なぜ、よそ者のわたしに?
ボアズは、ルツに対して優しい言葉をかけています。
ボアズはルツに言った。
「わたしの娘よ、よく聞きなさい。
よその畑に落ち穂を拾いに行くことはない。
ここから離れることなく、わたしのところの女たちと一緒にここにいなさい。
刈り入れをする畑を確かめておいて、女たちについて行きなさい。
若い者には邪魔をしないように命じておこう。
喉が渇いたら、水がめの所へ行って、若い者がくんでおいた水を飲みなさい。」
ルツ記 2章8〜9節
ルツに、自分の畑で落ち穂を拾うことを勧めるばかりか
「若い者には邪魔をしないように命じておこう」と彼女に語り
「喉が渇いたら、水がめの所へ行って、若い者がくんでおいた水を飲みなさい」
とまで語るのです。
そのボアズの優しい言葉に、ルツは驚きひれ伏して語ります。
「よそ者のわたしにこれほど目をかけてくださるとは。
厚意を示してくださるのは、なぜですか。」
ボアズの優しさは、ルツが驚くばかりのものでした。
ボアズは彼女にこう答えます。
「主人が亡くなった後も、しゅうとめに尽くしたこと、両親と生まれ故郷を捨てて、
全く見も知らぬ国に来たことなど、何もかも伝え聞いていました。」