今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新
2023/6/19(月)

 

言い訳をしなかった

1.ダビデは言い訳をしなかった

 ダビデは、預言者ナタンに罪を指摘された時
 その言い訳をしたり、責任転嫁をしたりしませんでした。
 「わたしは主に罪を犯した。」とナタンに答えています。

 ダビデはナタンに言った。
 「わたしは主に罪を犯した。」
 ナタンはダビデに言った。
 「その主があなたの罪を取り除かれる。
  あなたは死の罰を免れる。
 サムエル記下 12章13節

 何の言い訳もせず、速やかに自分の罪を認めるということが
 いかに大事なことであるかということを、教えられます。

2.アダムは責任転嫁をしてしまった

 あの最初の人アダムは、エバに責任を転嫁しようとしています。

 アダムは答えた。
 「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、
  木から取って与えたので、食べました。」
 創世記 3章12節

 「わたしはあなたに対して罪を犯しました」と言うことが、できなかったのです。
 「自分は悪くない、女が悪いんだ」という告白になっているのです。

3.サウル王は言い訳をした

 サウル王も、責任転嫁をしています。

 サムエルは言った。
 「あなたは何をしたのか。」
 サウルは答えた。
 「兵士がわたしから離れて散って行くのが目に見えているのに、
  あなたは約束の日に来てくださらない。
  しかも、ペリシテ軍はミクマスに集結しているのです。
  ペリシテ軍がギルガルのわたしに向かって攻め下ろうとしている。
  それなのに、わたしはまだ主に嘆願していないと思ったので、
  わたしはあえて焼き尽くす献げ物をささげました。」
 サムエル記上 13章11〜12節

 本来、祭司以外はささげてはならなかった「焼き尽くす献げ物」を
 律法に背いて、サウル自身が献げてしまった時
 そのことをサムエルに指摘されるとサウルは、言い訳をし始めるのです。

 ・あなたが、約束の日に来てくれなかったから
 ・ペリシテ軍が、私に向かって攻め下ろうとしているから
 ・わたしはまだ、主に嘆願していなかったから

 「だからあえて、焼き尽くす献げ物をささげました」
 自分の罪を素直に認めるということが、できていなかったのです。

むすび.罪を素直に認める

 私たちにとって難しいことの一つに、「自分の罪を素直に認める」
 ということがあります。責任転嫁をしてしまったり、言い訳をしてしまったり
 本当は正しくないのに、自分の正しいことを示そうとしてしまうのです。

 ダビデは大きな罪を犯しました。姦淫と殺人と盗みの罪です。
 しかも、罪を隠そうとする罪の隠蔽という罪も犯しています。
 それほど大きな罪を犯しているのですが、罪を指摘された時に

 それを隠そうとはせず、言い訳などしようともせず
 責任転嫁もせずに、即悔い改めています。
 「わたしは主に罪を犯した。」と、素直に自分の罪を認めているのです。

 ここに模範が示されています。
 私たちも罪を犯してしまった時、素直に速やかに自分の罪を認めて
 「わたしは主に罪を犯しました。」と、悔い改めることがとても大切です。

 そこに、イエス・キリストによる罪のゆるしが与えられるのです。
 「わたしは悪くありません!あの人がこんなことをしたから...」
 というならば、罪のゆるしはないのです。

 「私は正しいから、赦しは必要ありません」と言っているのと等しいからです。
 「私は正しくありません、ただ主に対して罪を犯しました」という告白が
 私たちにとって、とても大切な事なのです。

 【今日の聖書】
 【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。
  ダビデがバト・シェバと通じたので預言者ナタンがダビデのもとに来たとき。】
 神よ、わたしを憐れんでください
 御慈しみをもって。
 深い御憐れみをもって
 背きの罪をぬぐってください。
 詩編 51編1〜3節


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新