【モーセの遣わしたカナン偵察隊】
No. | 部族 | どの父親の子 | 氏名 |
1 | ルベン族 | ザクルの子 | シャムア |
2 | シメオン族 | ホリの子 | シャファト |
3 | ユダ族 | エフネの子 | カレブ |
4 | イサカル族 | ヨセフの子 | イグアル |
5 | エフライム族 | ヌンの子 | ホシェア(ヨシュア) |
6 | ベニヤミン族 | ラフの子 | パルティ |
7 | ゼブルン族 | ソディの子 | ガディエル |
8 | マナセ族 | スシの子 | ガディ |
9 | ダン族 | ゲマリの子 | アミエル |
10 | アシェル族 | ミカエルの子 | セトル |
11 | ナフタリ族 | ボフシの子 | ナフビ |
12 | ガド族 | マキの子 | ゲウエル |
13 | レビ族 | ー | ー |
【偵察結果】
@そこは乳と蜜の流れる所だった
Aその土地の住民は強い
B町という町は城壁に囲まれていた
C町は大層大きい
Dアナク人の子孫(ネフィリムで巨人)さえ見かけた
Eネゲブ地方にはアマレク人、山地にはヘト人、エブス人、アモリ人、
海岸地方およびヨルダン沿岸地方にはカナン人が住んでいる
【カレブとヨシュアの意見】
「断然上って行くべきです。そこを占領しましょう。必ず勝てます。」
「我々が偵察して来た土地は、とてもすばらしい土地だった。
もし、我々が主の御心に適うなら、主は我々をあの土地に導き入れ、
あの乳と蜜の流れる土地を与えてくださるであろう。
ただ、主に背いてはならない。
あなたたちは、そこの住民を恐れてはならない。彼らは我々の餌食にすぎない。
彼らを守るものは離れ去り、主が我々と共におられる。彼らを恐れてはならない。」
【他の10人の意見】
「あの民に向かって上って行くのは不可能だ。彼らは我々よりも強い」
「我々が偵察して来た土地は、そこに住み着こうとする者を食い尽くすような土地だ。
我々が見た民は皆、巨人だった。そこで我々が見たのは、ネフィリムなのだ。
アナク人はネフィリムの出なのだ。
我々は、自分がいなごのように小さく見えたし、彼らの目にもそう見えたにちがいない。」
【民の反応】 10人の意見に従ってしまった
共同体全体は声をあげて叫び、民は夜通し泣き言を言った。
イスラエルの人々は一斉にモーセとアロンに対して不平を言い、共同体全体で彼らに言った。
「エジプトの国で死ぬか、この荒れ野で死ぬ方がよほどましだった。
どうして、主は我々をこの土地に連れて来て、剣で殺そうとされるのか。
妻子は奪われてしまうだろう。それくらいなら、エジプトに引き返した方がましだ。」
そして、互いに言い合った。「さあ、一人の頭を立てて、エジプトへ帰ろう。」(民数14:1-4)
【神のくだされた裁き】
「この悪い共同体は、いつまで、わたしに対して不平を言うのか。
わたしは、イスラエルの人々がわたしに対して言う不平を十分聞いた。
彼らに言うがよい。
『主は言われる。わたしは生きている。
わたしは、お前たちが言っていることを耳にしたが、
そのとおり、お前たちに対して必ず行う。
お前たちは死体となってこの荒れ野に倒れるであろう。
わたしに対して不平を言った者、つまり戸籍に登録をされた二十歳以上の者はだれ一人、
わたしが手を上げて誓い、あなたたちを住まわせると言った土地に入ることはない。
ただし、エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアは別だ。
お前たちは、子供たちが奪われると言ったが、わたしは彼らを導き入れ、
彼らは、お前たちの拒んだ土地を知るようになる。
しかし、お前たちは死体となってこの荒れ野で倒れる。
お前たちの子供は、荒れ野で四十年の間羊飼いとなり、
お前たちの最後の一人が荒れ野で死体となるまで、お前たちの背信の罪を負う。
あの土地を偵察した四十日という日数に応じて、一日を一年とする四十年間、
お前たちの罪を負わねばならない。
お前たちは、わたしに抵抗するとどうなるかを知るであろう。
主であるわたしは断言する。
わたしに逆らって集まったこの悪い共同体全体に対して、わたしはこのことを行う。
彼らはこの荒れ野で死に絶える。』」(民数14:27-35)
1.10人の偵察隊員が「不可能だ」と語ったのはなぜか?
1.1 城壁と強い住民や巨人を見て恐れをなしたから
自分たちと比較したら、力では負けると認識した
「敵の力」に対する比較の対象が「自分たちの力」
そこに神に対する信頼がなかった。自力を主眼に置いていた
1.2 考え方自体は常識的で一般的 「強い者が勝つ」
通常ライオンと羊を比べればライオンが強く羊が弱い
きわめて常識的で、状況判断としてはごくごく普通
羊がライオンに勝てるわけがないというのは一般常識
あんな堅固な城壁のある町にいる、強靭な人々や巨人たちに
後から入っていった自分たちが、戦いを挑んで勝てるわけがない、
イナゴが人に挑んで勝てないのと同じだ、と極めて常識的に考えている
状況判断からしてみれば、一般的でごくごく普通
1.3 神への視点が抜けると一般常識が判断基準となる
神の力は一般常識を超越している → 例)エリコの城壁の破壊
エリコは確かに、堅牢な城壁を持った堅固な町だった
しかし後になってヨシュアたちの軍隊が、ただ単に歩いて町の周囲を回って
最後に鬨の声をあげただけで、簡単に崩れ落ちている=神の偉大な力
神に信頼する時、一般常識よりも神の力を信じる
神を無視した考え方は、一般常識から抜け出せない
2.カレブとヨシュアが「勝てる」と語ったのはなぜか?
@カレブは「必ず勝てます」と大胆に宣言している
「もしかすると」「おそらく」ではなく「必ず」
強い住民や城壁を見ていなかったのか?見ていた
同じものを見ていたにもかかわらず、真逆の反応
Aカレブは、「自分の力」を過信していたのか?
自分が弱いにもかかわらず強いと過信していた?
羊がライオンに勝てるなどとは思っていなかったはず
自分自身の力では、勝てないと認識していたはず
Bそこに神に対する信頼があった→神の力を見ていた
敵の力よりも圧倒的に強い「神」に信頼していた
敵と戦うのは弱い自分と共におられる強い神だ
「敵の力」に対する比較の対象が「偉大な神の力」
3.神に信頼を置かないとどうなってしまうか?
@常識的な判断→「不安と恐れ」に心が占領される
常に世の中の一般常識で判断してしまう→金・医学
自分の力が及ばない出来事に対しては恐れるのみ
A恐れると前進できずそこに勝利はない→逆に敗北
恐れは「不可能だ」という判断に至り戦う前に敗北
神の言葉は「恐れることはない、ただ信じなさい」
B神に信頼しないことは最後に命を失う結果になる
神に信頼したカレブとヨシュアはカナンの地に入れた
10人の意見に従った当時の大人は全員荒野で死亡
イエスに信頼すると罪の赦しと永遠の命。逆は滅び
むすび.カレブのように神に信頼し必ず勝てますと告白
大勢の意見や状況にではなく「神の言葉」にこそ信頼しよう!
神に信頼して「必ず勝てます」と日々告白しよう!