2023年12月3日  「異邦人の回復」
          使徒言行録 15章7〜11節
1.異邦人はユダヤ人にとって敵とみなされていた
@異邦人と言えば異教の神々を拝む罪人たちという認識
 出エジプト:エジプト軍はイスラエルの敵→敵軍は全滅  約束の地:異教の民はイスラエルを異教に堕落させた  イスラエル人の意識「異邦人は異教の民で神に敵対」
A異邦人たちとは交わってはならないという律法の命令
 あなたはほかの神を拝んではならない(出エ34:14)  カナン人が偶像にささげたものは食べてはならない  →カナン人との婚姻関係は一切禁止 (出エ34:15-16)
Bペトロの時代も異邦人とは食事もしてはいけなかった
 ユダヤ人の外国人との交際・訪問=律法違反(使10:28)  ユダヤ人と異邦人の混血のサマリヤ人も避けていた  聖霊に満たされた教会全体も当初はそのような見解
2.異邦人も救われることを神は示された
@コルネリウスの家でペトロたちは異邦人の救いを見た
 ペトロ「神は人を分け隔てないでどんな国の人でも  受け入れられる」(使徒10:34-35)→異邦人にも聖霊→  ペトロと一緒に来た人は皆大いに驚く (使徒10:45)
A神はパウロを異邦人の光と定めた
 神はパウロを異邦人に宣教するものとして立てた  『わたしは、あなたを異邦人の光と定めた』(使徒13:47)  見なさいわたしたちは異邦人の方に行く(使徒13:46)
B異邦人も神の元にどんどん回復していった
 ギリシア世界にどんどんと福音が伝わり教会ができた  異邦人が神の元に回復していった→ローマにも届いた
3.異邦人の救いのために神がなされたこと
@ペトロの意識を「異邦人も救われる」に変えた
 ペトロの意識「異邦人は救われない」→「救われる」
Aエルサレム教会の意識を「異邦人も救われる」に変えた
 当初「異邦人との食事は律法違反だ!」(使11:3)  ペトロが異邦人の救いを体験を通して証し(11:4-17)  異邦人も救われることを知って神を賛美 (使徒11:18)
Bパウロを異邦人世界に遣わした
 「さあバルナバとサウロを選び仕事に当たらせよ」(13:2)  ギリシア世界で生まれギリシア語のできるパウロを選ぶ
むすび.神は異邦人をご自身の元に回復させた
 異邦人は元々は異教の民で神とは遠い存在だった  しかし神の愛は異邦人にも注がれ回復へ導かれた