投げ槍をアイに向かって差し伸べなさい
ヨシュア率いるイスラエルの民と、アイの住民との戦いで
主なる神がヨシュアに命じられたのは、「投げ槍を敵に向かって投げよ」ではなく、
「投げ槍をアイに向かって差し伸べなさい。」というものでした。
普通そんなことをしても、戦いに勝つことはできなかったはずです。
投げ槍を、敵の地に向かって差し伸べたところで何も起こらないのが普通です。
ところが神の命令は「投げ槍をアイに向かって差し伸べなさい。」でした。
その時、主はヨシュアに言われた、
「あなたの手にあるなげやりを、アイの方にさし伸べなさい。
わたしはその町をあなたの手に与えるであろう」。
そこでヨシュアが手にしていたなげやりを、アイの方にさし伸べると、
ヨシュア記 ８章１８節
これは、あらかじめ送り込んでいた伏兵の攻め込む合図ではあったのですが、
単なる合図であれば、すぐにヨシュアはその手をひっこめたはずです。
しかしヨシュアは違いました。
主の言われた通り、投げ槍をアイに向かって差し伸べましたが
その手をすぐに下ろすのではなく、そのまま上げ続けていました。
ヨシュアはアイの住民をことごとく滅ぼしつくすまでは、
なげやりをさし伸べた手を引っこめなかった。
ヨシュア記 ８章２６節
最後まで、なげやりをさし伸べた手を引っこめませんでした。
戦いの最後まで、手を上げ続けていたのです。
途中で投げ出さず、手を抜かず、最後までやり通した姿がそこにあります。
【今日の聖書】
主はヨシュアに言われた。
「あなたが手にしている投げ槍をアイに向かって差し伸べなさい。
わたしはアイをあなたの手に渡す。」
ヨシュアが手にしていた投げ槍を町に向かって差し伸べると、
伏兵は一斉にその場所から立ち上がり、
ヨシュアが手を伸ばしている間に町に攻め込んで占領し、
直ちに町に火を放った。
ヨシュア記 ８章１８〜１９節
