逆のことが起きても祈り続ける
モーセとアロンは、主なる神が言われた通りに
エジプトの王ファラオの元に行って、イスラエルの民を
エジプトから出て行かせるように、願います。
その後、モーセとアロンはファラオのもとに出かけて行き、言った。
「イスラエルの神、主がこう言われました。
『わたしの民を去らせて、荒れ野でわたしのために祭りを行わせなさい』と。」
出エジプト記 ５章１節
しかしファラオは、願いを聞き入れるどころか逆に
イスラエルの民に課していた重労働を、さらに厳しいものにしてしまうのです。
そしてモーセとアロンは、民から反発を受け非難されるようになってしまうのです。
彼らは、二人に抗議した。
「どうか、主があなたたちに現れてお裁きになるように。
あなたたちのお陰で、我々はファラオとその家来たちに嫌われてしまった。
我々を殺す剣を彼らの手に渡したのと同じです。」
出エジプト記 ５章２１節
主に従って主の言われる通りにしたのに、現実は全くその通りにならずに
逆に、今までよりももっと厳しい状況に陥っていったのです。
モーセはその時主に祈って、訴えています。
モーセは主のもとに帰って、訴えた。
「わが主よ。あなたはなぜ、この民に災いをくだされるのですか。
わたしを遣わされたのは、一体なぜですか。
わたしがあなたの御名によって語るため、ファラオのもとに行ってから、
彼はますますこの民を苦しめています。
それなのに、あなたは御自分の民を全く救い出そうとされません。」
出エジプト記 ５章２２〜２３節
主に従って行動したのに、民は救い出されることがないばかりか
ますますファラオが、民を苦しめるようになってしまった
あなたはなぜ、この民に災いをくだされるのですかと祈るのです。
しかし、これこそが主の計画でした。
この時は、モーセとアロンがしたことが逆効果だったように見えていましたが
実は神の計画は、着実に進んでいたのです。
その後、神は災いを繰り返すことによって最終的にイスラエルの民を
確実に、エジプトから脱出させて下さったのです。
当初は逆効果だと思われていたことが、実はそれこそが神の計画だったのです。
私たちも、祈りの中で逆効果と思えるようなことを体験するかもしれません。
いや今現在、体験しておられるかもしれません。
しかし大丈夫なのです。祈った結果、ちっともそのようにならない、
逆に事態はますます悪くなっているように見える、そんな時でも
神は確実に私たちの祈りを聞いて下さっていて、その祈りに答えて下さっているのです。
モーセの時と同じように、私たちの考えていることと神の計画に差があるだけなのです。
逆効果に思えるようなときであっても、祈りをやめてはならないのです。
ますます祈っていきましょう！
【今日の聖書】
「あなたがたは、れんがを作るためのわらを、もはや、
今までのように、この民に与えてはならない。
彼らに自分で行って、わらを集めさせなさい。
出エジプト記 ５章７節
