今日のできごと


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2024/2/29(木)

 

敵を愛したステファノの臨終の祈り

1.ステファノは聖霊に満たされ、恵みと力に満ちていた

 1.1 ステファノは神の栄光と神の右に立つイエスを見た

 ステファノは、聖霊に満たされていた人でした。
 ステファノには、神の栄光と神の右に立っておられるイエスが見えていました。
 「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言っているのです。

 ステファノは聖霊に満たされ、天を見つめ、
 神の栄光と神の右に立っておられるイエスとを見て、
 「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言った。
 使徒言行録 7章55〜56節

 1.2 ステファノはすばらしい不思議な業としるしを行なっていた

 ステファノの働きは、極めて力強い働きでした。
 ただ単に、言葉でイエス・キリストの福音を語るだけでなく
 不思議な業としるしをも、民衆の間で行っていたのです。

 さて、ステファノは恵みと力に満ち、
 すばらしい不思議な業としるしを民衆の間で行っていた。
 使徒言行録 6章8節

 1.3 ステファノは知恵と聖霊とによって語っていた

 福音を語る時も、極めて論理的で知恵深く、
 反対者に対して、反論の余地を与えなかったのです。

 ところが、キレネとアレクサンドリアの出身者で、
 いわゆる「解放された奴隷の会堂」に属する人々、
 またキリキア州とアジア州出身の人々などのある者たちが立ち上がり、
 ステファノと議論した。
 しかし、彼が知恵と“霊”とによって語るので、歯が立たなかった。
 使徒言行録 6章9〜10節

2.ステファノは石で打たれて殉教した

 2.1 ステファノは人々から一斉に石で打たれた

 そのステファノが、最後には石打で殺されてしまいます。

 人々は大声で叫びながら耳を手でふさぎ、ステファノ目がけて一斉に襲いかかり、
 都の外に引きずり出して石を投げ始めた。
 証人たちは、自分の着ている物をサウロという若者の足もとに置いた。
 使徒言行録 7章57〜58節

 人々は大声で叫びながら耳を手でふさぎ、ステファノ目がけて一斉に襲いかかるのです。

 2.2 なぜステファノは迫害されたのか?

 なぜステファノは、このような大きな迫害を受けたのでしょうか?
 ステファノが、悪をおこなっていたからでしょうか?
 全く逆です。神に従い、神に大いに用いられていたからです。

 もしステファノが、知恵と聖霊とによって語っていなかったとしたらどうだったでしょうか?
 反対者の議論に負けていたり、的をはずしたことを語っていたらどうだったでしょうか?
 石で打たれるほどの迫害は、きっとなかったことでしょう。

 2.3 ステファノは神の働きを力強くしていたから迫害された

 ステファノは、他の誰よりも信仰と聖霊に満ちていました。

 一同はこの提案に賛成し、信仰と聖霊に満ちている人ステファノと、
 ほかにフィリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、
 アンティオキア出身の改宗者ニコラオを選んで、使徒たちの前に立たせた。
 使徒たちは、祈って彼らの上に手を置いた。
 使徒言行録 6章5〜6節

 信仰と聖霊に満たされ、誰よりも大きな働きを神のためになしていたので
 反対者たちから攻められ、最高法院に連れて行かれたのです。
 そして最後に、石で打たれて死んでしまうのです。

 人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、
 「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。
 それから、ひざまずいて、
 「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。
 ステファノはこう言って、眠りについた。
 使徒言行録 7章59〜60節

3.ステファノは自分を殺そうとしている人たちを愛してとりなし祈っていた

 ステファノは、石打に会うのですが
 その間、イエス・キリストに祈っています。
 「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と祈っています。

 人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、
 「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。
 使徒言行録 7章59節

 さらにステファノは、こう祈るのです。
 「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」
 激しい痛みの中で、まさにあの十字架上のイエスのようにとりなしているのです。

 それから、ひざまずいて、
 「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。
 ステファノはこう言って、眠りについた。
 使徒言行録 7章60節

 ステファノは、敵を愛しているのです。
 そこに何の敵対心も、憎しみも感じることはできません。
 ただただ敵を愛して、その人たちの救いを願っているのです。

むすび.ステファノを模範にして敵を愛そう!

 「自分を殺そうとする人まで愛するなんて、イエス・キリストしかできない」
 ということではなかったのです。
 単なる人間であったステファノも、自分を殺そうとしている人たちを愛しているのです。

 聖霊に満たされれば、そこまでの愛をもてるのです。
 私たちのする事、それは敵を愛することです。
 そしてそのためには、聖霊に満たされることが必要不可欠なのです。

 聖霊に満たされるよう今日も祈っていきましょう。
 そしてステファノのような祈りをささげる人と、なっていきましょう!

 【今日の聖書】
 それから、ひざまずいて、
 「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。
 ステファノはこう言って、眠りについた。
 使徒言行録 7章60節


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