今日のできごと


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2022/8/13(土)

 

ノアの洪水後の激変

 ノアの洪水前は、年中温暖だったようです。
 そもそもエデンの園では、裸で生活していましたので
 寒さなどなかったのです。雪も降らなかったのです。

 エデンから追い出された後も、洪水までは同じように寒さがなかったことでしょう。
 神はアダムとエバに、皮の衣を着させますが、
 防寒のためではなく、裸の恥をさらさないためでした。

 ところが、ノアの洪水後には地表が激変するのです。
 現代のように、暑さがあり寒さがある環境に変わってしまったのです。

 地の続くかぎり、種蒔きも刈り入れも
 寒さも暑さも、夏も冬も
 昼も夜も、やむことはない。」
 創世記 8章22節

 ここで「寒さも暑さも、夏も冬もやむことはない」と語られていますが
 これは、洪水以前はなかった「寒さや暑さ」と「夏と冬」が
 洪水後に初めて現れ、それが今後も続くのだということを示していると、考えられます。

 となると、その前後に語られているものも
 洪水後に、出現したものではないかと考えられます。
 夏と冬という、厳しい寒暖を伴う季節が洪水後にできたため、

 それまではしなくてもよかった、「種蒔き」をしなければならなくなり
 収穫の季節になったら「刈り入れ」をしなければならなくなったと
 考えられます。年中温暖であれば、四季の変化がないので年中収穫できたのが

 種まきの季節に種をまいて、収穫の時期に収穫するという
 ルーチンワークになった、というわけです。
 事実トマトは、温室で生育させれば1年中実を結ばせることができます。

 そして最後の「昼も夜も、やむことはない。」という言葉ですが
 昼と夜は、どうでしょうか?
 昼と夜に関しては、創世記の1章で次のように語られています。

 神は言われた。
 「天の大空に光る物があって、昼と夜を分け、季節のしるし、日や年のしるしとなれ。
 創世記 1章14節

 天地創造の初めから、昼と夜は分けられていました。
 しかし天地創造時の昼と夜とは、現在の昼と夜の状態と
 大きな差があったのではないでしょうか?

 ノアの洪水以前には、虹という現象が起きなかったので
 太陽光が直接地上に降り注ぐのではなく、太陽光は地上で水滴にあたっても
 虹ができないような届き方をしていた、と考えられます。

 とするなら、昼の明るさがまったく違ったと思われます。月光も同様でしょう。
 洪水前も昼と夜の区別はあったのですが、その光の照らされ方が
 かなり違っていたわけです。今の昼と夜の感じではなかったのです。

 それが、洪水によって変わり果ててしまい今のような昼と夜になってしまったのです。
 とするなら、「昼も夜も、やむことはない。」という言葉は
 変わり果ててしまった昼と夜が、この状態でずっと続くのだということに

 なるのではないでしょうか?
 「地の続くかぎり、種蒔きも刈り入れも
 寒さも暑さも、夏も冬も 昼も夜も、やむことはない。」

 この言葉の背後には、洪水によって  「寒さ」「暑さ」「夏」「冬」が新たにできあがり
 その結果、「種蒔き」「刈り入れ」をしなければならなくなり

 「昼と夜」に至っては、従来から存在していたその状況が激変してしまった
 ということが、隠されているのではないでしょうか?

 【今日の聖書】
 地の続くかぎり、種蒔きも刈り入れも
 寒さも暑さも、夏も冬も
 昼も夜も、やむことはない。」
 創世記 8章22節


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