今日のできごと


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2020/10/3(土)

 
ホテイアオイ

悔い改めたアハブ

1.アハブ王は悔い改めた

 極悪なアハブ王でしたが、妻のイゼベルやソロモン王と違う点があります。
 それは、最後の最後に悔い改めている点です。

 アハブはこれらの言葉を聞くと、衣を裂き、
 粗布を身にまとって断食した。
 彼は粗布の上に横たわり、打ちひしがれて歩いた。
 列王紀上 21章27節

 「衣を裂き、粗布を身にまとって断食し
  粗布の上に横たわり、打ちひしがれて歩いた。」というのは、
 すなわち、自分自身の罪深さを認めて罪を悔い改めたということです。

 あんなに悪を行ったアハブ王も、最後の最後で悔い改めているのです。

2.エリヤの語った言葉によってアハブ王は悔い改めた

 なぜあれ程の悪王であったアハブ王が、悔い改めに至ったのでしょうか?
 それは預言者エリヤから、次のような言葉をかけられたからでした。

 アハブがエリヤに、
 「わたしの敵よ、わたしを見つけたのか」と言うと、エリヤは答えた。

 「そうだ。あなたは自分を売り渡して
  主の目に悪とされることに身をゆだねたからだ。
  『見よ、わたしはあなたに災いをくだし、あなたの子孫を除き去る。
  イスラエルにおいてアハブに属する男子を、
  つながれている者も解き放たれている者もすべて絶ち滅ぼす。

  わたしはあなたが招いた怒りのため、
  またイスラエルの人々に罪を犯させたため、
  あなたの家をネバトの子ヤロブアムの家と同じように、
  またアヒヤの子バシャの家と同じようにする。』

  主はイゼベルにもこう告げられる。
  『イゼベルはイズレエルの塁壁の中で犬の群れの餌食になる。
   アハブに属する者は、町で死ねば犬に食われ、
   野で死ねば空の鳥の餌食になる。』」
 列王紀上 21章20〜24節

 アハブにとって、非常に厳しい言葉です。
 もしアハブがこの時も傲慢であったなら、エリヤは殺されていたかもしれません。
 それ程厳しい主からの言葉を、エリヤは臆することなくアハブに伝えたのです。

 「わたしはあなたに災いをくだし、あなたの子孫を除き去る。
  イスラエルにおいてアハブに属する男子を、
  つながれている者も解き放たれている者もすべて絶ち滅ぼす。」

 この言葉で、アハブ王はへりくだったのです。
 エリヤよ、よくぞ言ってくれたというような言葉です。
 神の厳しい言葉を、エリヤが取り次いだからこそアハブは悔い改めたのです。

3.厳しい言葉を語らなければならない時もある

 私たちも時として、厳しい言葉を語らなければならないことがあります。
 その時に厳しさを差し引いて語ったり、顔色を伺いながら差しさわりのないように
 語ったりしてはならないのです。角が立つとか言っていてはならないのです。

 ダメなものはダメであり、いけないことはいけないのです。
 それが語れるかどうかで、預言者の資質が決まってきます。
 たとえ厳しい言葉であったとしても、預言者なら語らなければならなかったのです。

 そしてその言葉が、悪人を罪から立ち返らせることになっていったのです。
 私たちが、別に嫌ならイエスを信じなくてもいいよ、などと語るなら
 その時は良くても、最後にその人は永遠の炎の中で苦しみ続けることに

 なってしまうのです。
 福音は恐れずに、語り続けるものなのです。
 顔色を伺って語ったり、黙っているようなものではないのです。

 【今日の聖書】
 ある夜のこと、
 主は幻の中でパウロにこう言われた。
 「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。
 使徒言行録 18章9節


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