今日のできごと


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2022/12/14(水)

 

故意の殺人は必ず死刑と定められていた

1.殺してはならないという十戒の命令に背くと死刑だった

 モーセの十戒における第6戒は、「殺してはならない」でした。
 それでは、殺したらどうなったのかと言えば死刑です。
 故意に人を殺したなら、必ず死刑と定められていました。

 人を打って死なせた者は必ず死刑に処せられる。
 出エジプト記 21章12節

 非常に厳しいのです。
 執行猶予もつかず、高額なお金や重労働ほかどんな償いをもってしても
 どんな献げものをもってしても、死の刑罰を免れませんでした。

2.人に腹を立てたりバカと言ったりしても殺人罪と同じ

 そしてイエスは、さらにこう言われているのです。

 「あなたがたも聞いているとおり、
  昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。
  しかし、わたしは言っておく。
  兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。
  兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、
  『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる。
 マタイによる福音書 5章21〜22節

 すなわち、人に対して腹を立てたり「バカ」と言ったりすることも
 それはすなわち、殺人と同じだというのです。
 実際に殺さずとも、心の中で殺していることになるのです。

3.もし人に腹を立てる事と殺人が同じならその刑罰も同じ

 もし、人に対して腹を立てたり「バカ」と言ったりすることが
 殺人と同じだというのであれば、その刑罰も全く同じになります。
 殺人の場合は故意でない場合がありますが、腹を立てることは故意です。

 「バカ」と言うのも故意ですし、「愚か者」と言うのも故意となります。
 出エジプト記21章の基準でいえば、死刑に定められるのです。
 心の中で思ったことや、言葉を口にしただけでもそれは大きな罪なのです。

 私たちは、罪に対する認識が甘すぎると言っても過言ではありません。
 いとも簡単に隣人に対して腹を立て、それを正当化してしまいやすいのですが
 それは殺人と同じ罪なのです。本来死をもって償わなければならない、大罪なのです。

むすび.罪を軽く考えてはならない

 「腹を立てたり、『バカ、愚か者』と口にしたりすることぐらい誰だってするじゃないか」
 「そんな小さなことと殺人とを、比べる方が間違っている」
 こう考えるかもしれません。しかし、イエスは明確に語っておられます。

 しかし、わたしは言っておく。
 兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。
 兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、
 『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる。
 マタイによる福音書 5章22節

 「地獄に投げ込まれる」と言うのです。
 すなわち、私たちがほんの些細なことと考えているようなことが
 地獄に行かなければならないほどの、膨大な罪だということを教えられるのです。

 イエス・キリストの、十字架の血による罪のゆるしが、
 どれほど私達に必要不可欠なのかが、ここからわかるのです。
 私たちは、イエス・キリストの十字架なしには救われようがないのです。

 【今日の聖書】
 人を打って死なせた者は必ず死刑に処せられる。
 出エジプト記 21章12節


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