1.異邦人はユダヤ人にとって敵とみなされていた
@異邦人と言えば異教の神々を拝む罪人たちという認識
出エジプト:エジプト軍はイスラエルの敵→敵軍は全滅
約束の地:異教の民はイスラエルを異教に堕落させた
イスラエル人の意識「異邦人は異教の民で神に敵対」
A異邦人たちとは交わってはならないという律法の命令
あなたはほかの神を拝んではならない(出エ34:14)
カナン人が偶像にささげたものは食べてはならない
→カナン人との婚姻関係は一切禁止 (出エ34:15-16)
Bペトロの時代も異邦人とは食事もしてはいけなかった
ユダヤ人の外国人との交際・訪問=律法違反(使10:28)
ユダヤ人と異邦人の混血のサマリヤ人も避けていた
聖霊に満たされた教会全体も当初はそのような見解
2.異邦人も救われることを神は示された
@コルネリウスの家でペトロたちは異邦人の救いを見た
ペトロ「神は人を分け隔てないでどんな国の人でも
受け入れられる」(使徒10:34-35)→異邦人にも聖霊→
ペトロと一緒に来た人は皆大いに驚く (使徒10:45)
A神はパウロを異邦人の光と定めた
神はパウロを異邦人に宣教するものとして立てた
『わたしは、あなたを異邦人の光と定めた』(使徒13:47)
見なさいわたしたちは異邦人の方に行く(使徒13:46)
B異邦人も神の元にどんどん回復していった
ギリシア世界にどんどんと福音が伝わり教会ができた
異邦人が神の元に回復していった→ローマにも届いた
3.異邦人の救いのために神がなされたこと
@ペトロの意識を「異邦人も救われる」に変えた
ペトロの意識「異邦人は救われない」→「救われる」
Aエルサレム教会の意識を「異邦人も救われる」に変えた
当初「異邦人との食事は律法違反だ!」(使11:3)
ペトロが異邦人の救いを体験を通して証し(11:4-17)
異邦人も救われることを知って神を賛美 (使徒11:18)
Bパウロを異邦人世界に遣わした
「さあバルナバとサウロを選び仕事に当たらせよ」(13:2)
ギリシア世界で生まれギリシア語のできるパウロを選ぶ
むすび.神は異邦人をご自身の元に回復させた
異邦人は元々は異教の民で神とは遠い存在だった
しかし神の愛は異邦人にも注がれ回復へ導かれた