐れるなと言われた
@わが子が死にそうだったヤイロは必死だった
 会堂長として働いていたヤイロは切羽詰まった状況  「わたしの幼い娘が死にそうです」(5:22-23)  わが子が死ぬかもしれないという恐れの中必死に願った
Aわが子の死を告げる残酷な知らせをヤイロは聞いた
 「お嬢さんは亡くなりました」一番恐れていた事態が発生  決定的な絶望的宣告。常識的には絶望以外にない
Bイエスの言葉は「恐れることはない。ただ信じなさい」
 イエスは「恐れるな」と語られた=平常心でいなさい  そして「信じなさい」と言われた=私を信頼していなさい
2.なぜ恐れてしまうのか?恐れの原因は何か?
@「死」を恐れる
 恐れの究極の原因は死 死ぬことがとにかく恐怖  自分の死、愛する者の死、関係する人たちの死  ヤイロは娘の死を恐れた。娘を失い二度と会えない
A「裁かれる」ことを恐れる
 自分の責任が問われ裁かれるかもしれないという恐れ  自分の過失によって大変な状況になってしまった時
B「愛を失う」ことを恐れる
 自分が愛されなくなってしまうのではないかという恐れ  人は人に愛されて生きるように造られている  愛されていないことを突き付けられると生きる力を失う
3.ありとあらゆる恐れをイエスは取り除かれる
@死の恐れはすでにない
 イエス・キリストはすでに死に勝利を取られた  イエス・キリストは死に打ち勝って復活された  私達信じる者にあるのは天の住まいにおける永遠の命
A人を恐れる必要もない
 たとえ人がゆるしてくれなくても神は赦して下さる  イエス・キリストの十字架の血潮は全ての罪を赦す  人に裁かれることや批判されることを恐れない
Bどんなことがあったとしても神の限りない愛は不変
 神は今この瞬間私たちひとりひとりを愛しておられる  その愛は限りなく大きな愛で人知をはるかに超える  自分で自分をゆるせなくても神は赦して愛してくださる
むすび.信じる私達はどんな時でも恐れることはない
 恐れは捨て去ろう!どこまでもイエスを信頼し続けよう!  今この瞬間私達は限りない愛で神に愛されている