2023年1月22日  「ヤコブとエサウの関係回復」
          創世記 33章1〜11節
1.ヤコブはエサウの祝福を奪い命を狙われ逃げた
@ヤコブは父の祝福を奪い取りエサウの恨みを買った
 イサクは長男エサウを祝福しようとした(創27:1-4)  ヤコブはイサクをだまし祝福を奪い取った(27:27-29)  エサウは父が死んだらヤコブを殺そうと考えた
Aヤコブは母リベカの実家に逃亡することで回避した
 ヤコブは結婚相手を探す名目で母の実家へ逃避  兄エサウの恨みを買ったまま遠方に転居して回避
B伯父ラバンの元まではエサウは追跡しなかった
 ヤコブの逃亡はうまくいきエサウの手から逃れられた  (イサクは180歳まで生きたので喪の日は来なかった)
2.罪は人間関係を引き裂きその関係を断絶させる
@ヤコブは偽りと盗みの罪を犯しエサウを被害者にした
 ヤコブ:自己中心・人を押し退けるという罪を持ってた  今回その罪が顕著に行動となって現れている  →全員が罪人=誰もが加害者になる可能性を持つ
A被害者エサウも殺意という報復の罪を犯した
 「父の喪の日がきたら必ず弟ヤコブを殺す」(27:41)  →被害者も罪人=恨み,憎しみ,報復行動に出やすい
Bどちらも罪を放置したままではいけなかった
 兄の祝福を奪った罪は逃げても残ったまま消えない  兄から逃げて罪を放置したまま→本当の解決でない  神の命令「あなたは先祖の土地に帰りなさい」 (31:3)
3.ヤコブとエサウの関係はゆるしと謝罪で回復した
@エサウはヤコブを完全にゆるして迎えた
 エサウは走って来てヤコブを迎え,抱き締め,首を抱え  て口づけし、共に泣いた。(33:4) 感動的な再会!  もはや以前の憎しみと殺意のかけらもなかった:廃棄
Aヤコブはエサウに謝罪の償いをした:元は宥める意図
 雌山羊200,雄山羊20,雌羊200,雄羊20,乳らくだ30+子  雌牛40,雄牛10,雌ろば20,雄ろば10 (32:14-16)  ヤコブがしきりに勧めエサウは受け取った (33:9-11)
Bヤコブは兄との関係を回復し新たな一歩を踏み出す
 エサウはセイルへ帰りヤコブはシケムの地へ行った  父イサクが180才で死ぬとふたりで父を葬った(35:29)  エサウとヤコブの関係は回復し恐れは消え去った
むすび.罪を放置せず謝罪し恨みを放置せず赦す
 愛には恐れがない完全な愛は恐れを締出す(1ヨ4:18)