どんな献げ物よりも聴き従うことが重要
1.サウルとその陣営は危機的状況に陥っていた
ペリシテ軍がミクマスに陣を敷いた時、サウルはギルガルに留まっていました。
ヨルダン川を渡り、ガドやギレアドの地に逃げ延びたヘブライ人もあった。
しかし、サウルはギルガルに踏みとどまり、従う兵は皆、
サウルの後ろでおののいていた。
サムエル記上 13章7節
サウルはこの時、サムエルを待っていましたが
7日たっても、サムエルはギルガルに来ませんでした。
その間に兵は、サウルのもとから散り始めていきます。
サウルは、サムエルが命じたように、七日間待った。
だが、サムエルはギルガルに来なかった。
兵はサウルのもとから散り始めた。
サムエル記上 13章8節
2.サウルは献げ物を自分の手でささげてしまった
そこでサウルは、本来祭司しか捧げることができなかった献げ物を
自分の手で、神にささげてしまうのです。
サウルは、「焼き尽くす献げ物と和解の献げ物を持って来なさい」
と命じて、焼き尽くす献げ物をささげた。
サムエル記上 13章9節
それは、たとえ王であったとしてもしてはならないことだったのです。
同じ献げ物であっても、サウルにはそれはゆるされていなかったのです。
サウルが焼き尽くす献げ物をささげ終えたそのとき、サムエルが到着します。
焼き尽くす献げ物をささげ終えたそのとき、サムエルが到着した。
サウルは彼に挨拶しようと迎えに出た。
サムエル記上 13章10節
3.サムエルはサウルの王権が続かないと語った
サムエルは、サウルに対して語りました。
「あなたは何をしたのか!」
「あなたは愚かなことをした!」
サムエルはサウルに言った。
「あなたは愚かなことをした。
あなたの神、主がお与えになった戒めを守っていれば、
主はあなたの王権をイスラエルの上に
いつまでも確かなものとしてくださっただろうに。
しかし、今となっては、あなたの王権は続かない。
主は御心に適う人を求めて、その人を
御自分の民の指導者として立てられる。
主がお命じになったことをあなたが守らなかったからだ。」
サムエル記上 13章13〜14節
むすび.主の御声に聞き従うことこそが最も重要
サウルの最大の欠点は、従うことをしなかったことにありました。
どんな献げ物よりも大切なのは、主の御声に聞き従うことなのです。
状況がどうであろうと、主の御声に聞き従うことが最も重要なのです。
【今日の聖書】
サムエルは言った。
「主が喜ばれるのは
焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。
むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。
見よ、聞き従うことはいけにえにまさり
耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。
サムエル記上 15章22節