2021年1月10日  「必ず勝てます」
          民数記 13章30節
【モーセの遣わしたカナン偵察隊】
No.部族どの父親の子氏名
1 ルベン族 ザクルの子 シャムア
2 シメオン族 ホリの子 シャファト
3 ユダ族 エフネの子 カレブ
4 イサカル族 ヨセフの子 イグアル
5 エフライム族 ヌンの子 ホシェア(ヨシュア)
6 ベニヤミン族 ラフの子 パルティ
7 ゼブルン族 ソディの子 ガディエル
8 マナセ族 スシの子 ガディ
9 ダン族 ゲマリの子 アミエル
10 アシェル族 ミカエルの子 セトル
11 ナフタリ族 ボフシの子 ナフビ
12 ガド族 マキの子 ゲウエル
13 レビ族 ー ー
【偵察結果】
 @そこは乳と蜜の流れる所だった  Aその土地の住民は強い  B町という町は城壁に囲まれていた  C町は大層大きい  Dアナク人の子孫(ネフィリムで巨人)さえ見かけた  Eネゲブ地方にはアマレク人、山地にはヘト人、エブス人、アモリ人、   海岸地方およびヨルダン沿岸地方にはカナン人が住んでいる
【カレブとヨシュアの意見】
 「断然上って行くべきです。そこを占領しましょう。必ず勝てます。」  「我々が偵察して来た土地は、とてもすばらしい土地だった。   もし、我々が主の御心に適うなら、主は我々をあの土地に導き入れ、   あの乳と蜜の流れる土地を与えてくださるであろう。   ただ、主に背いてはならない。   あなたたちは、そこの住民を恐れてはならない。彼らは我々の餌食にすぎない。   彼らを守るものは離れ去り、主が我々と共におられる。彼らを恐れてはならない。」
【他の10人の意見】
 「あの民に向かって上って行くのは不可能だ。彼らは我々よりも強い」  「我々が偵察して来た土地は、そこに住み着こうとする者を食い尽くすような土地だ。   我々が見た民は皆、巨人だった。そこで我々が見たのは、ネフィリムなのだ。   アナク人はネフィリムの出なのだ。   我々は、自分がいなごのように小さく見えたし、彼らの目にもそう見えたにちがいない。」
【民の反応】 10人の意見に従ってしまった
 共同体全体は声をあげて叫び、民は夜通し泣き言を言った。  イスラエルの人々は一斉にモーセとアロンに対して不平を言い、共同体全体で彼らに言った。  「エジプトの国で死ぬか、この荒れ野で死ぬ方がよほどましだった。   どうして、主は我々をこの土地に連れて来て、剣で殺そうとされるのか。   妻子は奪われてしまうだろう。それくらいなら、エジプトに引き返した方がましだ。」  そして、互いに言い合った。「さあ、一人の頭を立てて、エジプトへ帰ろう。」(民数14:1-4)
【神のくだされた裁き】
 「この悪い共同体は、いつまで、わたしに対して不平を言うのか。   わたしは、イスラエルの人々がわたしに対して言う不平を十分聞いた。   彼らに言うがよい。   『主は言われる。わたしは生きている。    わたしは、お前たちが言っていることを耳にしたが、    そのとおり、お前たちに対して必ず行う。    お前たちは死体となってこの荒れ野に倒れるであろう。    わたしに対して不平を言った者、つまり戸籍に登録をされた二十歳以上の者はだれ一人、    わたしが手を上げて誓い、あなたたちを住まわせると言った土地に入ることはない。    ただし、エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアは別だ。    お前たちは、子供たちが奪われると言ったが、わたしは彼らを導き入れ、    彼らは、お前たちの拒んだ土地を知るようになる。    しかし、お前たちは死体となってこの荒れ野で倒れる。    お前たちの子供は、荒れ野で四十年の間羊飼いとなり、    お前たちの最後の一人が荒れ野で死体となるまで、お前たちの背信の罪を負う。    あの土地を偵察した四十日という日数に応じて、一日を一年とする四十年間、    お前たちの罪を負わねばならない。    お前たちは、わたしに抵抗するとどうなるかを知るであろう。    主であるわたしは断言する。    わたしに逆らって集まったこの悪い共同体全体に対して、わたしはこのことを行う。    彼らはこの荒れ野で死に絶える。』」(民数14:27-35)
1.10人の偵察隊員が「不可能だ」と語ったのはなぜか?
 1.1 城壁と強い住民や巨人を見て恐れをなしたから
 自分たちと比較したら、力では負けると認識した  「敵の力」に対する比較の対象が「自分たちの力」  そこに神に対する信頼がなかった。自力を主眼に置いていた
 1.2 考え方自体は常識的で一般的 「強い者が勝つ」
 通常ライオンと羊を比べればライオンが強く羊が弱い  きわめて常識的で、状況判断としてはごくごく普通  羊がライオンに勝てるわけがないというのは一般常識  あんな堅固な城壁のある町にいる、強靭な人々や巨人たちに  後から入っていった自分たちが、戦いを挑んで勝てるわけがない、  イナゴが人に挑んで勝てないのと同じだ、と極めて常識的に考えている  状況判断からしてみれば、一般的でごくごく普通
 1.3 神への視点が抜けると一般常識が判断基準となる
 神の力は一般常識を超越している → 例)エリコの城壁の破壊  エリコは確かに、堅牢な城壁を持った堅固な町だった  しかし後になってヨシュアたちの軍隊が、ただ単に歩いて町の周囲を回って  最後に鬨の声をあげただけで、簡単に崩れ落ちている=神の偉大な力  神に信頼する時、一般常識よりも神の力を信じる  神を無視した考え方は、一般常識から抜け出せない
2.カレブとヨシュアが「勝てる」と語ったのはなぜか?
 @カレブは「必ず勝てます」と大胆に宣言している
 「もしかすると」「おそらく」ではなく「必ず」  強い住民や城壁を見ていなかったのか?見ていた  同じものを見ていたにもかかわらず、真逆の反応
 Aカレブは、「自分の力」を過信していたのか?
 自分が弱いにもかかわらず強いと過信していた?  羊がライオンに勝てるなどとは思っていなかったはず  自分自身の力では、勝てないと認識していたはず
 Bそこに神に対する信頼があった→神の力を見ていた
 敵の力よりも圧倒的に強い「神」に信頼していた  敵と戦うのは弱い自分と共におられる強い神だ  「敵の力」に対する比較の対象が「偉大な神の力」
3.神に信頼を置かないとどうなってしまうか?
 @常識的な判断→「不安と恐れ」に心が占領される
 常に世の中の一般常識で判断してしまう→金・医学  自分の力が及ばない出来事に対しては恐れるのみ
 A恐れると前進できずそこに勝利はない→逆に敗北
 恐れは「不可能だ」という判断に至り戦う前に敗北  神の言葉は「恐れることはない、ただ信じなさい」
 B神に信頼しないことは最後に命を失う結果になる
 神に信頼したカレブとヨシュアはカナンの地に入れた  10人の意見に従った当時の大人は全員荒野で死亡  イエスに信頼すると罪の赦しと永遠の命。逆は滅び 
むすび.カレブのように神に信頼し必ず勝てますと告白
 大勢の意見や状況にではなく「神の言葉」にこそ信頼しよう!  神に信頼して「必ず勝てます」と日々告白しよう!