親子でも大違い
サウル王とヨナタンは親子でしたが、その心の中は大違いでした。
サウル王のダビデに対する姿勢は、「王位など絶対に譲るものか!」というものでした。
サウルはこれを聞いて激怒し、悔しがって言った。
「ダビデには万、わたしには千。あとは、王位を与えるだけか。」
この日以来、サウルはダビデをねたみの目で見るようになった。
サムエル記上 18章8〜9節
サウル王は、ダビデをねたみます。
サウル王は、ダビデの命を狙って追いかけまわすようになるのです。
サウルはイスラエルの全軍からえりすぐった三千の兵を率い、
ダビデとその兵を追って「山羊の岩」の付近に向かった。
サムエル記上 24章3節
一方、サウルの子ヨナタンのダビデに対する姿勢は、
「私ではなくあなたが王位を継承するのだ」というものでした。
「恐れることはない。
父サウルの手があなたに及ぶことはない。
イスラエルの王となるのはあなただ。
わたしはあなたの次に立つ者となるだろう。
父サウルも、そうなることを知っている。」
サムエル記上 23章17節
父サウルとは真逆の心を、ヨナタンは持っていました。
父と子は、顔かたちや性格が似ていたとしても
まったく別人格なのです。
ひどい父親の子どもなのに、素晴らしい人物だったりする場合もあります。
父と子であったとしても、まったく別人格の人間であるという認識が必要です。
「どうせサウルの子供だから、ヨナタンも妬みに燃えているだろう」という認識は
間違いだったのです。
【今日の聖書】
そのとき、サウルの子ヨナタンがホレシャにいるダビデのもとに来て、
神に頼るようにとダビデを励まして、言った。
「恐れることはない。
父サウルの手があなたに及ぶことはない。
イスラエルの王となるのはあなただ。
わたしはあなたの次に立つ者となるだろう。
父サウルも、そうなることを知っている。」
サムエル記上 23章16〜17節