2024年6月2日  「この世にならってはなりません」
          ローマの信徒への手紙 12章2節
1.この世はどういう世界か? 神を無視し富を求めて争う
@罪をもって生まれた人間が罪のままで生きている世界
 罪の根本は神を神としない事→偶像を神としてしまう  罪をそのままにし神を否定し偶像を拝んで幸福を願う  神を無視して神に従わず自己中心に生きる罪の世界
A日毎の糧を与えて下さる神を無視し糧だけを求める
 糧(経済・金・富)の追求 富を求め富に仕える(マタ6:24)  神を求めれば沿えて与えられるのに求めず得られない  熱望するが手に入れられない→争い戦う (ヤコ4:2)
B十字架による赦しを知らず互いに赦し合えない≠平和
 互いに敵対して人を憎み争い自分だけの利益を求め  権力者の顔色を伺いつつ権力の座を狙う ⇔ 神の愛
2.旧約の預言者達はこの世にならわずに迫害を受けた
@世に倣い顔色を伺っていたら預言などできなかった
 神の人の言葉はヤロブアム王を怒らせた (列上13:1-4)  エレミヤが預言したら水溜に投げ込まれた(エレ38:1-6)  王や人々の顔色を伺っていたら預言などできなかった
A神の言葉はこの世のあり方と真逆だった
 この世は罪によって悪に染まり切っている ⇔ 神の御心  旧約の王たちと民はしばしば悪の中に落ち込んだ
B預言者は世の悪に真っ向から切り込む言葉を語った
 エリヤ「バアルに従うあなたこそ〜」(列王上18:18)
3.福音宣教もこの世にならって妥協していたらできない
@その人のようになることは顔色を伺うことではない
 「ユダヤ人にはユダヤ人のように」≠顔色を伺うこと  その人の悪を容認し自分も悪に染まる事ではない  その人自身を受け入れてもその悪は受け入れない
A悪は悪として指摘し容認せず悔い改めるよう告げる
 イエスは弟子達の悪も容認せず戒めた(ルカ9:55)  パウロは偶像は神でないと明言した (使徒17:29-30)
B使徒達も人々の顔色を伺わず恐れず大胆に語った
 ペトロとヨハネは議員たちの前で堂々と(使徒4:19-20)  ステファノは最高法院でも恐れず語った(使徒7:52-54)  パウロはアグリッパ王の前で語った (使徒26:1-30)
むすび.人の反応に囚われずに福音を語る事が大切
 使徒達が顔色を伺わず明確に福音を伝えたからこそ  正しく福音が伝えられその福音が現代まで伝わった  私達も人の顔色を伺わずはっきりと福音を語っていく  神は悪の世の人々を愛するが世の悪には妥協しない