1.『忍ぶ』と訳されている言葉について @忍ぶは「ステゴウ」という言葉で「屋根で覆う」という意味 (屋根のように)覆ってやる、覆って隠してやるという意味を持つ言葉 「忍ぶ」のイメージは「家の屋根」 A屋根で覆うという事から『忍ぶ』という意味になっている (屋根のように)覆って、代わりに受け止めてやる 覆って保護する、覆ってかばう、上から降ってくる ものを受け止めて耐える、辛抱する、我慢する B3つの忍耐という言葉の違い 1.忍耐強い=怒らずに耐える忍耐 15.耐える=途中でやめずに最後まで耐え続ける 12.忍ぶ=屋根のように身代わりに苦しみを忍ぶ忍耐 2.キリストの内に見られる「すべてを忍ぶ」という愛 @本来私たちが自分自身の罪の裁きを受けるべき 罪人である私たちが裁かれなければならなかった 罪が支払う報酬は死です。(ロマ6:23) Aキリストが屋根のように覆いになってそれを受けた 私たちの身代わりに、私たちの上に覆いとなって 罪の裁きをイエスが十字架上で受けて下さった 私たちはほんの一滴の雨粒のような裁きも受けない Bイエスは十字架で私たちのためにすべてを忍ばれた イエスは十字架上で私たちが受けるべきだった裁きを じっと耐え忍ばれ最後まで耐えられた 3.「すべてを忍ぶ」愛とはどういう愛か @自分が相手の代わりに犠牲になる (私が傷を負う) キリストは私たちのために十字架の苦しみを忍ばれた 私たちも隣人のために、自分の十字架を負って隣人の ためのすべての苦しみを忍ぶ 例:子育て中の母はまさに自己犠牲の愛 子育て中の母親は、自分の身を犠牲にして子を育てる 深夜だろうが早朝だろうが、時間に構わず泣く子を、 空腹ならば授乳して、熱が出てたら冷やして寝かせる 自分のやりたいこと、食べたいこと、眠りたい時間 すべてを犠牲にして子供を育てていく A相手を生かす (相手に傷を負わせない) キリストが十字架で苦しみを忍ばれて私たちを 生かされたように私たちも私たちによって隣人を 生かすように生きる。 例:母親の育児は子を生かす 子育て中の母親が犠牲的に育児をしている中で 子供は成長してゆく 子供が生かされる B中途半端ではなく最後まで (相手を確実に生かす) キリストは十字架の死に至るまで忍び通された 鞭打ちまでは何とか我慢できたが、十字架の釘付けは がまんならない、そこから逃げだしたというのではなかった 最後まで十字架上で死なれるまで、忍び通された 屋根が雨漏りしないためには中途半端ではない必要がある 屋根は、穴が開いていたらその役目を果たせない 忍び通すことが要求されている 例:母親の子育てが中途半端なら乳幼児は死んでしまう 自己犠牲の子育ては、絶え間なく続く 赤ちゃんを1日放っておいたら、死んでしまうかもしれない むすび.隣人のためにすべてを忍ぶ愛で愛していこう 隣人を愛するということは、とてもレベルが高い その愛を求めて神に祈ろう!そして愛していこう!