2020年6月14日  「愛は忍耐強い」
          コリントの信徒への手紙一 13章4節
1.愛は忍耐強いとは、どういう意味か?

@「忍耐強い」(マクロスメオウ)は形容詞でなく動詞
 「愛は強く忍耐する」「愛は忍耐強くしている」
 名詞でも形容詞でもなく動作を表す動詞=行動

A「忍耐強い」(マクロスメオウ)の語源は「辛抱強い」
 「忍耐強い」は「辛抱強い」(マクロスモス)が語源
 マクロス:遠く離れた スモウス:激怒、怒り
 だから「怒りを延ばす」「怒りを遅くする」=忍耐・寛容

B「忍耐強い」は「怒り」を限りなく耐える行動を示す
 怒りが湧く状況下でも「怒らない」という忍耐が愛。
 真の愛は「簡単に怒らない」という行動をとり続ける

2.神は忍耐強く怒りを伸ばす愛で愛してくださる

@ボアネルゲと呼ばれたヤコブ,ヨハネを神は用いた
 サマリアの人々に歓迎されなかっただけで怒って
 天から火を降らせ彼らを焼き滅ぼしましょうか(ル9:54)
 と言った二人を聖霊に満たして用いておられる

A神に反抗して逃げ怒りやすかったヨナも用いられた
 神の命令に反発して逃げたヨナを、お前はもう失格だ
 もうだめだと言わずにニネベのために用いておられる
 神がニネベに災いをくだすのをやめた時(ヨナ3:10)
 ヨナは大いに不満になって怒ったが (4:1)そんな
 用いられても怒るヨナを神は忍耐強く諭しておられる

B神の愛は忍耐強く怒りを伸ばす愛=限りなく赦す愛
 忍耐強く怒りを伸ばすというのは、限りなく赦すこと

3.私たちもこの忍耐強く怒りを伸ばす愛で愛し合う

@怒っても良いのではなく怒りは限りなく遅くすべき
 気短に怒るな(コヘ7:9) 怒るのに遅いように(ヤコ1:19)

A人の怒りは神の義を実現しない(ヤコ1:20)
 どんなに正しい怒りだと思ったとしても、真に正しい
 怒りにはなり得ない→怒らず冷静に穏やかに戒める

B限りなく赦す愛で怒りを限りなく遅くする
 「七の七十倍までも赦しなさい。」(マタ18:22)
 相手の状態によらず限りなく赦し怒りを限りなく遅くし
 イエスが私を愛して下さったように隣人を愛してゆく

むすび.人に対して抱く怒りを遅くして愛に生きて行く
 愛は忍耐強く、怒りを限りなく延ばし、遅くする。
 そういう愛で互いに愛し合いなさいと命じられている
 その愛を実践するための力を今日神に求めていこう