2020年5月17日  「迫害に負けなかった使徒たち」〜聖霊の与える愛は迫害を乗り越える〜
          使徒言行録 5章33〜42節   礼拝メッセージ音声
1.使徒たちは復活のイエスを語って迫害を受けた

@最高法院の議員たちに激しい怒りと殺意を抱かれた
 最高法院の人々は「イエス=異端者」としか認識せず
 「悪人を処罰して何が悪いのか!」という意識だった
 「そんな男を神が復活させるわけがない、これ以上広めるな!」

 「神が遣わした救い主を、俺たちが殺してしまった?
  俺たちが神に反逆している?冗談じゃない!
  そんなことを言われる筋合いはない、名誉棄損だ!」
 現代風に言えば、そのような具合だったのではないだろうか?

A殺されることはなかったが鞭で打たれた
 ガマリエルは最高法院で殺意を持った人々を静めた
 「あの人たちをほうっておきなさい」
 「人から出たものなら、必ず自滅する」

 「もし本当に神から出たものだったら、自分たちが
  神に対する反逆者になってしまう」
 しかし、使徒たちは何もされなかったのでなく鞭で打たれて
 その後釈放された

B釈放されるがイエスの名で話すなと命じられた
 使徒たちが受けた命令は「イエスの名で語るな」だった
 今度語ったら、むち打ちだけでは済まないような状況
 このように、イエスを宣べ伝えた使徒たちは厳しい迫害を乗り越えている

2.使徒たちは元々は頼りなく罪や欲に弱かった
 使徒たちは迫害に負けていなかったのだが、
 元からそんなに強かったわけでも何でもなく
 逆に罪深く弱い存在だった
 
@十字架後に表された心の内にあった死への恐怖心
 使徒たちは、イエスの十字架の死によって絶望的衝撃を食らっている
 自分も殺されると予測し恐れに捕らえられている
 部屋に閉じこもって、鍵をかけて震えていた

 人々に殺意を抱かれたら一溜りもない弱い姿だった

A反対者を天から火を下して滅ぼしたいという復讐心
 怖がっていた使徒たちだったが、イエスと一緒にいた時は
 非常に傲慢な思いも持っていた

 サマリヤの村人たちに歓迎されなかっただけで(ルカ9:54)
 「天から火を下して滅ぼしてしまいましょうか!」という復讐心
 ただ歓迎されなかっただけで、滅ぼしたくなるほどの復讐心
 倍返しどころではない激昂!

 もしそのままだったら、正しいのに鞭で打たれたら
 復讐せずにはおれなかったはず

B自分が一番偉いはずだという自己中心的な高ぶり
 誰が一番偉いか論じ合ったり(ルカ9:46)、
 自分たちだけを、王座の左右に座らせてほしいという
 自己中心的高ぶった思いだった(マル10:37)

3.使徒たちは聖霊によって変えられ強くされた
 使徒たちを変えたのは聖霊。聖霊の満たしが変えた

@殺意を抱かれたのに恐れずに毎日語り続けていた
 殺意を抱かれたら昔の弟子たちだったら逃げていた
 しかし逃げないどころか堂々と毎日語り続けていた
 しかも神殿という公の場で力強く語り続けていた

A鞭で打たれたにもかかわらず復讐心の欠片もない
 迫害する者たちへの悔しさ恨み憎悪敵対心がない
 鞭で打った人々に対する復讐心の欠片もなかった

B自分達だけ鞭打たれたのに嘆くことなく喜ぶ姿
 なぜ私ばかりひどい目に会わなければいけないのか
 などという言葉もなければその類の嘆きの祈りもない
 あるのは喜びの言葉。自己中心でなく神中心の思い

むすび.聖霊に満たされ迫害に負けないで進もう!
 聖霊は弱く罪深かった使徒たちを劇的に変えている
 凄まじい迫害をものともせずに突き進んでいる
 私たちも聖霊によって弱さ罪深さを克服し
 迫害をものともせずに、福音を伝え続けて行こう!