2020年6月28日  「愛は情け深い」
          コリントの信徒への手紙一 13章4節
1.「情け深い」という言葉は「使う」から派生している

@「情け深い」なのか「親切」なのか?
 クロウマイ  使う  私はペンを使う →
 クレーストス 使える 使えるペン=良いペン →
 クレーステュオマイ 他人に使われる 使える人!

A「人に使われる」「役に立つ」行動をとるという意味
 「やってほしい」と思っていることをしてくれた=親切
 「これをやってもらって助かった!」=親切

B人のために自分が使われるという意味
 イエスの生涯こそ、人のためにご自身を使い尽く
 された生涯だった
 私のためにご自身を使って下さった、その愛で愛されている

2.「親切」は隣人の必要を知ることから始まる

@イエスはザアカイの必要を知っていた
 「ザアカイ、急いで降りて来なさい。
  今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」(ルカ19:5)
 ザアカイは自分をひとりの人として認めてほしかった

 そして更なる必要は、魂の救い

Aイエスはサマリアのシカルの女性の必要を知っていた
 「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい」(ヨ4:16)
 5人の夫があったことへの「うしろめたさ」からの解放
 そして更なる真の必要は「永遠の命」

Bイエスは裏切ったペトロの必要を知っていた
 裏切ってしまったことへのゆるしを必要としていた
 愛のまなざしで、じっと見つめられた
 裁きのまなざしでなく、赦しのまなざしだったはず

 そして更なる必要は、魂の救い

3.たとえ自分の損になっても隣人を満たす行動をとる

@イエスはザアカイの家に入ったことで非難された
 これを見た人たちは皆つぶやいた。
 「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」
 (ルカ19:7) ご自分が非難されても関係なし

Aイエスは嫌悪されていたサマリア人と話した
 普通のユダヤ人からみたら非難の対象
 なぜ神に従っていない人々と交わりをするのか!

Bイエスは裏切ったペトロをゆるしている
 よくも裏切ったな!と普通なら思うところ
 裏切られた悲しみも、失望感も捨てている

むすび.隣人の必要を知り満たす行動をとろう
 イエスの示された愛の一面「親切」を行っていこう
 そのために愛を与える聖霊を求めて祈ってゆこう!