1.ヤコブはベニヤミンを溺愛し心の支えとしていた
@ヤコブはレアよりもラケルを愛していた
ラバンに騙されてレアも妻にすることになってしまった (創世29:25)
ヤコブの心はレアにあらず、ラケルにあった(創世29:30)
ヤコブは愛するラケルの子を、他の子たちより贔屓し特別扱いした(創世37:3)
A贔屓されたヨセフは兄たちの妬みを買い売られた
ヤコブがヨセフだけを特別扱いしたため、ヨセフは兄たちの妬みを買った
結局ヨセフは兄たちによって売られてしまい、
兄たちは、獣の血のついた服を渡して、獣にやられて死んだように見せかけた
Bヤコブはヨセフが居なくなった後ベニヤミンを溺愛
ヤコブはヨセフが死んだと思い込み、悲しみのどん底に落ちた
ヨセフ亡き後、今度はヨセフの弟ベニヤミンを溺愛し心の支えとした
第一次食糧買い出しに、ベニヤミンだけ行かせず残留させるほどだった
ヤコブの心の支えは、ベニヤミンだった
2.「どうしても失わねばならないのなら失ってもよい」
@ヨセフはベニヤミンを連れて来るよう要求(創世42:20)
第一次買い出しでエジプトのヨセフは、兄たちに気付いた
しかし素知らぬ振りで、ベニヤミンを連れて来るよう要求
兄たちは困惑した
Aベニヤミンを行かせることは考えられない事だった
食糧が少なくなっても、ヤコブはベニヤミンを離さず
ギリギリの状態まで、買い出しを延期させた(創世42:38)
ヤコブにとってベニヤミンと離れることはあり得ない事だった
Bユダの説得で遂にヤコブは折れた
しかし限界がやって来た。食糧が危機的状況に!
ユダは父ヤコブを、命を懸けて説得して了解を得た
ヤコブは心の支えとしていたベニヤミンを、遂に手放した
3.ヤコブの予想をはるかに超えた回復が待っていた
@ベニヤミンはシメオンも一緒に無事帰還したが…
食糧買い出しから帰ってきたヤコブの子たちは、11人とも無事だった
さらに「ヨセフがエジプトの王に次ぐ権威者となっている」と報告した
ヤコブにとってそれは、食糧が手に入るというレベルを遥かに超えた回復だった
シメオンやベニヤミンだけでなく何とヨセフと再会することに!
Aベニヤミンを手放したからこそ回復を体験できた
ベニヤミンを手放したからこそ、その素晴らしい回復があった
ベニヤミンを手放さなかったら、どうだったか?全員餓死していただろう
ベニヤミンへの執着は、神の祝福の計画を妨げていた
B執着心を捨てたらそれ以上の神の恵みが待っていた
ヤコブはベニヤミンを手放した→素晴らしい神の恵み
溺愛や偏愛は我欲の現れであって利己心に由来する
自己中心的な執着を捨て自分に死んで神に委ねる
むすび.私たちは何かに執着していないだろうか?
執着心は利己心であり神の計画の障壁となってしまう
神以上に求めているものへの執着をきっぱり捨てよう
アブラハムやヨブも執着のない生き方の模範を示した